シルエットはなぜ「シルエット」というの?『チコちゃんに叱られる!』

2020/01/04放送の『チコちゃんに叱られる!』
堺正章さん、長谷川博己さん、門脇麦さんをゲストに迎えています。

チコちゃん「シルエットはなぜ『シルエット』というの?」

シルエットさん

詳しく教えてくださるのは、西洋美術に詳しい日本大学芸術学部で非常勤講師を務める木村三郎さんです。

シルエットは人の名前からとったもの

シルエットとは輪郭線の中を黒く塗りつぶした「影絵」のことを意味してます。
フランスの18世紀の政治家エティエンヌ・ド・シルエットという人物の名前から生まれた言葉です。

シルエット財政難に苦しんだフランスを救うために生まれた

フランス人のシルエットさんがきっかけとなった「シルエット」誕生にはこんな物語がありました。

18世紀フランスは財政難に苦しんでいた

18世紀フランスがまだ戦争をしていた頃、国王ルイ15世は戦争にお金をたくさん使い、財政難に苦しんでいました。

更に悩みの種だったのが国王の愛人ポンパドール夫人です。
贅沢好きの彼女はいくら国王が頼んでも無駄使いをやめませんでした。

シルエットという人物が財政を建て直すよう任命された

そこで、ポンパドール夫人は大のお気に入りだったシルエットという男を外務大臣にするように国王に頼みました。
このシルエットはかなりのキレ者として有名でした。

シルエットはすごく頑張ったけど猛反対されて失敗に終わる

早速シルエットは好き放題お金を使っていた貴族たちやポンンパドール夫人に税金を払ってもらおうと考えましたが、貴族たちに猛反対されました。

そこで、シルエットは貴族ではなく国民から税金を取ろうと考えました。
とはいえ、すでに国民からたくさん税金をとっていたため何という名目で取っていいものか考えた末、「空気税」というものを提案しました。

しかし、国民から猛反対され失敗に終わります。

考えに考えた末に思いついた肖像画の影絵

途方にくれたシルエットの目に肖像画を書いてもらっている貴族たちの姿が映りました。
それも国から支払われたお金で書いてもらっていたのです。

「カラフルな豪華な絵はお金がかかって当然。鮮やかな絵の具を使わず黒一色で塗りつぶしたものにしなさい」
シルエットは黒一色ならお金がかからないとか考えたのです。

しかし、「黒一色は美しくない」と猛反対されてしまいます。
こうしてシルエットは何もできないまま約9ヶ月でクビになってしまいました。

このときに宮廷を去る彼の疲れ果てた後ろ姿がまさに「影絵」のようだということからいつしか黒一色で書かれた影絵のことを「シルエット」と呼ぶようになりました。

のちに「シルエット」と呼ばれる影絵がヨーロッパ中に広まる

シルエット自身はクビになりましたが、黒く塗りつぶされた影絵は残り、4年後には「シルエット」とすなわち影絵という言葉がはっきりと誕生することになりました。

その後、18世紀後半にはこのシルエットと呼ばれる肖像画がフランスの庶民の間にも浸透し、やがてヨーロッパ中に広がったそうです。

あとがき

国王ルイ15世がまずやるべきことは愛人ポンパドール夫人との縁を切ることだったと思うのはわたしだけでしょうか?
国王も女のことになるとこんなにも愚かになるのですね。

シルエットが哀れで不憫です。
更にかわいそうなのは庶民です。

庶民が血汗をながして納めた税金を貴族が贅沢に無駄遣いするなんてたまりません。
上の人が下々の人から搾り取って贅沢三昧をするシステムはいつの時代になっても変わりませんね。

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