寄せ鍋とちゃんこ鍋の差は出汁のベース!?験担ぎだらけのちゃんこ鍋の秘密とは?『この差って何』 | 頑張ることをやめたら人生楽しくなった

寄せ鍋とちゃんこ鍋の差は出汁のベース!?験担ぎだらけのちゃんこ鍋の秘密とは?『この差って何』

2019/12/10放送の『この差って何』。


この時期スーパーなどに行くと様々な鍋の素が売られており、その中に寄せ鍋とちゃんこ鍋の素がありますよね?

寄せ性鍋といえば肉や野菜など様々な具材を一度に楽しむことができる鍋です。
一方、ちゃんこ鍋も寄せ鍋と同じく様々な具材を入れて食べる方が多いと思います。

鍋の素を比べてみると色が多少違いますが、パッケージにはどちらも同じ醤油味と書かれています。
ではこの2つの鍋の差は一体何でしょうか?

寄せ鍋とちゃんこ鍋は出しのベースが違う

エバラ食品マーケティング部伊藤さんに差を聞いてみました。

寄せ鍋の素とちゃんこ鍋の素は同じ醤油味ですが、実は出汁のベースに違いがあります。
寄せ鍋は昔から食べられているので日本人になじみのあるカツオや昆布などの魚介をベースにしています。

一方ちゃんこ鍋はちゃんこ屋さんの多くが鶏ガラをベースにしていたので、当社も鶏をベースにしています。

寄せ鍋が食べられるようになったのは江戸時代です。
当時 日本では鰹節や昆布でだしをとっていたので寄せ鍋もそれらの魚介類のダシベースになっています。

一方、ちゃんこ屋さんの多くが鶏ガラでだしをとっていたのでちゃんこ鍋は鶏ガラがベースのダシになっています。

ちゃんこ鍋の出汁が鶏ガラなのは験担ぎのため

しかし、何故ちゃんこ鍋は鶏ガラなベースでしょうか?

ちゃんこ霧島を営業している、元東前頭六枚目 力士 十文字こと十文字友和さんに教えていただきました。
こちらのお店でもやはり鶏ガラベースのスープを使っています。

ちゃんこ鍋で鶏ガラスープを使う理由は、相撲界では鶏が験(げん)が良いものとされているからです。

豚や牛は4本足で立っていますが、その状態がお相撲さんが手をついている負けの状態です。
鶏は二本足でしっかり立っているので験が良いといわれているのです。

また魚は手足がないので、相手に手も足も出ないで負けるという験が悪いのであまり好まれていません。

あとがき

寄せ鍋とちゃんこ鍋の違いがわからず悶々としていたのでスッキリしました。
実はこの番組を見るまでは間違ったことを覚えていました。

お相撲さんが料理したものは全て「ちゃんこ」と呼ぶという知識だけはありました。
なので、お相撲さんが作ったものであれば寄せ鍋であろうが水炊きであろうが全部「ちゃんこ鍋」だと思ったのです。

しかし、ちゃんこ鍋は他の鍋とちゃんとした違いがあったのですね。
それは験担ぎのための鶏ガラスープ!

豚や牛の4本足動物をお相撲さんが遠ざける理由は知っていましたが、魚も「手も足も出ない」から避けるというのは初めて知りました。
「なるほど!」と思いました。

真剣勝負に身を置く人であればあるほど験担ぎやジンクスを信じる傾向にありますね。

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