髪・頭皮の2大トラブルを徹底リサーチ!抜け毛・薄毛・フケ・白髪『健康カプセル!ゲンキの時間』

2019/9/22放送の『健康カプセル!ゲンキの時間』
突然ですが、日本人の3人に1人が悩んでいる身体の部分でどこがご存知ですか?
正解は「髪」です。
これから来る秋は1年で最も毛が抜けやすい季節です。
春に比べてその差はなんと2倍以上!
さらに秋はフケやかゆみ、パサつきなど薄毛以外にも悩まされることの多い季節なんです。
実は夏は強い紫外線により髪や頭皮がかなりダメージを負っているのです。
これからの季節、しっかりケアすることが髪・頭皮の健康への分かれ道となるのです。
そこで今回は、髪・頭皮の2大トラブルを徹底リサーチします。
髪と頭皮のスペシャリストにお話を伺います。
教えてくれるのは、頭髪治療の専門医Dクリニック東京の小山先生です。
抜け毛・薄毛
1日に抜け毛は100本ぐらいは抜けるので本数は気にする必要ないと思います。
ただし細くて短い抜け毛が多いと危険信号です。
先生が言うように、重要なのは抜けた毛の本数ではなく、細い短い毛が抜けることです。
このさき太く長く成長するはずだった髪の毛が抜けているサインです。
抜け毛・薄毛はヘアサイクルが関係している
では、なぜ細く短い毛が抜けてしまうのでしょうか?
それにはヘアサイクルが大きく関わっています。
髪の毛は6年ぐらいの時間をかけて1本の髪の毛が成長して抜け落ちるっていわれています。
髪の毛には伸びて太くなる「成長期」、その成長が止まる「退行期」、新たな形に押し出されて自然に抜ける「休止期」というふうに生えてから抜けるまで一連のサイクルがあります。
しかし、このサイクルが何かしらの原因によって早まると髪の毛が十分に成長しないまま休止期を迎えます。
結果、細く短い毛が抜けやすくなってしまうのです。
これを男性型脱毛症といいます。
男性型脱毛症になる原因
遺伝
男性型脱毛症は遺伝の要因が大きいということがわかっています。
髪に関する遺伝子は母型から受け継がれ、母親の親戚に薄毛の人がいるとその人自身も薄毛になる傾向があります。
しかし原因はこれだけではありません。
紫外線
紫外線は頭皮にも大きなダメージを与えます。
髪にとって大敵なのが紫外線です。
実は髪や頭皮は顔より紫外線の影響を受けやすく、ケアを怠っていると頭皮に炎症が起き、髪の毛の成長が阻害され、抜け安くなってしまいます。
まず紫外線から頭皮・髪を守るために外出時は帽子で紫外線を予防しましょう。
帽子は通気性の良いものを選ぶのが良いです。
食事の偏り
栄養のバランスを良く召し上がることが大切です。
我々のクリニックで調べた調査でも肥満の方が薄毛の傾向が強いという結果が出ました。
食事の偏りが髪の毛に関係しているということを示しているので不規則な食生活もまた薄毛の元です。
積極的に摂ってほしいのは良質なたんぱく質と野菜のビタミンです。
タンパク質は髪を作る材料に、ビタミンは頭皮の健康を保ち、髪の毛の成長を促進してくれます。
白髪
そもそもなぜ髪は白くなってしまうのでしょうか?
もともと髪の毛は毛母細胞という部分から白い状態で生えます。
それが髪を染めるメラノサイトという細胞からメラニンが放出されると黒く染められながら伸びてきます。
ところが、メラノサイトの働きが低下すると、メラニンが生成されにくくなり、白髪になってしまうのです。
原因は加齢や食生活など様々です。
そして残念なことに一度白髪になってしまった髪の毛は黒く戻ることはほぼありません。
ストレスが白髪の一因
睡眠不足によってストレスを感じると自律神経が乱れ、それにより血行不良が起こってしまいます。
すると髪に栄養が十分に行き渡らず、メラノサイトの働きが低下し白髪に繋がってしまうのです。
他にも肩や首にコリを感じている人は血行不良により白髪に繋がる恐れがあるので要注意です。
フケ
フケは頭皮の老廃物であり、皮膚の垢になります。
フケは古い角質がターンオーバーにより皮膚の奥から押し出されて発生したものです。
人間本来の機能により発生するものなので少量なら問題ありませんが、大量に出るとフケそのものが頭皮の刺激になり、辛いかゆみが生じてしまいます。
皮脂が少ないとフケが出やすくなる
皮脂の少なさがフケを生み出します。
皮脂とは、皮脂腺から分泌される脂肪などを含めた体液です。
紫外線などから頭皮を守ったり、髪に潤いを与えるなど、髪の毛の健康を維持するためには欠かせません。
しかし、何らかの原因で皮脂の量が少なくなってしまうと紫外線などから守れず、頭皮が大ダメージをうけます。
そして傷ついた頭皮は再生しようとターンオーバーが早まり、フケが大量発生してしまうのです。
皮脂が少なくなる原因は洗髪方法にある
洗髪するときに指を立てて強く洗うと頭皮が傷つき、乾燥しやすくなります。
すると皮脂の量が減ってしまいます。
シャンプーのお代わりはもっての外。
皮脂の量がさらに減ってしまいます。
髪と頭皮を清潔に保つということはもちろん大事ですし、それを通じてフケや白髪や薄毛の対策の一つにもなりえます。
小山先生オススメの洗髪方法
秋に多い髪と頭皮のトラブル。
そこで小山先生オススメの髪の洗い方をお教えします。
頭皮に汚れがたまると炎症が起きてしまいます。
すると、髪の毛の成長が阻害され、毛が抜けやすくなってしまうんです。
そこでまず行うのが湯洗いです。
髪を濡らすだけではなく、頭皮を洗うイメージで行うことが大切です。
洗う時間はおよそは1分半。
しっかりと湯洗いをすることで頭皮の汚れの8割以上が落ちるといいます。
そしてシャンプーを頭につける前に手のひらで泡立てます。
こうすることでジャンプーのすすぎ残しを防止できます。
洗うときの最大のポイント!
髪に指を絡ませず、手のひら全体を使って襟足から頭頂部に向かって頭皮をやさしくマッサージするように洗います。
強く洗わなくてもこれで十分に汚れが落ちるので、炎症を防ぐことができ、抜け毛の予防にもつながります。
頭皮を優しく揉むことで血行不良も改善され、白髪の予防にもなります。
その上、頭皮を傷つけないので皮脂も適度に分泌されます。
最後に忘れてはならないのが、乾かし方です。
髪が水分を含んで傷みやすくなっているため、タオルを軽く押し当てるようにして水分を拭き取ってください。
ドライヤーは頭皮や髪にダメージを与えないように15cmほど離してから乾かします。
噂の検証&疑問
白髪が多いと薄毛になりにくい?
白髪が多いと薄毛になりにくいというのは全くありません。
髪の毛を作る細動と髪の毛に色を付ける細胞は別のものなので薄毛と白髪に特に関係性はありません。
白髪を抜くと白髪が増える?
白髪を抜いても白髪が増えてくるということはありません。
ただ、白髪を抜き続けると新しく生えてくる毛がだんだん細く短い形になっていくことが考えられます。
白髪を抜かずにハサミなどで根元で切っていただくのが好ましいと思います。
ワカメやひじきを食べると白髪にならない?
嘘と言いきってはいけないと思うのですが、ワカメやひじきが色が黒くて髪の毛のイメージがありますなのでそういう話が生まれたと思います。
そして海藻類にはミネラルが豊富に含まれてるので皮膚の健康状態を保ちますが、たくさん食べたからといって髪が黒くなるというのはないはずです。
皮脂は多い方が良い?
頭皮の衛生状態が悪いと皮脂が増えますが、皮脂が多すぎると脂漏性皮膚炎という皮膚病の原因になってしまいます。
脂漏性皮膚炎とは皮脂の過剰な分泌により皮膚の菌が繁殖して起こる皮膚炎のことです。。
主な症状は頭皮の辛いかゆみや痛みです。
今は塗り薬での治療が可能なので、症状が出たらすぐに病院へ行きましょう。
お湯だけで汚れが8割落ちるならシャンプーしなくていい?
しっかりシャンプーで洗ってないために汚れが2割残り、それが原因で頭皮の炎症を起こして悩むな方もいらっしゃいます。
なのでシャンプーも使っていただいた方がいいと思います。
洗髪時に抜ける髪はいずれすぐに自然に抜け落ちるはずの髪の毛になりますので気にすることはありません。
頭皮が不潔な方が薄毛・抜け毛に悪影響を及ぼします。
最後に先生からのアドバイス
薄毛や抜け毛は今の薬で治療が可能になっておりますので、本当に悩んでいる方は一度専門のクリニックを受診していただくのが良いと思います。
あとがき
私はもっぱらフケの悩みが消えません。
皮脂が少ない、それはすなわち洗髪方法に問題があったということですね。
たしかに指を立ててゴシゴシ洗っていました。
というのも、昔何かの番組で指先で爪を立てずに直接頭皮に触れてマッサージするように洗うのが良いと紹介されていたのを忠実に守っていました。
それが間違いだったなんて悲しいです。
これからは手のひら全体を使って優しく洗髪します。

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