ハチに刺された時の応急措置、刺されないための予防方法『健康カプセル!ゲンキの時間』

2010/7/14放送の『健康カプセル!ゲンキの時間』。
夏真っ盛り!海に山にバーベキュー!レンジャーが満載です。
しかし、ケガや害虫など思わぬめぐる事故も…。
そんなとき、大切なのが応急措置。
ハチに刺されたときどうすればいいのか?
玉川大学 の教授、蜂研究の第一人者 小野先生が教えてくれます。
小野先生によると、人を刺すハチは「スズメバチ」「アシナガバチ」「ミツバチ」。
特に7月に入るとハチの活動が活発化。
巣を守るために神経質になり、攻撃性が増すと言われています。
そのため、夏になるとハチに襲われる事故が多発し、毎年20人前後がなくなるほど恐ろしい威力を秘めているんです。
昔から言い伝えられているハチに刺された時の応急措置
昔から言い伝えられているハチに刺された時の応急措置
- おしっこをかける
- 口で毒を吸い出す
- 針を抜く
果たして正しいのはどれか?
間違った応急措置:おしっこをかける
ハチに刺されたときにおしっこをかけるのはもっての外!
尿のアンモニア(アルカリ性)でハチ毒(ギ酸[酸性])を中和できるという間違った知識から来ています。
実際には人間の尿の中に入ってるのほとんどに尿素でハチの毒液の中にギ酸は入っていません。
間違った応急措置:口で毒を吸い出す
もし口の中に虫歯があったり、歯茎に傷があったりしたときに口で毒を吸い取ったら口から毒が入ってしまいます。
ハチの毒には痛みやかゆみ、蕁麻疹、吐き気、晴れなど様々な作用を起こす化学物質がブレンドされており、毒のカクテルと呼ばれることもあります。
そのため口で吸い出す行為は絶対にダメ!
毒を出すときは手で刺し傷を絞るようにして、水道水やミネラルウォーターで洗い流すようにしましょう。
また、ポイズンリムーバーというのを吸い出す道具もあります。
ハチ以外の害虫やヘビに噛まれたときにも効果を発揮します。
場合によっては有効:針を抜く
人を刺すと針が抜けて肌に残るハチはミツバチ。スズメバチやアシナガバチは針が残りません。
もし針が残った場合はすぐに抜きましょう。
ハチに刺されないように気をつけるべきこと
応急処置と同じく大切なのはハチに刺されないように予防すること。
ハチが人を刺すのは巣を守るための防衛本能。特にスズメバチは要注意です。
重要なのは最初の1匹への対処。
1匹でもハチが、まとわりつくように飛んだら要注意です。
身の回りを通り作るように飛び始めたら、すでに攻撃一歩手前。
こうなったらしゃがんでゆっくりと後ずさりして距離をとりましょう。
その際、5mから10m以上離れるようにしてください。
手で払う等の素早い動きはいけません。素早い動きに反応し、攻撃してくることもあります。
また、動くものを追いかける習性があるため、走って逃げるのもダメ!
最初の1匹見つけたときが大切です。
ハチに警報フェロモンを出させてしまうと、たくさん仲間を集めスクランブル発進がかかり、周りにいる人たちにも危険がかかります。
スズメバチは対応を間違えると命に関わります。くれぐれも慎重に。
所感
ハチって7月になると活発化するんですね。ちょうど今頃です。
刺されたら毒を吸い出そうと口でやりがちですが、気をつけようと思いました。手で絞るって水で洗いだす、が正しい応急措置なんですね。そしてその後病院へ!
ハチを見かけたらしゃがんでゆっくり逃げる。これを覚えておこう。

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