ホラ・ガゼ・デマの差って何?これらを使い分ける2つのポイント『この差って何』

2019/9/17放送の『この差って何』
- ウソ
- ホラ
- ガセ
- デマ
この差って何?
そこで大東文化大学文学部准教授で言葉や文字の由来などを研究している山口先生にこの差をきいてみました。
ウソとは
「ウソ」の意味は皆さんもご存知のように、ありもしないことを事実のように言うことです。
そして「ホラ」「ガゼ」「デマ」はの言葉は「ウソ」という言葉の大きな括りの中にいる言葉です。
「ホラ」「ガゼ」「デマ」はそれぞれ意味が少し違っているので、本来正しい使い分けがあります。
この三つはどう使い分けていけば良いのでしょうか?
「ホラ」「ガゼ」「デマ」を使い分ける2つのポイント
「ホラ」「ガゼ」「デマ」
この3つの言葉は使い分けにポイントが2つあります。
- 情報の発信者が「ウソ」かどうかはわかっているか
- 発信者の意図に悪意があるかどうか
デマは悪意あるウソ
「デマ」の語源は「デマゴギー」という言葉からきています。
「デマゴギー」という言葉はドイツ語の政治を意図的なウソの情報や悪宣伝という意味で使われる言葉です。
ここから「デマ」という言葉が使われるようになりました。
事実と反するとわかっていながら相手の印象を悪くする情報を流す。
これが「デマ」です。
つまり発信者がウソだとわかった上で流す情報であり、そこに特定の相手を傷つけたり、陥れようとしたりする悪意があるということになるのです。
ガセは噂
「ガセ」という言葉の語源は、「お騒がせ」です。
本当かどうなのかわからない噂話をすることによって周りの人たちを騒がせるというようなことから「ガセ」という言葉が生まれました。
つまり情報の発信者が本当か嘘かわからないまま情報を流す、悪意がないウソということになるのです。
要するに噂ですね。
ホラは悪意ないウソ
「ホラ」という言葉の語源は「ホラ貝」です。
ほら貝を吹くというものは見た目以上に大きな音を出すということで、「大げさなことを言う」ということになって「ホラ吹き」という言葉が生まれました。
「ホラ」は発信者がウソだとわかった上で流す情報ですが、そのウソに悪意はなくてむしろ相手を楽しませようとする意図があるのです。
あとがき
ホラ・ガゼ・デマは全部ウソと同じ意味だと思っていて間違った使い方をしていました。
語源を聞くとなるほどと納得できましたが、自分で「この差は何?」と考えたことがありませんでした。
今日から正しい使い方をしてホラ吹きまくろうと思いました。

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