【映画鑑賞】『記憶の夜』最後まで予想を裏切る展開が面白い!サスペンス系 | 頑張ることをやめたら人生楽しくなった

【映画鑑賞】『記憶の夜』最後まで予想を裏切る展開が面白い!サスペンス系

Netflexで配信されている韓流映画『記憶の夜』です。
カン・ハヌルが主演しているので観てみました。

本作はまさに「起承転結」!
最後の最後まで予想を裏切られる展開でした。

途中まではサスペンスで怖い感じですが、蓋を開けてみると不運に見舞われた二人の男性の悲しいお話です。
よく考えてみるとストーリーのあちこちに伏線が散りばめられているんですね。

  • 引越業者はなぜジンソクに「あの兄は本当に兄か?」と尋ねたのか?
  • 初めて訪れるはずの新居になぜ見覚えがあるのか?
  • 証拠が全くないのに、なぜジンソクが犯人とわかったのか?

この3つがわたしが途中で非常にひっかかった点です。
これらの疑問はストーリーの展開で解けるのですが、「なるほど!こういうことか!」とスッキリします。
こんな感じのストーリー、大好きです!

ストーリー

だいたいこんな感じです。

はじまり

カン・ハヌル演じるジンソクには兄と両親がいました。
1997年に家族で新居に引っ越し、ジンソクは新たな生活に胸が弾みました。

しかし、数日後に兄が謎の集団に誘拐されてしまいます。
犯人から特に連絡がないまま時間だけがむなしく過ぎていき…。

19日後に突然兄が無傷で帰ってきましたが、この誘拐を機に家族が微妙に変わり始めます。

兄が自分の知る兄でなくなる。
親が他人のように感じる。
何者かが家族に成りすましている。

小さな違和感が、違和感が確信に変わり、恐怖に襲われるジンソク。
恐怖に耐えきれず家を飛び出して警察署に駆け込み、助けを求めます。
ところが、警察官はジンソクの話を疑わしく思うのです。

警察官によると今は2017年であり、21歳と思い込んでいた自分は41歳と知る。
警察は頭がおかしい人と真剣に取り合ってくれず、ジンソクはしかたなく1人家に戻ることにしました。

ジンソクが家に帰ると家には血にまみれた女性が2人倒れています。
これは…どういうことなのか?

偽家族の目的

全く状況がつかめないジンソクの元に兄になりすましていた男性が現れます。

その男性によると、

  • ある殺害事件があったが、犯人が見つからず時効が成立した
  • 諦めきれない遺族が犯人探しを偽兄に依頼した
  • 調査の末、犯人のジンソクを見つけた
  • ジンソクは記憶喪失で殺人のことを覚えていない
  • ジンソクが犯人だという証拠がない
  • そこで、殺人を思い出させるために催眠術で時間を巻き戻して殺人現場と同じ状況を再現することで思い出させる

という作戦だったらしい。
ところが、偽兄が警察に捕まり計画が崩れたとか。(偽兄はヤクザ系統の人だったため)
ジンソクが誘拐と勘違いしたことで最悪の事態は免れたが、雨が降らず計画を実行に移せない日が続いたとか。(殺人当時は雨だったらしい)
やがてジンソクにかかった催眠術が解け始めて偽家族に対して疑念を持ち始めたというわけです。

ジンソクは自分は殺人を犯していないと主張しますが、偽兄はジンソクを犯人だと決めつけて何処かに連れて行こうとします。
ジンソクは決死の覚悟で車から飛び降りて偽家族から逃げようとしますが、途中で車にはねられてしまいます。

無事命は取り止めたジンソクですが、殺人の記憶が蘇りました。
確かに自分は殺人を犯した…。

殺人の真相

ジンソクの家族は父の運転で新居に向かう途中、交通事故を起こしてしまいました。
この事故で両親は死に、兄は半年間も意識不明になったままです。

ひとり助かったジンソクには兄の手術ために莫大な費用が必要でした。
ちょうどこの頃、世界恐慌が起きており巷には失業者にあふれていて、ジンソクは兄を助けるために就職を試みますが、どこも断られて失望します。

そんなとき、チャットで「女を一人殺して欲しい。二人の子供には手を出すな」という殺人の依頼を受け、お金のために殺人を実行します。
女だけを殺すつもりでしたが、殺害現場を娘に目撃され、騒ぐのでやむを得ず殺してしまいました。
家を出る途中、幼い男の子と遭遇しましたが部屋に戻るように促して命を取らずにいました。

依頼になかった子供の殺害に怒り狂った依頼人がジンソクの前に姿を現します。
なんと依頼人はジンソクの兄の主治医だったのです。そして殺された女の旦那であり殺された娘の父親でもあります。
保険金目的で自分の妻の殺人を依頼したのです。

家族を助けるために必死だったジンソクは家族である妻を殺そうとした主治医の気持ちを理解できませんでした。
二人は言い争い、揉み合ううちに主治医が屋上から転落して命を落としてしまうのです。

結末

こうして全てを思い出したジンソクは偽兄に「遺族の方に死んで償うと伝えてくれ」と頼みます。
すると偽兄は自分の素性をこう明かしました。「俺はあの時の少年だ」

驚愕するジンソクに偽兄は怒りをぶつけます。
「俺がどう生きてきたと思う?
遺産を親戚に奪われ施設に放り込まれたんだ。
なぜあの時ガキを殺さなかった?どうして助けたんだ?!」

「お前に依頼をしたのは誰だ?…俺の親父か?」

ジンソクは長い沈黙の後、こう答えました。
「…違う。僕が一人でやった。」

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