水道の蛇口が「蛇」なのはなぜ?『チコちゃんに叱られる』

2019/8/30放送の『チコちゃんに叱られる』。
木村文乃さん、ザキヤマさんをゲストに迎えています。

今日のチコちゃんからの質問はコチラ。

チコちゃん「水道の蛇口が蛇なのはなぜ?」

蛇柄だったから

詳しく教えてくださるのは水道の歴史が学べる東京都水道歴史館の金子智さんです。

水道は江戸時代からある

そもそも現在の水道の元となる技術が生まれた江戸時代には今のような蛇口はまだありませんでした。

当時の江戸の町の水道は多摩川や井の頭池などから支流を作り、木管を地下に通して傾斜のみで水を引いていました。
この水が井戸に分配され、江戸の人々はそこから水を汲み上げて使っていたのです。

明治20年に初めて蛇口が作られた

そして明治20年になって横浜に初めて浄水場から水を送る水道が引かれました。

現在のように各家庭にはなく、道路脇などに設置され、複数の人が使うことから共有栓と呼ばれていました。
このときに初めて水が出る部分、つまり、蛇口が作られたのです。

このときの共用栓はイギリスから輸入されたものです。
西洋ではライオンが水の守り神的な意味合いで使われることが多く、ヨーロッパでは現在でも水のある場所にライオンの彫刻が施されています。

そのため、当時イギリスから輸入された共有栓にも当然ライオンの顔が蛇口に使われていました。
これでは蛇口ではなく、獅子口になってしまいます。

1898年に日本製の共用栓が誕生した

1898年に東京に水道が引かれることになります。
このとき日本製の共用栓というのをつくることになるのですがここで蛇が関係してきます。

日本で初めて作られた共用栓、水が出る部には龍が使われていました。
東アジアでは龍が水の守り神として考えられていましたので龍を採用したのです。
確かに神社など神聖な場所の水場に龍が使われていることがあります。

龍の口なら「たつくち」じゃないの?

龍の口から水が出てるんだったら、蛇口じゃなくて龍口(たつくち)になるんじゃないですか?

龍口と呼んでいる記録がどうもあるらしいんですね。
ただ、龍口が言いにくかったみたいで普及しなかったようです。

ではなぜ、蛇口は蛇になったのでしょうか?

「蛇口」は共用栓の正式名の略だった!

日本製共用栓の柱の部分が蛇腹になっています。
蛇腹とは凸凹な交互に続いていることで、その様子が蛇のお腹に似ていることからつけられたものです。

これが日本製の共用栓に使われていました。
「蛇体鉄柱式共用栓」という名前がついています。
その水道水が出る口のことを「蛇体鉄柱式共用栓の口」略して「蛇口」というような感じで呼ばれるようになりました。

なおかつ龍と蛇は日本では古来、水の神様として同じように考えられていたこともあり、「蛇口」が定着していったのではないかと考えられます。

あとがき

龍と蛇が水の守り神と言われていたなんて知らなかった!
たしかに神社で水が出るところは大体龍が付いていますね…。
龍は単純に神秘的なものだから神社に置かれているものだと思っていました(アホだ)

それにしても、若者は何でもかんでも略するからダメだと大人たちは言いますが、19世紀から略してるじゃないかと突っ込んでしまいました。
日本人って名称を略すのが大好きですね。

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