冷え性と思ったら動脈硬化!?静かに進行する血管老化『健康カプセル!ゲンキの時間』

2019/12/8放送の『健康カプセル!ゲンキの時間』


日本人の死因第1位はがんですが、第2位の心疾患と第4位の脳血管疾患を合わせると1位のガンにほぼ匹敵します。

この背景には人知れず進行している体内の老化が深く関わっています。
それが血管の老化「動脈硬化」です。

老化というと高齢者をイメージするかもしれませんが、30代からかなりの人の血管で軽い動脈硬化がみられます。

そんな怖い動脈硬化を体験者の証言から深堀りしました。
痛みや冷えを少しでも感じている方は要注意です。

驚きの治療方法とは?
今回は動脈硬化を徹底リサーチします。

動脈硬化とは

動脈硬化とは一体なんでしょうか?
総合高津中央病院 循環器内科 心臓血管センター 顧問 宮本先に伺いました。

動脈というのは生活でいうとホースのようなものです。
ホースも長年使ってると硬くなったり詰まったりすることがありますよね?

それと同じようなことが動脈に起こった場合に動脈硬化といいます。

動脈硬化になる原因は人によって様々ですが、主に4つあります。

  • LDLコレステロール
  • 糖尿病
  • 高血圧
  • タバコ

動脈硬化の主な原因その1「 LDLコレステロール」

LDLコレステロールが原因で動脈硬化になった体験者にお話を伺いました。
中根義弘さん69歳です。

最初の異変に気づいたのは6年前、63歳のときでした。
階段を上る際、左足のふくらはぎの辺りにだるさや軽い痛みを感じた中根さん。

その後、平地でも1kmぐらい歩くと同じようなだるさや痛みを感じるようになったといいます。
歩いていると痛みを感じるものの、少し休むと元に戻るためあまり気にしなかったそうです。

ところが、その症状が年々ひどくなり、今年の5月には100mほど歩いただけで痛みが出るようになりました。
おかしいと思い、整形外科半に行ったところ、レントゲンを見た先生に「動脈硬化がすごくある」と言われました。

判明した病名は、「閉塞性動脈硬化症」です。
足の動脈硬化が原因で切断する可能性があったというのです。

LDLコレステロールは血管を細くする

まず中根さんの場合データを見ると、コレステロール値が300そしてLDコレステロール値が221とは非常に高い値です。

コレステロールの値が基準値を超えていた中根さん。
特に問題なのは一般的に悪玉と呼ばれるLDLコレステロールでした。

LDLコレステロールは身体の動脈壁に入り込みやすいコレステロールのタイプでして、これが血管の内側に沈着すると血管が細くなってしまいます

それが動脈硬化になる原因となっています。

LDLコレステロール値が高くなる原因は食生活

LDLコレステロール値に大きく関わっているのが普段の食生活です。

当時中根さんは肉類が大好きでお腹が膨れるほど大量に食べていました。
そうした食生活を続けていたことからLDLコレステロールの数値が高くなってしまったそうです。

コレステロールには悪玉と善玉があります。
コレステロールを全身に運ぶのが悪玉。
余分となったコレステロールを回収するのが善玉の役目です。

しかし、悪玉が増えてそのバランスが崩れると血液中に余分なコレステロールが残り、血管壁に沈着してプラークと呼ばれるこぶのようなものを作ってしまいます
これが動脈硬化なのです。

中根さんの実際の血管造影画像をみると、左足の太もも付近に本来ある血管が動脈硬化によって狭くなり、ほとんど見えない状態でした。
これが原因で左足のふくらはぎに痛みが出ていたのです。

本当の恐ろしさは全身に起こっている

さらにこの動脈硬化の本当の恐ろしさは足の痛み以外にもあるといいます。
脚に動脈硬化が見つかった場合、全身の血管に動脈硬化が進んでいる可能性もあります。

恐ろしいのは、心臓や脳の血管に動脈硬化がある場合です。
プラークは破れると修復するため血栓というかさぶたを作ります。
その血栓が大きくなったり離れて移動したりすることで血管が詰まり、心筋梗塞や脳梗塞に繋がるのです。

そんな中根さんは危機的状況を迎える前に治療して今は元通りの生活が出来ています。

動脈硬化の主な原因その2:糖尿病

LDLコレステロール以外の原因によって動脈硬化を患ったという加藤さん50歳です。

2年前、まだ朝の残る9月に足の冷えを感じ始めました。
特に冷えたのは左足の指先でした。

その後数ヶ月経っても冷えが収まらず、昨年の夏には足の指先の感覚が鈍くなってきたというのです。
お医者さんを紹介されて行ってみましたら「糖尿病」と診断されました。

糖尿病とは

血糖値とは血液中のブドウ糖の濃度のことです。
血糖値を下げるホルモンであるインスリンの働きが低下してブドウ糖の濃度が常時高くなるのが糖尿病です。

加藤さんの当時の血糖値を見てみると331でした。
実はこれは意識がなくなる可能性があるとても危険な状態です。

原因は甘い物の食べ過ぎ

なぜなら当時の食生活はケーキが大好きで、ごはんのおかずはケーキだったのです。
甘い物の食べ過ぎが原因で糖尿病になってしまったそうです。

現在では食生活を見直し、投薬治療を続けている加藤さん。
血糖値は下がり安定しているといいます。

ちなみに甘いもの以外でもカロリーオーバーは要注意です。
高カロリーの食生活も糖尿病になる可能性が高まります。

糖尿病と動脈硬化の関係

糖尿病になるとなぜ動脈硬化になるのでしょうか?

加藤さんのように血糖値が上がってきますと血管の内側が壊れやすくなってしまいます
それは動脈硬化の始まりと思います。

糖尿病患者のように血液に糖が増えると活性酸素が多くなり、血管の内側を傷つけます。
すると、血管壁にコレステロールが入りやすくなってしまい、動脈硬化になるのです。

糖尿病の動脈硬化は膝下に発症することが多く、このことが原因で加藤さんの足先が冷たくなり、感覚がなくなったと考えられるそうです。

さらにひどくなると壊死する

さらに恐ろしいのは、その症状に気づかず、手遅れになるケースがあるということです。

冷え症があるように、特に異常がなくても冷たい人がいます。
ですから、軽微な症状だと考えてなかなか病院に来ない人がいます。

ところが、症状が悪化するとして大変なことになる人もいます。
例えば足が壊死した状態で来院する人もいます。

実は足が壊死してくる人の4割はほとんどが無症状です。
壊死するスピードは速く、人によっては一晩で壊死するケースもあるといいます。

オススメの検査「ABI」「PWV」

そこで先生がオススメするのがABIPWVと呼ばれる検査です。

ABIは足の動脈が詰まっていないかどうか、動脈の詰まり具合を調べます。
PWVは血管の硬さを調べることができます。

薄着であれば洋服を着ながらながらでも検査可能です。

冷え性と動脈硬化の見分け方

冷え性と動脈硬化の見分け方について、非常に単純な方法があります。

  • 左右の足の温度に差がある
  • 片方の足指の毛が抜けている

そういうようなことがあった場合には、やはりその血液が足りないことが疑われるので一度先ほどあがったABIとPWVの検査を受けることをオススメします。

動脈硬化の主な原因:「高血圧」「タバコ」

残り2つの原因は高血圧とタバコです。

高血圧は血流の圧力のことです。
タバコは活性酸素が血管を傷つけ、動脈硬化を進行させます。

通常は今言ったことが単独で動脈硬化になることは少なく、複数の因子をたくさん持っていることが多いです。
例えば糖尿病でコレステロールも高く血圧も高いという人は実はすごく多くて、こういう因子が重なってさらに動脈硬化は進んでいくといわれています。

動脈硬化の最も大きな原因は老化

今回紹介した主な原因は、LDLコレステロール、糖尿病、高血圧、タバコでしたが、実は最も大きな因子は加齢です。

加齢に伴い血管が劣化し、血管の弾力性がなくなり硬くなる傾向にあります。
誰でも動脈硬化になる可能性があるといえます。

動脈硬化を予防する方法

では、動脈硬化はどう予防するのでしょうか?

食生活の改善

動脈硬化の予防法として最も大切なことはやはり食生活だと思います。
特にコレステロールに関してはやはり青魚や大豆など飽和脂肪酸の摂取が大切です。

また血糖値が気になる人は野菜から食べて糖の吸収を抑える方法も最近は推奨されています。

適度な運動

そして大切なのが適度な運動です。
動脈硬化の原因であるコレステロール・血糖・高血圧の改善が期待できるそうです。

動脈硬化の治療法

ここからは動脈硬化が悪化した場合の治療法について紹介します。

足の動脈硬化、閉塞性動脈硬化症の治療を受ける佐々木さん。
動脈硬化によって、左足の付け根の血管が狭くなり、歩くと5分ほどで辛くなるそうです。

閉塞性動脈硬化症の治療方法

では一体どんな治療を行うのでしょうか?

閉塞性動脈硬化症の治療方法は大きく分けて「保存的治療」「血行再建治療」があります。
佐々木さんに対しては、今回は血行再建治療を行います。

保存的治療とは、生活習慣を見直し、薬の内服と運動しながら治す方法です。

血行再建治療とは、手術によって足への血流を増やし、治療する方法です。
代表的な血行再建治療の1つがカテーテル治療です。

血行再建治療:カテーテル治療

カテーテルの直径は2.3ミリ、中には針金のようなガイドワイヤーと呼ばれる物が入っています。
佐々木さんの場合、左腕の動脈からガイドワイヤーを挿入してカテーテルを挿入して詰まっている血管の近くまで行った後、カテーテルと呼ばれる管を近づけます。

カテーテル治療は患者の状態を見ながら行うため、麻酔は全身ではなく局部麻酔です。

バルーンというカテーテルの外側につける風船型の器具を動脈硬化によって狭くなった部分に届け、血管を広げます。

バルーンによる血管の拡張が成功すると、次に使用するのはステントと呼ばれる金属の筒です。
広げた血管が閉じないように体内に残しておきます。
ステントの装着完了したら最後に、バルーンをもう一度入れて血管とステント部分をなじませます。

手術は30分ほどで終了します。
手術直後にはもう歩けます。

しびれが消え、歩けるようになった佐々木さん。
入院は一泊だけで翌日には退院しました。

あとがき

わたしも肉類が大好物でお昼は茶色物弁当ばかり食べています。
ですので動脈硬化が不安ですね。
この間健康診断を受けてきたのでいつ結果が届くか首を長くして待っています。

やはり何事もバランスの良い食事と適度な運動が大切ですね。(これ何度も言っているね)

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