なぜママになる時イライラするの?『チコちゃんに叱られる』 | 頑張ることをやめたら人生楽しくなった

なぜママになる時イライラするの?『チコちゃんに叱られる』

2018/11/30放送の『チコちゃんに叱られる』

チコちゃん「なぜママになる時イライラするの?」

人は群れで生きる動物だから

詳しく教えてくださるのは、イライラのメカニズムに詳しい自治医科大学医学部 尾仲達史教授です。

イライラの原因その1:急激なホルモンの変化

女性は妊娠することにより、胎盤から様々なホルモンが出てきます。
妊娠するとイライラする、その原因とされる重要なホルモンが女性の卵巣で生成されるエストロゲンです。

これは胎児を育む重要なホルモンで妊娠初期から徐々に増え始め、出産時をピークに産後は一気に減少します。
このホルモンの急激な増加と減少がイライラや不安を増幅させるとみられています。

イライラの原因その2:愛情ホルモン

しかし出産してしばらく経つと、エストロゲンの量に大きな変化は起こらなくなります。
にもかかわらず、出産の方がママたちのイライラは続きます。

これにはもう1つ別のホルモンが関係していることがわかってきました。
オキシトシンというホルモンの関与も考えられています。
愛情ホルモンという別名があり、絆を深めるホルモンの1つであろうといわれています。

オキシトシンは授乳中などに分泌されるホルモンで、出産に伴い分泌が活発になります。
主に子どもとの相性を深める作用のあるホルモンなのですが、愛情とは真逆の攻撃性を併せ持つことが近年の研究でわかったのです。

本能と現実のギャップがイライラを生み出していた

生まれて間もない我が子を他人に任せるのは動物の中でも人間だけです。
共同で養育するという独自の子育て術を編み出したことで、人間は次々と子供を産み育てられるようになったのです。

出産後にエストロゲンが減少して不安や孤独を感じさせる仕組みは、もともと母親に共同養育も促すためのものだったと考えられています。

出産後に母親が不安や孤独を感じれば自ずと仲間と一緒に子育てをしたい気持ちが強まるからです。
つまり、エストロゲンの減少で不安が増すというのは人類が進化の過程で選択した共同養育を促す作用です。

しかし、日本の現実は8割にも上る核家族であり、本能と現実のギャップに苛まれてイライラしてしまうのです。

共同養育がなかなか難しい現代社会において寂しいにも関わらず自分一人で子育てをすると、ちょっとした旦那さんの仕草が敵対的なシグナルと認知されて攻撃対象になる。
こういうことも考えられうると思います。

あとがき

我が子には愛情を注ぐけれど、旦那には冷たい態度をとる…。
そんなママの背景にはこんな理由があったのですね!!!

要は不安・寂しい思いをさせないように話を聞いてあげたり、なにかのコミュニティに入れたりしたほうがうまくいきそうですかね。

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