手荒れが老け見えの原因!?正しい予防法・ケア法とは『健康カプセル!ゲンキの時間』

2019/12/29放送の『健康カプセル!ゲンキの時間』
早速ですが、顔より老けやすいパーツはどこでしょうか?
街の方々にインタビューした結果、最も多かった意見は「手」。
中でも特に多かったのは「手荒れ」でした。
特に乾燥しがちな冬。
カサカサ肌・ひび割れ・あかぎれ・湿疹などの手荒れは手を老けさせる原因の1つです。
しかも、手荒れが重症化するとかゆみや痛みで寝られなくなったり、細菌が感染して体に重篤な症状を引き起こします。
今回は手と健康の関係を徹底リサーチ!
空気が乾燥する冬は手荒れがしやすい
空気が乾燥する冬、手荒れで悩む方も多いはずです。
そこで、銀座ケイスキンクリニック院長 美容皮膚科医の慶田朋子先生に手荒れについていろいろ教えていただきました。
冬に重症化すると辛い手荒れ、季節が過ぎて治ったとしても肌の老化が進み、しみやしわが増えます。
老け見えの原因となる可能性があるのです。
ではなぜ、手荒れがするのでしょうか?
手荒れを悪化させる落とし穴:野菜のアク
実は、ほうれん草のように強いアクは手荒れのもとです。
野菜のアクは虫などが食べないようにするための成分であり、いわば虫の嫌がる毒のようなものです。
そもそも肌は真皮・表皮・角層の3層になっています。
一番表面にあるのが角層です。
たった約0.02mmの角層が手荒れを防ぐバリア機能を果たしています。
角層の中は角質細胞を繋ぐセラミドと呼ばれる細胞間脂質や天然保湿成分のNMF等が角層内の水分を保持して守っています。
ところが、冬の乾燥で水分量が減少すると角層に隙間ができ、アクのような刺激成分が中に浸透して炎症などを起こして手荒れの悪化を引き起こすのです。
他に里芋や山芋などにも要注意です。
実に含まれているのが針のようなシュウ酸カルシウムという成分です。
これが手をチクチク刺し、かゆみなどを起こします。
さらにいつも使う塩などの調味料や食器洗い用の洗剤も刺激物です。
しかも素手で洗い物をすると食器の汚れとともに皮膚のバリアも洗い流してしまいます。
結局その洗剤で奪われてしまったバリア物質は回復するのに1週間から10日かかります。
家事は毎日やりますのでバリア物質が再生する暇がないのです。
水仕事は市販のキッチン手袋を使うのがオススメです。
手荒れが気になる方は、面倒がらずにつけましょう。
手荒れを悪化させる落とし穴:手がきちんと拭けていない
濡れている肌は水が角層の中に浸透しています。
しかしその水もやがて蒸発します。
そのときに角層内部にあった水分や保湿成分も同時に奪っていくのです。
つまり、濡れた手の拭き残しによって肌の水分量や保湿力が低下していたのです。
指の間に拭き残しがあるとカンジダというカビの一種が指間で増殖し、皮がめくれ赤くただれる症状が現れて全体に広がることもあります。
先生おすすめタオルの正しい使い方
まずは濡れた手をタオルで優しく押さえて水気を吸わせましょう。
指の間や爪の裏も忘れずに拭き取ります。
乾いたタオルを多めに用意し、タオルは湿り気を感じた時点で取り替えます。
そのほかにペーパータオルなどもオススメです。
手荒れを悪化させる落とし穴:冷え性
なぜ冷え性が手を乾燥させるのか?
角層の奥 顆粒層には外からの異物や体に大切な物質が逃げるのを防ぐタイトジャンクションという構造があります。
これは皮膚を守るもう1つのバリアです。
そのタイトジャンクションは、実は皮膚の温度が28℃程度になると緩んでしまうのです。
すると、皮膚の奥で保たれていた成分が蒸発して逃げてしまいます。
つまり、冷えによって肌が乾燥するのです。
手荒れを悪化させる落とし穴:ハンドクリームの塗り方
さらに、手荒れを防ぐハンドクリームの塗り方にも落とし穴があります。
正しいハンドクリームの量は片手人差し指の第2関節分を使います。
つまり、チューブから2cm程のクリームを絞り出して使うのです。
塗り方は両手の甲になじませた後反対の手のひら全体で円を描くように塗り込みましょう。
指も1本ずつ側面・上下を丁寧に、指5本で包み込みくるくると回しながら塗り込みます。
手のひらも円を描くように塗り込みます。
そして手首も忘れずに両手に塗ります。
冷え性の方には血行を良くするグーパー体操してから保湿するのもオススメです。
皆さんも健康な手で幸せをつかみましょう。
手荒れを悪化させる落とし穴:石鹸での手洗い
この時期インフルエンザなどの予防のために手洗いが推奨されていますが、石鹸で手を洗いすぎるとバリア物質も流れてしまいます。
なので石鹸を使うのは外から帰ってきたとき、大便の後、調理の前や自分が食べる前に限っていただいて、それ以外のときは水で洗うというふうにしていただくだけでも随分違います。
本当は怖いささくれ
ささくれを引っ張って取ろうとすると健康な皮膚もめくれ上がることで細菌感染をする場合もあります。
ささくれは乾燥の初期症状であり、爪の周囲の皮膚が細かく裂けてめくれるということがよくあります。
クリームをしっかり塗っておくのは良い方法です。
あとがき
ひどい手荒れまではいきませんが、いつもささくれができて不快な思いをしています。
これが乾燥の初期症状だとは思いませんでした。
いつも手でブチっと引きちぎっていて、時々血が出ます。
幸いこれまで細菌感染したことがなかったのですが、これからは引っ張らず爪切り等で切ろうと思いました。
怖い…。
ハンドクリームも2cm出さないと意味がないと紹介されていましたが、なんだか凄く勿体無くてケチケチ使いたくなります。
1cmも満たない量で十分だと思っていたのですが、効果のない使い方をして消耗するほうが勿体無いと気づきました。

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