なぜ日本人はここまでカレーライスが好きなの?『チコちゃんに叱られる』 | 頑張ることをやめたら人生楽しくなった

なぜ日本人はここまでカレーライスが好きなの?『チコちゃんに叱られる』

2019/9/28再放送の『チコちゃんに叱られる』
橋本マナミさん、ムロツヨシさんをゲストに迎えています。

チコちゃん「なぜ日本人はここまでカレーライスが好きなの?」

実はイギリス式だったから

詳しく教えてくださるのはこの番組で「日本の食文化」といえばこの方 永山久夫さんです。

カレーライスは日本の国民食

日本人の国民食といっても良いカレーライスです。

どのくらい好きかというと、昭和生まれの人も平成生まれの人もどちらも子供の頃に好きだった食べ物ランキングで1位を獲得するほどです。
さらに1万人が選ぶ好きな洋食ランキングや好きな母親の手料理ランキングでも1位!

日本人が1年間に平均73食も食べているとても愛されている料理です。

日本で食べられているカレーライスはイギリス式

日本で食べられているカレーライスはカレーの本場のインドと違ってイギリスから伝わってきました。

種類は様々ありますが、インドではサラサラのスープ状のカレーをお米やナンと食べるのが一般的です。

一方、イギリスではパンが主食でしたが、長い間インドを植民地としていたことで、インドでの米を食べる文化そしてインドのサラサラのカレーがイギリスに伝わりました。
その後、イギリスで日本と同じとろみのついたカレーが生まれました。

つまり、日本のカレーはとろみのあるイギリス式です。

とろみがついたカレーは船乗りが生み出した

なぜイギリスのカレーにとろみがついたのでしょうか?
それはイギリスの船乗りがルーツです。

当時船の上で食べようとしたところ、サラサラのままだと船が揺れたときにこぼれてしまいます。
そこで、イギリスの船乗りがとろみのついたカレーを考案し、こぼれづらくしました。

イギリスで生まれたとろみのあるカレーとインドから伝わったお米がイギリスで結びついたのです。
これが米ととろみのついたカレーの融合、つまりカレーライスの誕生です。

カレーライスが日本に伝わったのは幕末

カレーライスがイギリスから日本へ伝わってきたのは、江戸時代の終わり頃です。

ちょうどその頃流行っていたある食べ物のおかげでイギリスから伝わってきたとろみのあるカレーを日本人は受け入れやすかったと考えられています。

その食べ物とはあんかけ丼です。
ご飯の上にとろみのついたあんをかけて食べる食べ方が江戸で流行っていました。

それまでとろみがついたあんがかかったご飯を食べていた日本人はイギリスから来たとろみのついたカレーライスを何の抵抗もなく受け入れられました。
カレーというのは日本人の味覚に合わせるためには、とろみが必要だったのです。

明治5年に出版された『西洋料理通』には日本初のカレーライスのレシピがあります。
その中には小麦粉を使用すると書かれています。
当時のカレーライスは牛肉と長ネギが入ったとろみがついたカレーライスです。

カレーライスが日本中に広まったきっかけは兵隊さん

ところで、イギリス式のカレーライスがさらに全国へと広まったきっかけは兵隊さんです。
カレーライスは一度にたくさん作れるため、兵士の食事に最適でした。

昭和12年出版の『軍隊調理法』にもカレーライスのレシピが載っています。
当時の兵隊さんたちが食べていたのは、小麦粉を使ったイギリス式のカレーでした。

戦地で作り方を覚えたカレーライスを家族に食べさせたことをきっかけに日本中にカレーライスが広がっていきました。

あとがき

ずっと日本のカレーライスはインドから伝わってきたものだと思っていました。
まさかインドではなくイギリスだったなんて!!

たしかにインドはサラサラのカレーなのに日本はとろみがついていて不思議に思っていましたが、日本の口に合うようにアレンジしたのだと決めつけていました…。

イギリスに行く機会があればぜひカレーライスを食べてみたいと思います。

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