ピアノの鍵盤はなぜ白と黒なの?『チコちゃんに叱られる!』

2019/11/29放送の『チコちゃんに叱られる!』
松坂桃李さん、横山裕さんをゲストに迎えています。
チコちゃん「ピアノの鍵盤はなぜ白と黒なの?」
お金持ちの見栄のせい
詳しく教えてくださるのはピアノを弾き始めて60年以上、公益社団法人 国際音楽交流協会 理事長の指宿さんです。
ピアノの鍵盤は見やすいように白と黒が使われている
ピアノの鍵盤は白と黒ですが、一目でどの音がどこにあるかわかるようにするためです。
全部同じ色だと半音高い位置の鍵盤が見えなくなるため、対極の白と黒を使うようになりました。
14世紀ごろに生まれたピアノはもともと白く塗られた薄い板と黒檀で作られていました。
しかし、その白い板が弾いてる間に黄ばんで具合が悪いので、象牙が入ってくるようになります。
バッハやヘンデルがが活躍したバロック時代に「象牙で作られた白い鍵盤」と「黒檀でできた黒い鍵盤」のピアノが誕生します。
1800年代は今と逆の黒と白のピアノが主流だった
しかし象牙は高い・重い・量産ができないことで問題が起きました。
象牙のピアノは今の価格で言うとなんと1台数千万円するそうです。
ピアノは金持ちしか手にできない楽器になってしまったのです。
そこで安い黒檀を多く使用するために黒と白が逆のピアノができました。
こうして1800年代に入ると今と逆の黒と白のピアノが主流になります。
金持ちの見栄で白と黒のピアノが主流になった
ではなぜ今のピアノは白と黒がまた反対になったのでしょうか?
ここで上流の金持ちたちの見栄が炸裂しました。
象牙をメインにした白いピアノを知っていたお金持ちたちは「黒檀がメインのピアノを安っぽく見える。やっぱり白い象牙の方がお金持ちな自分たちにはふさわしい!」ということで数千万円をかけて白い象牙のピアノを我先に買い求めたのです。
ただ見えやすいだけなら黒白でもいいのですが、より自分をお金持ちに見せるための見栄がピアノの鍵盤を白と黒にしたということになります。
一方、手が届かない庶民たちのために1900年代には象牙の代わりに白いアクリルなどの樹脂を使った鍵盤が誕生します。
その後、象牙の国際取引が禁止され、象牙でピアノが作られることはほとんどなくなりました。
あとがき
黒と白のピアノもそのまま使われ続けても良いと思いましたが、自分がピアノ職人だったらより高く売れる白と黒のピアノをたくさん作って売りたいと思うだろうなと思って自分で納得しました。
今のピアノも数千万するんじゃない?と思いググってみたらなんと数百万円で買えるピアノもあるみたいですね。
むしろ中古ピアノの方が高いです。
まぁ、楽器は自分には無縁ですけどね。
今も昔も流行り廃りを決するのはお金を持つ人たちだと思いました。

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