なぜマツタケは高い?『チコちゃんに叱られる!』

2019/11/8放送の『チコちゃんに叱られる!』
キムラ緑子さん、松本利夫(EXILE)さんをゲストに迎えています。

チコちゃん「なぜマツタケは高い?」

プロパンガスが普及したから

詳しく教えてくださるのは東京農業大学でキノコの研究を行う江口文陽教授です。

かつてマツタケは1本80円で買える安いキノコだった

マツタケは高級なキノコというイメージがありますけれども昔はとても安くて一般の人たちが普通に食べていました。

国産のマツタケ1キロ当たりの平均市場価格が近年では2万円から3万円と高値で取引されているマツタケですが、1965年には1キロ当たり1591円でした。
市場価格では1本あたりおよそ80円です。
当時は干しシイタケよりも安いキノコだったのです。

マツタケの生産量が昭和40年には1,291トン収穫されていました。
それが平成28年には69トンまでマツタケが激減してしまいました。

マツタケはアカマツの周りに生える

マツタケというのはアカマツの木の周りに生えるという特徴があります。

アカマツの木の近くに白い「シロ」という菌糸の塊ができないとマツタケは発生しません。
「シロ」はその名の通り、見た目は真っ白な菌の塊です。

「シロ」はマツタケの本体である菌糸とアカマツの根が一緒になったものであり、アカマツの根から栄養を吸収して成長します。
マツタケは主に9月中旬から10月下旬にこの「シロ」から生えるのです。

「シロ」だけ持ち帰ってもマツタケを栽培することはできない

「シロ」を取って持って帰っても、樹齢約50年のある程度のアカマツが生えていないとマツタケは獲れません。
場所としてはつまり樹齢50年ほどのしっかりしたアカマツとシロという菌糸が初めて生えるきのこなのです。

マツタケは栄養が少ない土で育つ

ふわふわしている土の上に葉っぱがたくさん落ちていて土に栄養が沢山ありすぎてしまうとなかなかマツタケは生えません。
つまり、マツタケは栄養が多いでは育たないのです。

栄養が多いと他のキノコやカビもたくさん生えてしまい、生存競争で負けてしまうからです。
つまり、マツタケは落ち葉や枝が少ない土地で育つのです。

実は、戦後まもない頃まで、人々は山から拾った落ち葉や枝を燃料にして煮炊きをしていたため、山の落ち葉は自然と減っていました。

ところが、1953年ごろから、状況が変わります。
その変化をもたらしたのが、プロパンガスです。

プロパンガスが実際に発達したことによって、もう簡単に火を起こすことができるようになったので人々は落ち葉を拾わなくなりました。
こうして土が栄養豊かになり、マツタケは生存競争に負けてどんどん減少して価格が高くなっていったのです。

日本人はマツタケの香りが大好き

日本人は昔からマツタケの香りが大好きです。

山の中に入ると毒キノコもあれば食べられるキノコがありますよね。
マツタケというのは特徴的な香りがあるので毒キノコと間違って食べることがありません。

誰もが食べられるということから、珍重されてきたということもあります。

あとがき

文明の利器を得たことで人々はマツタケを失った。
そう思った内容でした。

昔のマツタケが1本100円以下で買えたということに大変驚きました。
マツタケが栄養がありすぎる土では育たない、そして昔は火を起こすために落ち葉や枝を集めていたから土に栄養が蓄えることがあまりなく、マツタケが育つにはもってこいの環境だったのですね。

プロパンガスが登場したことで人々が落ち葉や枝を拾わなくなったことで環境が変わり、マツタケが育たなくなったと。
非常に残念です…。残念。

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