なぜカップルはイルミネーションを見に行くの?『チコちゃんに叱られる!』 | 頑張ることをやめたら人生楽しくなった

なぜカップルはイルミネーションを見に行くの?『チコちゃんに叱られる!』

2020/01/04放送の『チコちゃんに叱られる!』
堺正章さん、長谷川博己さん、門脇麦さんをゲストに迎えています。

チコちゃん「なぜカップルはイルミネーションを見に行くの?」

お互いのことがどんどん好きになってしまうから。ただし勘違い

詳しく教えてくださるのは、脳のメカニズムについて研究している生理学研究所名誉教授の柿木隆介さんです。

大きくなった瞳孔をみると「自分を好き?」と勘違いする

実を言うとイルミネーションを見ているカップルはお互いにどんどん好きになっていくのです。
でも、これはある勘違いが原因です。

それは眼の構造が一番関係しています。
眼球の真ん中にある黒い部分を「瞳孔」といいます。

光を取り込む入り口である瞳孔は目の中に入る光の量を調節するために大きさが変化します。
明るいところでは光の量を減らすために小さくなります。
暗いところでは少しでも多くの光を集めようとして大きくなるのです。
ここまでは皆さんご存知ですよね。

イルミネーションを見に行くときは大体暗いときが多いですよね?
そうすると光をたくさん取り入れようとして瞳孔は自然に大きくなります。

実はこの自然に行われている現象こそがある勘違いに関するとても重要なポイントなのです。
人間というのは隣にいる人の大きな瞳孔を見たときに脳が反射的に「この人は自分のことが好きなんだな」と勘違いをしてしまいます。

大きい瞳孔を見ると自分を好きと勘違いするメカニズム

光を取り込むために大きくなった瞳孔を見てなぜ自分のことが好きだと勘違いしてしまうのでしょうか?

瞳孔は周囲が暗いときだけではなく好きなものを見つめている時も大きくなるのです。
好きなものを見つめ、興奮状態にあるとアドレナリンが分泌されて好きなものの情報をもっとたくさん取り入れようとして瞳孔が大きくなるというのです。

一方で人間というのは他人とコミュニケーションを持とうとするときにまず相手の目を見て、分に対する感情を読み解こうとするのですね。
そのために瞳孔が大きかった相手の目を見たときに反射的に「この人は自分に好意を持ってるんだな」と勘違いしちゃうのです。

興奮してアドレナリンが分泌されてドキドキする

そうすると自分も興奮してアドレナリンがどんどんでてきて、そうすると心拍数が上がるつまり、ドキドキしていくのです。

つまり、暗い中でイルミネーションを見ると、光を多く取り込むために、瞳孔が大きくなる。
それを見た人間の脳は「好きなものを見つめているから瞳孔が大きいのだ、つまり自分のことが好きなんだ」と勝手に勘違いしてしまいます。

するとアドレナリンが出て心拍数が上がり、これを恋のドキドキと勘違いして恋が発展しやすくなるのです。

美しいものを見て感動すると幸せホルモンでずっと一緒にいたくなる

さらに、勘違いはこれだけにとどまりません。

イルミネーションで彩られた美しい景色を見て感動したとき脳ではセロトニンが分泌され、とても幸せな気持ちになるといいます。
すると、この時に隣にいる人に対して「この人といると心がほっこりして幸せだな、ずっと一緒にいたいな」と思ってしまうのです。

こうして2つの勘違いから幸福感が高まり、手をつないだり、体を寄せたりして2人の距離が縮まっていきます。

愛する人と触れ合うことで愛情ホルモンでゾッコンになる

すると、愛する人と触れ合うことで愛情ホルモン「オキシトシン」が分泌されます。
つまり相手にゾッコン!という感じになります。

アドレナリンのセロトニンによる勘違いで一層距離が縮まった2人の脳の中ではさらに、オキシトシンが分泌され、愛情がより深まるといわれています。

つまりカップルでイルミネーションを見るというのは、恋の三大ホルモンといわれている「アドレナリン」「セロトニン」「オキシトシン」の3つが大量に放出されるわけです。
そうすると勘違いだけど「ドキドキ」「ほっこり」「ゾッコン」という感じになり、ものすごく恋をしちゃうのです。

この冬にオススメしたイルミネーションスポット

ということでこの冬、まだまだイルミネーションを楽しみきれていない方々のために、夜景評論家 丸々もとおさんがオススメする全国のイルミネーションスポットをご紹介します。

世界最大!1300万球の長崎県のハウステンボス

横幅60メートルの巨大な光の滝や運河を舞台にした光のショー。
さらにカラフルなイルミネーションとは一転し、本番用の雪景色を思わせる新スポットではきらめくような光の中で素敵な勘違いをすること間違いなし。

体感型イルミネーションの静岡県の伊豆ぐらんぱる公園

およそ600万球が輝くイルミネーションの上ジップラインに乗って滑走。
空を飛ぶスリルが素敵な勘違いを加速させてくれること間違いなしです。

空までイルミネーション演出される神奈川県の相模湖イルミリオン

イルミネーションを見下ろすことができる虹のリフトに加え、空から全体を一望できる熱気球が登場。
初チャレンジというドローンを使ったショーでは降り注ぐ光で素敵な勘違いが溢れ出すこと間違いなし。

この冬、日本全国で生まれる幾千幾万の素敵な勘違いに幸あれ。

あとがき

イルミネーションにこんな魔力が秘められていたとは!!!!

イルミネーションは大変人気なのでいつもすごい人混みですよね。
それを逆手にとってはぐれないように手を繋いだり、密集された環境の中でくっついてみたり。
初デートにはもってこいの場所ですよね。

しかし、これを知ったからには冷静に自己分析しそうです。

「あ、いま瞳孔開いてるかな?」
「あ、これがアドレナリンが分泌されている状態かな?」
「幸せだな〜いまセロトニンが分泌されてるな」

これはこれで楽しそうですが(笑)

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