肩こり・腰痛・頭痛は大病が原因だった?!問診で重要なオノマトペ『健康カプセル!ゲンキの時間』

2019/11/3放送の『健康カプセル!ゲンキの時間』
今、身体のどこかに痛みを感じている方、もしかしたらとんでもない病気かもしれません。
実際こんな経験をした人がいます。
ある日、肩こりを感じた50代の男性。
はり治療やマッサージ店に通うが、改善しないまま数ヶ月が経過していました。
そんな中、突然襲ったのは胸に強い痛み。
実は、単なる肩こりと思っていたのは思いもよらない心筋梗塞の前触れだったのです。
頭痛や腰痛・頭痛というのは身近な症状なんですが、場所や痛み方によっては大病が潜んでいることがあります。
侮ってはいけません。
身体の痛みを徹底リサーチ!
例えば頭痛でも痛み方は人によって様々です。
ズキズキやドーンなどの表現で痛みを伝えれば、その原因がずばり判明します。
内臓の痛みは「関連痛」として表れる
痛みの真相を探るべくやってきたのは千葉大学医学部附属病院です。
全身のあらゆる不調の診断をする、総合診療科の生田先生にお話を伺います。
ほとんどの肩こりが整形外科的な対処法で十分なんですけども、たまに内臓の障害が肩に出るということがあります。
これを「関連痛」といいます。
関連痛は人体に備わったとても不思議な仕組みです。
心臓をはじめ、内臓には神経が少ないです。
そのため、それぞれの臓器に異常があった場合、その付近に痛みを感じるのが関連痛です。
肩こりか心筋梗塞か見分ける方法
心筋梗塞か肩こりか区別する一番いい方法は、肩を動かしてみることです。
肩を動かしたときに痛みが強くなったり、軽くなれば、単なる肩こりによる痛みです。
一方、動かしても痛みが変わらない場合は原因は体ではなく心臓の可能性が高くなるそうです。
異変を感じたらすぐに病院を受診しましょう。
問診にオノマトペが重要
痛みの感じ方でわかる体の不調。
中でも先生が診断の際に重視するのが、オノマトペです。
「オノマトペ」とは、物事の様子を音の言葉(擬態語)で表すことです。
例えば「ダラダラする」「キラキラ光る」などです。
同じ部位でも、オノマトペによって潜む病気は様々なのです。
基本的には内科的な病気は少なくとも7~8割は問診だけでわかると昔から言いわれてます。
実際に検査だけで病気がわかる割合は1割以下です。
オノマトペでわかる頭痛の病名
同じ頭痛でも容易に痛みの感じ方は人それぞれです。
ズーン×寝不足=緊張型頭痛
寝不足の時にズーンと痛みがする。
これは「緊張型頭痛」です。
「緊張型頭痛」は筋肉が緊張して血流が悪くなることで起こる頭痛です。
長い時間、頭全体が重く感じ、ドーン ズーンと感じる人が多いんだそうです。
その原因は、一般的にストレスですが、寝不足であるとかあるいは長時間のデスクワークとか、そういう状況の中で出てきます。
改善方法
心当たりがある方は、上半身のストレッチで血流を良くすると改善に繋がります。
ドクドク×臭い=偏頭痛
心臓の鼓動のようなドクドクした痛みが2~3時間出る。
さらにオノマトペをもとに問診を進めていたために関することを三つ引き出せました。
- 入浴するとよくなる
- 臭いがするとひどくなる
- ワインを飲むとひどくなる
これらから導き出された診断結果「混合型頭痛」であることがわかりました。
混合型頭痛とは、緊張型頭痛と偏頭痛2つの要素を持つ頭痛のことです。
緊張型頭痛は血流がよくなることで改善します。
入浴することで血流が良くなり頭痛が改善するため、緊張型頭痛に当てはまると先生は言います。
一方、偏頭痛は血管が拡張し、周りの神経が刺激されて起こる頭痛です。
そのため、脈打つように一定のリズムでドクドクと感じるのが特徴です。
偏頭痛の患者さんはいろんな刺激に敏感になります。
臭いが気になって頭痛がひどくなるというのは偏頭痛の特徴の一つです。
他にも光や音が刺激となり、痛みが悪化することも多いそうです。
お酒も血管が開きますから悪化します。
特にワインは血管を収縮・拡張させる成分「チラミン」が入っているので偏頭痛の患者さんにとって一番苦手な飲み物なのです。
改善方法
偏頭痛になったら血管の拡張を抑えるために頭を冷やすのがおすすめです。
それでも治らないなら我慢は禁物。
かかりつけ医を受診しましょう。
腰痛
続いては、多くの現代人の悩む腰痛です。
腰痛は筋肉や神経が原因となるものが多いですが中には内臓の病気が隠れていることもあります。
腰の痛みから尿管結石
例えば、ズキズキとした痛みが移動する。
こちらは「尿管結石」が原因でした。
最後には経っていられないほどの痛みが走り緊急搬送されました。
腎臓でろ過されたカルシウムが石のように固まり、それが尿管を刺激して激痛を起こしていたのです。
ズキズキという痛みが移動していたのは結石が尿管を移動していたからなのです。
せっかくなのでキャストも問診してもらった
どのような痛みが、どんなときに起きるか。
受診の際はぜひ参考にしてください。
目がチカチカ=偏頭痛
目がチカチカして頭痛がする。
こちらは「閃輝暗点」といいまして、偏頭痛に特徴的な前兆です。
なので、この頭痛は「偏頭痛」が一般的だと思います。
食後に頭痛=低血糖頭痛
食べすぎるとジリジリとした頭痛が起きる。
こちらは「低血糖頭痛」だとおもいます。
低血糖頭痛というのは、普段小食の方が急に大量の食事を撮ると体が驚いて血糖値を下げるためのインスリンというホルモンが過剰に分泌されます。
そうすると、食事中あるいは食後にも関わらず、血糖値が一時的にぐっと下がってしまうことがあります。
低血糖に伴う頭痛っていうのが出ることがあります。
1回にされる食事の量を均等に分けて食べていただければこれは確実に予防ができると思います。
指が曲がらない=ばね指
朝起きると薬指が曲がりにくい。
こちらはおそらく「ばね指」です。
ばね指とは、主に指の使い過ぎで指の腱が腫れて動きにくくなっています。
そこにむくみが起きる朝は一番指が動きにくくなります。
これは悪い知らせではありませんが、症状がさらに悪くなるようであれば外科的に行ってください。
あとがき
内科の病気は問診で7~8割の症状がわかるんですって!
診断を受ける時にどんな痛みがどんな場面で出るか、どうすると痛みが消えるかを記録することがとても重要だと言うことがわかりました。
実はわたしは診断が大の苦手なのです。
医師に「痛みを1〜10で表すとどの辺ですか?」と聞かれることがしばしばありますが、その痛みの基準が全くわからないのです。
昔適当に「痛みは…8かな?」と答えたことがありまして、その時に医師に「それだと痛みでまともに歩けない状態ですよね?!」と非常に驚かれて恥ずかしい思いをしたことがあります。
痛みレベルの基準を提示してくれ!って感じでした。
「何を持って痛みを1とするの?蚊に刺された痛みを1?
新幹線にはねられたり意識がある状態で身体の一部をのこぎりで切断される痛みを10とするの?(はねられたり切断されたりしたことないけど)」
そんな屁理屈なことを考えてしまうから1〜10なんて答えられないんですよね。
オノマトペもよくわからないのですね。
ぐわんぐわんとかずきずきとかその人の主観的なものですから、「ぼよよーん」とした痛みがすると言う人がいたって不思議ではないはずです。

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