お年玉の「玉」ってなに?『チコちゃんに叱られる!』

2020/01/04放送の『チコちゃんに叱られる!』
堺正章さん、長谷川博己さん、門脇麦さんをゲストに迎えています。

チコちゃん「お年玉の『玉』ってなに?」

詳しく教えてくださるのは、日本の正月行事に詳しい和文化研究家の三浦康子さんです。

元旦に年神様がやってくる

お年玉の「玉」というのは年神様がくださる「魂」のことです。

年神様とは元旦に各家庭に降りてくるとされている神様のことです。
その年の幸せや五穀豊穣を運んでくると考えられています。

実はお正月前後に行われる様々な行事はこの年神様を迎えるためのものです。

先生によると、
年末のお掃除は年神様がやってくる家を清めるため。
門松は年神様が迷わず家に来るための目印。
おせち料理は年神様をもてなすために作ります。

年神様が鏡餅に宿る

そして家にやってきた年神様はお正月の間に鏡餅に宿ります。
鏡餅とはその名の通り鏡をお餅で表したものです。

鏡とは古くは弥生時代から使われ、三種の神器の1つでもある丸い鏡のことです。
陽の光を反射し、太陽のように光ることから、日本神話で太陽の神様とされる「天照大神」に見立てられ、「神様が宿るもの」と考えられるようになったのです。

一方で、お餅は稲の霊が宿った神聖なものとして神様に捧げられるもの。
このお餅を神様が宿る鏡に見立てて「鏡餅」とし、お正月の間の「年神様の居場所」としてお供えするのです。

「年魂」が宿った鏡餅を家族に分け与えるのがお年玉

年神様がいた鏡餅にはその年を生きるための魂「年魂」も宿ります。
お正月になると家長は年魂の宿った鏡餅を「御年魂(おとしだま)」として家族に分け与えました。

こうしてして頂戴した御年魂をお雑煮にして食べることで1年分の力を授かることができるとされていたのです。
つまりお年玉の「玉」は、元々はその年を生きるために分け与えられる年神様の魂のことです。

お年玉がお金を指すようになったのは高度成長期から

しかし、今ではお年玉といえばポチ袋に入ったお金を指しますよね。
実はお金のお年玉を配る風習が一般的になったのは最近のことなのです。

昭和30年代の後半ぐらいに高度成長期がありました。
そのころからお金を渡すお年玉というのが全国で広がっていったといわれています。

それまでは農家が多く自分たちが育てたお米で作った「お餅のお年玉」を渡すことが自然な形でした。
高度経済成長期になると工業の発展に伴い、企業で働く人が増えて農家が減少しました。

昔はお米が暮らしを支えていたのですが、時代が変わってお金が暮らしを支えるようになってきたのでお年玉もお餅からお金を渡す風習へ変化していったのです。

あとがき

年末の大掃除も門松もおせちも全て年神様を迎え入れてもてなすための準備だったとしり愕然としました。
とくにおせちは人間が健康に長生きするために食するものだと思っていました。
そんな話をどこかの番組でみた記憶があります。

年末の大掃除をなんのためにやるのかわからずに文句を言いながらも親に逆らえられずしぶしぶ掃除していた幼少の記憶がありますが、あの時に「年神様がいらっしゃると1年間元気に幸せに過ごせるから家を綺麗にしようね」と理由を教えてくれたら張り切って大掃除したし、お雑煮もたくさん食べたことでしょう。

幼い頃に知っていればもっと楽しかったろうなと残念でなりません。

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