実は恐ろしい!沈黙の臓器「腎臓」夏に気をつけるべき病気とは『健康カプセル!ゲンキの時間』

まだまだ暑さが続くこの時期。
今、あなたの体内である臓器が悲鳴を上げているかもしれません。

それは腎臓です。

この時期気をつけなければならない腎臓の病気があると専門家は言います。
急性腎障害「AKI」というものになりやすいです。
場合によって命に関わるということもある厄介な病気なんです。

AKI(急性腎障害)とは腎臓の機能が急激に低下する病気です。
しかも、腎臓は沈黙の臓器とも呼ばれ、自覚症状はほぼありません。
さらに、腎臓は一度機能を失うと元には戻らず、一生治療を続けなくてはいけないんです。

そこで今回は、夏の疲れと腎臓の深い関係を徹底リサーチ!
腎臓について詳しく知るために訪ねたのは、心臓リハビリテーションの第一人者 上月正博先生です。

夏の疲れと腎臓どういう関係をしている?

腎臓は尿をつくる臓器です。
腎臓はどうやって尿を作っているのでしょうか?

腎臓で尿ができるメカニズム

腎臓には「糸球体」と呼ばれる血液をろ過するする組織が左右におよそ100万個ずつあります。
血液が流れると、タンパク質や赤血球などの重要な成分に血液内に残り、老廃物や水分などが通過します。
つまり、腎臓は血液をろ過することで尿を作っていたのです。

急性腎障害(AKI)に注意

夏の疲れと腎臓の関係についてこの時期は特に気をつけるべき病気があるといいます。

急に腎臓が悪くなるときがありまして、それが「急性腎障害」「AKI」になります。
ひどいと命に関わります。

しかもAKIは暑い時期、誰にでも起こりうるんです。
普段なんともない人が急に夏場だるくなるというのは「AKI」である可能性があるので早め早めに病院に受診して腎臓の働きとか見てもらうことが大事です。

脱水症はAKIの引き金になる

さらに暑い時期に気をつけないといけないのが、夏の暑いときに水を取らないで脱水なった方でAKIになった人がいます。
なので脱水に特に注意しないといけません。
暑い時期に起きやすい脱水症はAKIの引き金になるんです。

脱水によって体内の水分量が減ると血液量も減少し、血液の栄養分や酸素が腎臓へ行き渡らなくなります。
すると、急激に腎機能が低下してしまい、老廃物を排出できなくなってしまうのです。
なので、この時期の水分補給はこまめに、1日1.5リットルを目安に摂りましょう。

そしてこのAKIは早期に発見することで、腎臓の機能が改善する可能性が残されています。

AKIにいち早く気づくセルフチェック

まずは自分の尿を知ることが大事だと上月先生は言います。

そこで尿の色をチェック。
尿の色が透明あるいは黄色であれば腎臓は正常です。

体内の水分が多いときは上の色が薄くなり、水分が少ないときは様の色が濃くなります。
黄色が濃いと脱水になってくると思うので水分補給をすることで改善します。

しかし、濃い黄色状態が続くと脱水状態になり、AKIの危険性が高まります。
AKIで腎臓の状態が悪くなると、やがて徐々に機能が低下する「慢性腎臓病」へ移行する虞もあります。

そもそも、腎臓は沈黙の臓器です。
自覚症状はほぼなく、気づいたときには病気がだいぶ進行してしまっています。
腎臓の機能は一度失うと元には戻らず、治療資料を一生続けなければいけません。

赤尿は慢性腎臓病のサイン

そしてここからは慢性腎臓病の可能性がある危険なサインです。
尿に赤みが出てくると血尿にといいますか、赤血球が混じったりします。

実は、腎臓のフィルターの働きが低下すると本来は外に出てこない栄養分や赤血球が漏れ出します。
漏れた赤血球が尿に混じり血尿になるんです。

もし尿に赤みに出たら慢性腎臓病に移行している可能性があるので、一度病院で検査をうけてください。

尿の回数が増えたら腎臓機能低下の可能性アリ

最近、トイレが近くなってきたと感じることはありませんか?
もしかしたら腎臓の機能が低下しているのかもしれません。

諸説ありますが、1日に10回以上の尿の回数のときには「頻尿」といわれています。
これは濃縮尿ができなくなってる可能性があります。

腎臓には1日延べ1500 Lの血液が行き、その内150 Lがろ過され尿の素が作られます。
膀胱に向かう途中で尿の素は、尿細管と呼ばれるところで濃縮され、最終的に尿の量は1.5Lになります。

つまり、ペットボトル1,000本分の血液から1本分の尿に濃縮されているということです。

しかし腎臓の機能が悪くなると濃縮力が低下して尿の量が多くなります。
そのため、トイレに行く回数が増えるんです。

1日10回以上、特に夜中に何度もトイレに行くような方は腎臓や泌尿器に問題がある可能性があります。

体調に現れる腎臓のサイン

腎臓の機能が低下すると身体にも異変が出てきます。
ここからは体に出てくる腎臓からのサイン。

立ちくらみ

突然、クラッとくる立ちくらみ
この時期、夏バテかなと思いがちですが、血液が足りなくなるほど立ちくらみが起こるので注意が必要です。

腎臓には赤血球を作るためのホルモンを生み出し、血液の量をコントロールする働きもあります。
しかし腎臓の機能が低下するかそのホルモンの量が減少し、血液が足りなくなってしまい腎臓に大きな負担をかけることになってしまいます。

今まで立ちくらみを起こさなかった人がたびたび起こすようになれば慢性腎臓病の可能性があるので病院で検査を受けることをオススメします。

むくみ

最近身体がむくみ、指輪や靴がきつくなってきたと感じることはありませんか?
それも腎臓の機能が低下しているサインかもしれません。

腎臓の働きが落ちてくると体の中に水分が溜まってしまいます。
腎臓は体内の塩分量や水分量を調整する役割も担っている臓器です。

しかし、腎臓の機能が低下するとうまく調整することができなくなり、体に水分が溜まります。
さらに症状が進行すると糸球体が硬くなり、ろ過機能が停止します。
余分な水分を尿で出せなくなり、むくんしまうのです。

むくみかどうか確かめる方法

すねを10秒押して凹みができた場合は要注意です。むくんでいる可能性があります。
そういう方は一度病院で検査を受けることをオススメします。

腎臓の声に耳を傾け、早めの対策を!

腎臓の主な働き

  1. 尿を作る
  2. 身体の水分・塩分量を調整
  3. 血圧をコントロール
  4. 赤血球の産生を促す
  5. カルシウムの吸収を促し骨を丈夫にする

尿をつくるというのが一番重要です。
そして、身体の水分や塩分量のバランスを調節して、血圧をコントロールしています。
それ以外にも赤血球の産生を促したり、カルシウムの吸収を促して骨を丈夫にしたりします。

腎臓は沈黙の臓器

症状が出る前に健診で腎臓の不調を見つけるということが重要です。
健康診断で見るべきは、尿蛋白、クレアチニン、eGFRの3つです。

尿蛋白:尿にタンパク質が混じっていないか
クレアチニン:老廃物が体内に残っていないか
eGFR:ろ過がどれだけできているか

改めて確認してみてはいかがでしょうか。

尿検査は非常に重要でして、何年も健康診断を受けなかった主婦の方が体はだるさを訴えて来院して、その時点でかなり末期の腎不全ということで数日後には透析が開始されたということを経験してます。

透析とは

透析は腎臓の代替療法といわれてまして、腎臓の機能が10%以下になってしまった場合は腎臓代わりをする医療があるんですね。
腎臓の機能は元に戻らないため、透析治療は一生続けることになります。
ですので、年1回は検診を受けていただきたいなと思います。

有酸素運動が腎臓の機能改善につながる

有酸素運動は今、腎臓の機能改善に繋がるのではと注目を浴びているんです。
実はこれまで腎臓病の治療では、腎臓に負担をかけないようにと、運動も制限してきました。

しかし近年、その運動を積極的に行う心臓リハビリテーションという治療が広がりつつあるんです。
絶対安静にするとたった1日で2歳年を取ってしまうということがわかりました。

人は30歳を過ぎると、1年間に1%ずつ筋肉量が低下していきます。
絶対安静で過ごしたとき、一日中筋肉量はなんと2%。
つまり、1日で2歳の年をとるということなんです。

筋肉は血液を循環させるポンプ機能を果たすので、腎臓や心臓に血液を送るために重要です。
筋肉を維持し、血液循環をよくするため有効なのが有酸素運動です。

有酸素運動などをやると簡単に言うと血管が若返ってくるということになります。
運動することで体内の一酸化窒素の量が増加します。

一酸化窒素には血管を柔らかくする効果があります。血液のめぐりが多くなるんです。
糸球体を長持ちさせることができて、それが腎機能の低下予防とかあるいは腎機能の改善に繋がってくるんではないかといわれています。

運動で体力増加を図り、循環器疾患を予防し、腎臓の機能が低下する速度も遅らせることが狙いです。
結果的に健康状態も良くなって、ピンキリで長生きしてくれる患者さんが結構増えてきてます。

さらに、海外では慢性腎臓病の人が運動をすることで、腎機能の改善に効果があるというデータもあります。

AKIに関しては水分をしっかりとって、その上に筋肉が落ちないように軽い運動をするということで最終的にAKIの予防にも繋がっていくと思います。
日頃から腎臓を健康に保つことが重要です。

##ドクターオススメの簡単にできる有酸素運動

上月先生がおすすめする腎臓をいたわるという運動はウォーキングです。

胸を張って少し大股で歩くことがポイント。
無理をせずに続けることが大事だと言います。

腎臓に不安のない方でも予防のために取り組んでみてはいかがでしょうか?

暑さがまだ残っておりますので、できるだけやるときは涼しい時間帯にやっていただきたいなと思います。
また腎臓病の方は、一度かかりつけの医師にご相談を。

あとがき

沈黙の臓器。肝臓はよく聞きますが、腎臓もそうだったんですね。
しかも一度腎不全になったら元に戻せず死ぬまで透析治療を受ける必要があるなんて辛い…。

そして予防に有効なのが有酸素運動!どこも有酸素運動を勧めますね。
運動嫌いなさわみには辛いです。

やっぱり登山が一番いいな。まだ何も始めていないけど、9月は道具を買い揃えて10月には絶対に一度は登山する心づもりでいます。

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