食べ過ぎの原因は味覚の衰え?!デブ味覚の改善法『健康カプセル!ゲンキの時間』 | 頑張ることをやめたら人生楽しくなった

食べ過ぎの原因は味覚の衰え?!デブ味覚の改善法『健康カプセル!ゲンキの時間』

2019/10/27放送の『健康カプセル!ゲンキの時間』


食べ過ぎの原因はある味覚の衰えです。
出汁を美味しく感じない人は太りやすいデブ味覚に?!

味覚と肥満の意外な関係が判明!
今回は太ってしまう意外な原因でデブ味覚を徹底リサーチします。
また、デブ味覚の改善法もお教えします。

旨味を感じないデブ味覚

デブ味覚とは一体何でしょうか?

工藤内科糖尿病内科の工藤先生に教えていただきます。
この方ははこれまで10万人以上の肥満患者を診てきた肥満治療のスペシャリストです。

デブ味覚とは、旨味を感じにくくなっている状態で考えてもらっていいです。

そもそも味は味覚にある味蕾という細胞で感じてその情報が神経を伝って脳に送られています。
その種類は主に苦味・塩味・甘味・酸味・旨みの5つがあります。

旨味とは昆布やトマトなどに豊富に含まれる植物性のグルタミン酸やカツオや肉に含まれる動物性のイノシン酸が代表的です。

出汁は主にうまみ成分なので美味しく感じないということは旨味に鈍感といえます。

本来、塩味ミネラル、甘味は糖質、旨味はタンパク質と人間が生きていくために必要な栄養素と密接に関わっているため、それらを取ることで脳が満足します。
3つの味覚が敏感であれば自然と食べる食事のバランスが良くなり、肥満になりづらいです。

しかし、その中の1つである旨味が鈍感になると、甘味と塩味で脳を満たそうとしてしまいます。

甘味と塩味は味覚を鈍らせる

では、なぜ旨味が鈍感になると肥満に繋がるのでしょうか?

塩分(塩味)はその刺激で食欲が増してしまうだけでなく、味覚を鈍らせてしまいます
つまり塩分を摂りすぎると味を感じなくなり、少ない食事では脳が満足しにくくなってしまうのです。

すると脳を満足させるために甘味つまり糖質を過剰に摂って肥満の原因になってしまいます。
実際、塩分の摂取が多い人ほど肥満が多いことがわかっています。

さらに、塩分・糖分を摂りすぎるとその味に慣れてしまい甘味・塩味の感覚が衰え、さらに食べないと脳が満足できなくなってしまうのです。

高カロリー食は脳の大好物です。
一度覚えるとクセになる可能性が高いです。

すると糖質や塩分を過剰に取り、さらに味覚が衰えてしまうという結果になってしまいます。
こうなると旨味が出る幕はありません。
どんどん過剰になっていく「デブ味覚スパイラル」に一度陥るとなかなか抜け出すことはできません。

結果、心筋梗塞・脳梗塞・糖尿病・がんリスクといった生活習慣病のリスクが高まり、命を失う危険も出てきます。

旨味に鈍感になると太ってしまう理由、みなさんお分かりになりましたか?

デブ味覚のセルフチェック

  • 味がついていても自分で味を追加してしまう
  • 市販のお弁当の味付けが大好き
  • 食後すぐでも甘いものが食べたくなる
  • よくながら食いをする
  • 添付のタレは最後まで使い切る
  • お腹が空かなくても決まった時間に食べる

これらに一つでも当てはまる人はデブ味覚の可能性があります。
ちなみにお菓子置き場があるのもデブ味覚の人にありがちです。

デブ味覚は脂肪味にも鈍感

実は他にもデブ味覚の特徴があります。
デブ味覚の方は旨味だけではなく脂肪の味にも鈍感であることがわかってきました。

実は、基本の5つの味覚に加えて、脂肪味が最近発見されました。
脂肪味は昨年発見されたばかりの第6の味覚です。
脂肪の味を見分ける受容体と神経が新たに発見され、基本味に加わった味覚です。

脂肪味が鈍感になるとどうなるのでしょうか?

脂肪味研究の第一人者 安村先生によると、脂肪味に鈍感になりますと脂肪を食べても消化の準備が始まらないわけです。
そうすると、満腹感を得られるまでにたくさん食べ物を食べてしまい、カロリーがトータルで増えてしまいます。

実際、脂肪味に鈍感な人ほど肥満の人が多いというデータもあります。

肉の脂身が好きな人は脂肪味に鈍感の可能性アリ!

筧さんの質問「とんかつの脂身のところが大好きという人がいますが、そういう人が脂肪味が敏感ですか?」

味覚に詳しい先生に聞いてみましょう。
教えてくれるのは肥満治療の専門医師片山先生です。

どちらかというと鈍感と考えた方がいいかもしれません。
気をつけなければいけないのは脂肪味というのが依存性がつきやすいということなんですね。

油が好きでよく食べる人は脂肪味に鈍感になり、大量に摂取しないと満足できなくなります。
また脂肪摂取すると脳か快楽物質が分泌され、その依存性はタバコやお酒よりも強いといわれています。

脂肪の多くとってしまうと、将来的には脂質異常が原因で動脈硬化が進みやすくなるかもしれませんし、糖尿病のリスクも上がります。

糖尿病とは、血管内の糖が細胞に取り込まれず、慢性的に血糖値が高くなる病気であり、網膜症・腎不全・神経障害など様々な合併症を引き起こします。
脂質を摂りすぎて内臓脂肪がたまると、インスリンの分泌が低下して血糖値を下げる能力が低下し、糖尿病になってしまうこともあります。

デブ味覚改善法

デブ味覚を改善するにはどうすればいいのでしょうか?

デブ味覚を改善するデブ味覚改善出汁の作り方を紹介します。
使う材料はこの4種類です。

  • カツオ節30g
  • 煮干し10g
  • 刻み昆布10g
  • 緑茶5g

緑茶に含まれるカテキンは脂肪の燃焼を助けてくれます。

作り方はこちらです。

  1. まずは、煮干しとカツオ節を火であぶり、水分を飛ばします。
  2. 続いてミキサーに移して、他の材料も加えてしっかり混ぜたらドリンクの元になる粉末は完成です。
  3. 1杯の目安は大さじ1杯程度
  4. そこに150ccから200ccのお湯を注いだらドリンクが完成です。

毎朝このデブ味覚改善出汁を飲んでいただくだけです。
味覚が敏感な朝に飲むことで旨味・脂肪味の改善に繋がります。

安松先生によると、出汁を飲んで旨味を感じられるようになることで食事が薄味になります。
脂肪の摂取が減り脂肪味に対して敏感になるとのことです。

さらに残った粉も食べることで、味覚アップ!

あとがき

脂肪味が発見され、ここぞとばかり番組がテーマに取り上げていますね。
世界一受けたい授業でも似たようなテーマを取り上げていました。
詳しくはこちらダイエットに効果あり?!舌の脂肪味を取り戻せ!『世界一受けたい授業』

しかし、世界一受けたい授業で紹介された改善方法は10日間油物を全く摂らないという過酷な方法でした。
今回は出汁を毎朝1杯飲むだけで改善される、夢のような方法です。
もちろん食事はこれまで通り摂っていいんです!(味覚が変わってより健康的な食事を好むようになるらしいですが)

さっそくデブ味覚改善出汁を作って毎朝飲んでみたいと思います。

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