なぜ夫のことを「旦那」と呼ぶ?『チコちゃんに叱られる!』

2019/10/18放送の『チコちゃんに叱られる!』
戸田恵梨香さん、北村一輝さんをゲストに迎えています。

チコちゃん「なぜ夫のことを「旦那」と呼ぶ?」

物やお金をくれる人だから

詳しく教えてくださるのは、日蓮宗高応寺の酒井菜法住職です。
4年ほど前に実家であるこちらのお寺を継いだ尼さんです。

旦那の語源はサンスクリット語の「ダーナ」

みんながよく使う「旦那」という言葉は、古代インドのサンスクリット語からきています。
「旦那」の語源は、サンスクリット語で「ダーナ」と呼び、「施す・与える」という意味でした。

古代インドのお坊さんたちは生活の全てを修行に捧げるというしきたりがありました。
そこで自分たちで生活物資の用意ができないお坊さんの代わりに出家していない人々が衣服や食べ物を分け与える、つまり「ダーナ」をすることで彼らの生活を支えていたのです。

「ダーナ」は自分たちに代わって毎日厳しい修行をしてくれているお坊さんへの感謝の気持ちです。
見返りを求めずに服や食べ物を与えること。
それが「ダーナ」に込められた仏教の精神です。

やがて仏教が中国や日本へ広まると、「檀那(旦那)」という漢字が当てられて「施すこと」から「お布施をする人」を指す言葉と変わっていきました。

旦那が家長を指すようになったのは江戸時代から

ではなぜ現在では、妻が夫を指す言葉として使われるようになったのでしょうか?
それは江戸時代に設けられた寺請制度がきっかけになったといわれています。

寺請制度とは、当時キリシタンを弾圧していた幕府が始めた政策のことです。
寺の住職が日本の人々の戸籍などを管理してキリシタンではないということを保証し、その家の家長はお布施を払って葬式やお盆など法事を依頼することを義務づけたのです。

この家長は寺から見たら「檀那」です。
日本全国の家の家長つまり、一家のお父さんたちが檀那になったのは、この江戸時代の寺請制度からだといいます。

こうしてお寺が家長たちを檀那「旦那」と呼ぶように、家族にとっての家長も「旦那」となるのがしっくりくるような感じになったんじゃないでしょうかね。

「旦那」はお金や施しを与えてくれる人を指すという言葉は仏教を離れた場面でも使われるようになります。

例えば奉公人が主人を呼ぶときに「うちの旦那さんはよく面倒をみてくれて本当に幸せです。」というのも、奉公人にとっては主人はお金をくれるため「旦那」と呼ぶのです。
さらに、商売人からすると買い物してお金をくれるお客さんも「旦那さん」と呼びます。
お金を家に持ってくる家長も妻が「旦那」と呼ぶようになったのも自然なことなのです。

あとがき

お金を家に持ってきてくれるから「旦那さん」と呼ぶようになったのですね。
しかし、今となっては共働きが当たり前の時代になりつつあります。

そうなれば「旦那さん」がふさわしくなくなってくるのでしょうか。
最近「嫁」「奥さん」「旦那」と呼ばずに「パートナー」と言う人が増えたように感じました。

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