なぜ人間だけが料理をするの?『チコちゃんに叱られる!』

2020/01/04放送の『チコちゃんに叱られる!』
堺正章さん、長谷川博己さん、門脇麦さんをゲストに迎えています。

なぜ人間だけが料理をするの?

顔が平らだから

詳しく教えてくださるのは、明海大学歯学部の村本和世教授です。

顔が平らなのは人間だけ

あらゆる動物の中で人間だけが料理をするのは、人間の顔が平らであることが関係していると考えられています。

確かに他の動物たちに比べて、私達人間の顔は平らですが、それがどう料理することに完成するのでしょうか?

火との出会いが料理のきっかけ

およそ200万年前に人間が人出会い、そして食べ物を焼いて食べるようになります。
これが料理をすることになったきっかけだと考えられています。

以前、この番組でも触れましたが、人間は火と出会う前、硬くて苦い木の実を食べていたといわれていました。

この木の実に火を通すことで実のでんぷんが変化し、唾液の消化酵素によって糖に分解できるようになりました。
つまり、人間は「甘み」と出会ったのです。

人間は「香り」の虜となる

さらに人間は食材を焼いたときに立ち上る香りの虜になってしまったのです。
この「香り」にこそ美味しさを感じる秘密が隠されています。

人間は料理をすることで「甘み」を知り、さらに「香り」という新たな美味しさを知ることになったのです。

美味しさは嗅覚で味わっている

人間が感じる「美味しさ」について40年以上にわたり研究を続けているシェファード博士は、口から入る食べ物の風味が嗅覚に到達することが美味しさの原動力であると考えました。
まず博士は人間の鼻から口にかけての構造を模型で再現し、食事中に食べ物の香り成分がどのような動きをするのかを調べました。

その結果、まず口の中で食べ物を噛むと香り成分はのどの入り口付近に集まります。
のど周辺の複雑な骨格が壁となり、食べ物のふんだんな香りは下に流されることなく留まることがわかったのです。

美味しさを生み出すメガニズム

そしてここからが美味しさを生み出すメガニズムの正体です。

食べている間に鼻から息を吐き出すと、溜まっていた香り成分がその流れに乗って一気に鼻の内部へと向かいます。

そして大量の香り成分が嗅覚のセンサー「嗅上皮」に衝突します。
センサーは非常に敏感なため、香りの情報が強烈な刺激として脳へと伝わります。

その結果、私達は食べ物の風味こそ美味しさだと感じるようになったのです。
この現象は人間特有のものだと先生はいいます。

人間は風味を感じる嗅覚が突出している

人間は食べ物を食べた後に感じる香り風味を感じる嗅覚が他の動物と比べて突出しています。
その訳は人間特有の顔部構造にあります。

まだ恐竜がいた時代、私たちの祖先であった原始哺乳類は恐竜から身を隠せる夜、暗闇の中で嗅覚に頼って食料を探していました。
しかし、地球に巨大隕石が衝突して恐竜が絶滅して昼間から食料を探せるようになった我々の祖先は視覚が発達する一方で嗅覚は次第に退化していきました。

それとともに骨格に変化が起きます。
もともとは長かった鼻付近が短くなり、顔が平らになります。
長い花の時は骨が隔てていて香りが嗅上皮に届きにくかったのですが、顔が平らになると骨がなくなり風味がダイレクトに届きます。

二足歩行により喉の構造が変わり、より風味に敏感になる

さらに人間のある特徴も美味しさに関係しているのだといいます。

人間が二足歩行になったことによって喉の構造が非常に大きく変わりました。
これにも人間が風味を敏感に感じられるメカニズムがあると考えられています。

四足歩行から二足歩行になり、体が垂直に起き上がると喉頭(いわゆる喉仏)が他の動物に比べて下に下がりました。
すると、食べ物の香りが広がった喉の空間を通してより嗅上皮に届きやすくなり、風味を感じやすくなったのです。

これも他の動物にはない人間特有のものだといいます。

顔が平らになったことも、二足歩行よって喉の構造変わったことも、もちろん美味しく食べることが目的で進化したわけではありません。
人間の進化の全くの偶然が、実は食べ物をより美味しく感じられるような助けになったのです。

あとがき

「なぜ人間は料理をするの?」と問われて単純に「火を使うようになったから」と答えてしまい恥ずかしいと思いました。
確かに美味しく思えなければ料理をしようなんと思いませんよね。

風味をより敏感に感じられる顔の構造になったからこそ、人間は料理をするようになったのですね。
とても納得する解説内容でした。

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