暑い日に注意すべき病は熱中症だけじゃない!脳梗塞にも注意!『健康カプセル!ゲンキの時間』 | 頑張ることをやめたら人生楽しくなった

暑い日に注意すべき病は熱中症だけじゃない!脳梗塞にも注意!『健康カプセル!ゲンキの時間』

2019/7/28放送の『健康カプセル!ゲンキの時間』。

暑い日に注意すべき病と言えば、もちろん熱中症だがそれだけではない。
実は脳梗塞も暑い日に起きやすいのです。

脳梗塞とは道の血管が詰まることで起こる病気。
発症したら一刻も早く治療を始めないと、死に至ってしまうことも多いです。

その死亡率は気温が32度を超えると急激に増加するというデータもあります。
まさに今が危険なんです!

脳梗塞を起こすと約5割の方が後遺症を残してしまいます。
そんな恐ろしい脳梗塞ですが、実は大きな発作が起こる前に気づけるポイントがあります。

脳梗塞には予兆があることもあります。
これを知っているといないとでは大違いです。
そこで今回は、夏の脳梗塞について徹底的にリサーチ!

夏場に脳梗塞が起きやすい時間帯は午前4時から正午まで

午前4時から正午までが脳梗塞が起きやすい時間帯です。
夏の朝方に脳梗塞が増える原因は何でしょうか?

その謎を探るべく、杏林大学医学部付属病院 脳卒中センター長 平野先生に伺いました。

夏場は寝汗をかきやすく、脱水になるため、より脳梗塞の危険が増すといいます。
血管内の水分も失われることで、血液がドロドロになり脳梗塞を起こす原因になります。
就寝前起床後にはコップ一杯の水分補給をして予防することが大切です。

さらに、脱水というとアルコールにも要注意です。
夏はついついおいしいからと飲んでしまうビールも、アルコールの利尿作用により、飲んだ量よりも多くの尿が出てしまいます。

また、他にも注意したい飲み物があります。
例えばコーヒーとか緑茶に含まれているカフェインは利尿作用があるのでやっぱり飲んだ分尿が出やすくなります。
夏場の脱水をなるべく軽減するためにはお水や麦茶やスポーツドリンクみたいなものを飲んでいただいた方が良いです。

脳梗塞の予兆を見逃すな!

突然襲いかかる脳梗塞ですが、大きな発作の前に予兆が現れることがあります。
脳梗塞と同じ症状が一時的に症状が出るけれどもすぐに症状が消えてしまうという、こういうのは一過性脳虚血発作といいます。

  • 口から飲み物が溢れる
  • 文字がうまく描けなくなる
  • 意味を持たない言葉を発する(失語) 等

一過性脳虚血発作とは、小さな血栓で一時的に脳の血管が詰まって起こる様々な異変のことで、これが脳梗塞の予兆となります。

厄介なのは、これらの症状は全て一時的なもので、しばらくすると治まってしまうのです。
そのため、脳梗塞の予兆見過ごしてしまう人が多いんです。

実は一過性脳虚血発作は非常に危ない状況です。
そういう経験した方のうち6人に1人はその後本当の脳梗塞を起こしています。

タイミングとしては予兆を経験してから2日以内が危険です。
脳梗塞の典型的な予兆に気づいたら早く医師の診断を受けましょう。

食事の時に気をつけてみる

あまり知られていませんが、お食事のときとかに気をつけて見ていると気づく、そういう症状があります。

通常右利きの方はお箸を持っておかずが右側、ご飯が左側にあると思います。
この症状は、自分が認識している空間のうち、左側だけを無視してしまう。
なので左側に置いてあるご飯を全く食べなくなってしまいます。

医学的には半側空間無視という症状で、脳の右側に問題があると出てくる症状です。
見えてはいるんですけども、もう右側半分だけで満足してしまって左にあるものは全く無頓着になってしまう、そういう症状です。

脳梗塞を発症してから4時間半までがキーポイント

脳梗塞の発作が起きてしまったらこの場合、4時間半という時間がキーポイントです。
発症後4時間半以内であれば、頭の中の血管に詰まった血栓を溶かして血流を再開させる「t-PA」という薬が使えます。
4時間半までしか使えない薬ですので、できれば3時間ぐらいまで病院にきていただけると治療のチャンスが出てきます。
※4時間半以内でも薬が使えない場合があります。

脳梗塞を予防する方法

体を動かす

肩を回すことで、デスクワークで猫背になり取りがちな肩をリフレッシュさせ、スクワットには下半身の筋トレと血流改善の効果があります。

こうした体操は脳梗塞予防にどんな効果があるのか?
平野先生に聞いてみました。

食後すぐではなく、ある程度時間決めて運動習慣をきちんとつけるということはとてもいいことだと思います。
運動を続けることで血圧も落ち着きやすいですし、それから血糖値の上がりも緩やかになって体には良い効果があります。

このように運動を続けることで、脳梗塞の原因となる高血圧や動脈硬化の予防に繋がるといいます。

玉ねぎ・黒酢・味噌・ネギで脳梗塞を予防

タマネギに含まれるケルセチン、黒酢に含まれるクエン酸が脳梗塞の原因にもなる高血圧や動脈硬化の改善になります。

さらに味噌にはリノール酸や大豆レシチンが含まれ、ドロドロ血の原因になるコレステロールの上昇を抑え、脳梗塞の予防にもなります。

ネギにも血栓をできにくくするアリシンという成分があります。

これらの食材を使った料理を食べると脳梗塞予防にとても良いです。

所感

脳梗塞って夏にこそ危険な病だったんですね。
予兆があることは知らなかったので、身近な人の言動を注意してみていこうと思いました。
脳梗塞の後遺症はとても大変ですから、脳梗塞が起きてもすぐに搬送できるように、さらには予防ができるように気をつけていきたいですね。

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