「がらんとしている」の「がらん」ってなに?『チコちゃんに叱られる』

2019/8/23放送の『チコちゃんに叱られる』。
指原さん・草刈さん・松重さんをゲストに迎えています。

今日のチコちゃんからの質問はコチラ。

チコちゃん「『がらんとしている』の『がらん』ってなに?」

お寺のお堂

詳しく教えてくださるのは7回目の登場、曹洞宗宝林寺の住職 千葉浩二さんです。

「がらん」は「僧伽藍摩」の略語

ご存知ない方も多いかもしれませんが、がらんというのは「お寺のお堂」のことなんです。
何もない空間のことを「がらん」というのは、このお堂を示す「伽藍」に由来していると考えられています。

この「伽藍」は「僧伽藍摩(そうぎゃらんま)」という仏教の言葉を略したものです。
そうぎゃらんま→がらんま→がらん、ということです。

「僧伽藍摩」は古代インドのサンスクリット語から来ている

「僧伽藍摩」は古代インドのサンスクリット語の「サンガーラーマ」に漢字を当てはめたものです。
「サンガー」が「お坊さんたちの集まり」、「ラーマ」は「休息する静かな場所」というふうに言葉が転じて「サンガーラーマ」は「お坊さんたちが集まり、修行する静かな場所」という意味の言葉になりました。

仏教が興った頃、お坊さんたちは野外で修行するのが実は基本だったのです。
お坊さんたちが集まり、修行する場所は野原や林の中とでした。
ですから、「サンガーラーマ」は野外をイメージする言葉がもともとなんです。

野外をイメージする言葉「サンガーラーマ」が建物である「お寺のお堂」に変わっていくには、こんな物語があったといいます。

「サンガーラーマ」の意味が変わった物語

昔々お釈迦様が仏教を広めていた頃、お坊さんたちは野宿をしながら外で暮らしていました。

そこに現れたのが「スダッタ」という大金持ちの男です。
スダッタは貧しい者や親のない子に進んで食事を分け与えるような心根の優しい男でした。

スダッタはお釈迦様が修行するための静かな場所「サンガーラーマ」を探していると聞き、国中を探し回ったところ、「ジェーダ」という王子様が持つ林を見つけました。
スダッタは早速シェーダ王子にお願いに上がりました。

すると、シェーダ王子は「いきなりなんだい、そんなに欲しいのなら林全部を黄金に敷き詰めてご覧なさい」と言いました。
諦めると思ったが、なんとスダッタは全財産を投げうち全て黄金に変えて林に敷き詰めてしまいました。

驚いたジェーダ王子は林をタダで譲りました。
スダッタにそこまでさせるなんてお釈迦様はどんな人なのか気になったジェーダ王子。

お釈迦様に会いに行くとその神神しさにすっかり心打たれ、林をあげるばかりか野外ではなく建物の中でも修行ができるようにお堂を作ってしまいました。
こうしてお坊さんたちはお堂でも修行するようになりました。めでたしめでたし

こうしてお坊さんになった建物で修行するようになると、もともと「野外でお坊さんが集まり修行する静かな場所」という意味の「サンガーラーマ」が「お坊さんがが集まって修行する建物」つまり「お堂」を指す言葉に変わっていったわけです。

ところでを、お堂を意味する「伽藍」という言葉が、どうして物や人がいない空間を表す言葉として使われるようになったのでしょうか?

普段お堂にはあまり人がいない

さっきのお話にも関係があるんですが、仏教は本来外で修行するものだったんですし、日本でも梅雨の間など、雨露をしのいだりするとき以外はお坊さんたちは外で修行していたり、修行の旅に出ていました。
ですから、普段お堂にはほとんど人がいなかったというわけなんです。

人気のない伽藍は広々としていてとても寂しい場所です。
お堂を意味する「伽藍」、これががらんとしている「がらんどう」というように使われ始めたと考えられています。

所感

「がらん」は擬音語だとおもっていました。(漫画に「がら〜ん」とよくあるから…)
「がらん」=「お堂」だったんですね。

しかもお坊さんが普段修行するのは野外だとか。
でも、今のお坊さんが修行する場所は主にお寺の中のような…?
お寺の掃除をして御経を唱えて…のイメージしかありません。

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