なぜ幽霊に足がないの?『チコちゃんに叱られる』

2019/8/23放送の『チコちゃんに叱られる』。
指原さん・草刈さん・松重さんをゲストに迎えています。

今日のチコちゃんからの質問はコチラ。

チコちゃん「なぜ幽霊に足がないの?」

売れっ子画家が足のない幽霊を描いたから

詳しく教えてくださるのは美術史家の安村敏信さんです。

足がない幽霊は江戸時代以降に広まった

幽霊に足がないイメージは江戸時代のある画家が描いた絵が作り出したものです。

実は江戸時代以前の怪談ばなしの挿絵に描かれていた幽霊には足がありました。
しかし、江戸中期以降からは幽霊画から足がなくなっていくのです。

江戸時代中期の売れっ子画家・丸山応挙という方が足のない幽霊の掛け軸に描いたからなのです。
丸山応挙(1733-1795) 国宝「雪松図屏風」などを描いた江戸中期の人気画家です。

足のない幽霊の由来

言い伝えでは、応挙が幽霊画を掛け軸に書いてほしいという依頼を受けて描けず悩んでいました。
そのときに、夢枕に亡くなった妻が出てきてその姿をそのまま書いたといわれるのが応挙の幽霊ですね。
会いたくても会えない、大切な人への想いが描かれた絵でしょうね。

応挙の足のない幽霊画(『美の壷』より)

青森の久渡寺、ここに伝わる一幅の掛け軸が江戸中期を代表する絵師丸山応挙の作品です。

薄紅を塗った流し目の女性で一見美人画のようです。
しかし、足は描かれていません。

写生画の大家と呼ばれた応挙。
なぜ幽霊を描いたのでしょう?

こんな言い伝えがあります。
ある時、応挙の夢に亡き妻が現れました。
妻には足がなく宙を漂っていました。
応挙は夢で見たこの妻の姿を忠実に描いたのだといいます。

「足がない」「宙に浮いている」
かつて誰もやらなかったこの表現はこの世のものではないものとして話題になりました。
人気画家の応挙が発明したということもあり反響は大きかったのです。
応挙に倣い足のない幽霊が数多く描かれるようになりました。

なぜ幽霊画は多く描かれたのか

江戸時代、夏の娯楽として怪談ばなしを楽しむ風習があった。
演出としてですね、幽霊画を掛けて、その怪談をさらに怖くするということは十分ありうることですね。

こうして、足のない幽霊画は、世の中に知れ渡りました。

所感

幽霊に足がないのは幽体離脱から来ていると思っていました。
身体と魂をつなげているため足がないのだと…。

面白いことに江戸時代以前は幽霊に足はあると考えられていたのですね。
陰陽師というか、妖怪、鬼と同じ類といった感じでしょうか。

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