寒い冬は特に注意!血圧急上昇の落とし穴!?『健康カプセル!ゲンキの時間』 | 頑張ることをやめたら人生楽しくなった

寒い冬は特に注意!血圧急上昇の落とし穴!?『健康カプセル!ゲンキの時間』

2019/12/29放送の『健康カプセル!ゲンキの時間』。
高血圧がテーマです。


1月20日は暦の上では最も寒い日とされる大寒です。
そんな寒い日に注意したいのが血圧ですね。

人は寒さを感じると血圧が上昇します。
特に寒さの厳しいこの時期、血圧の急上昇は命に関わる場合もあります。

日本高血圧学会が発表したガイドラインによると上の血圧が130以上から注意が必要とされています。
上が130台の人は120未満の人に比べて脳卒中発症のリスクが1.6倍とされています。

事実、脳梗塞や心筋梗塞によって亡くなる人の数は冬が一番多いです。
そこで今回は日常に潜む血圧急上昇の落とし穴を徹底解明します。

聖光が丘病院で顧問を務める渡辺先生に教えていただきます。
なんと30年以上にわたり、24時間自分の血圧を測り続けている血圧のスペシャリストです。

血圧とは

血圧とは一体何でしょうか?
血圧とは心臓から送り出される血液が血管の壁に与える圧力のことです。

心臓が収縮したときが上の血圧拡張したときが下の血圧となります。
この血圧が急上昇すると血管の壁に大きな負荷がかかるため、命に関わる病気になることもあります。

特に寒さの厳しい今の時期が危険なのです。

血管は寒くなると縮まり血圧が上がる

血管は寒く感じると縮まります。
そうすると血圧が上がってしまうのです。

脳梗塞や脳出血あるいは心筋梗塞といった病気が起こりやすくなります。
血圧はどんな時に急上昇するかみていきましょう。

血圧急上昇の落とし穴その1「朝の外出」

暖かいところから寒いところへ移動するとき、体は熱を逃がさないよう血管が収縮し血圧が上昇します。
寒暖差が激しい朝の6時から9時の間は魔の3時間といわれる危険な時間帯です。

脳卒中や心筋梗塞を発症するリスクが高いので注意が必要です。

【対策】外出20分前に首回りを温める

首周りを外出する20分ぐらい前に温めておくことが大切です。

手足には静動脈吻合という動脈と静脈を繋ぐ場所になります。
首にはその血管を開くセンサーがあり、首を温めることで静動脈吻合が開き、末梢の血管が開くので血圧が下がります。

寒暖差による血圧の急上昇を予防できます。

帰宅時も体を冷やさないことが重要!

外出時だけでなく、帰宅時も注意が必要だと先生はいいます。

帰宅時に部屋が寒い場合は、まず暖房つけて室内を暖めて30分ほどマフラーや上着を着て過ごすことが大切です。
30分経って部屋が暖まったらマフラーや上着を脱ぐことで急な血圧上昇を防ぎます。

血圧急上昇の落とし穴その2「ストレス」

人はストレスを感じると交感神経が刺激されて血管が収縮し、血圧が上昇してしまいます。
正月休みが終わったばかりで、仕事にストレスを感じやすいこの時期は注意が必要です。

【対策】深呼吸

ストレスには深呼吸がオススメです。
血管を拡張させるプロスタグランジンという物質が出て血圧上昇の予防になります。

【先生オススメのストレス対策法】ツボ押し

親指と人差し指の間に「合谷」というツボがあります。
この合谷を少し痛みを感じる程度に強めを押すことで上半身の血管が開き、血圧を下げる効果が期待できます。
1日に3回程度、ストレスを感じたときに行うと良いでしょう。

ストレスを感じやすい人はこの2つの対策をぜひ試してみてください。

血圧急上昇の落とし穴その3「お酒」

お酒は飲んで1~7時間ぐらいまでは血圧が下がります。
ところがある研究データによると飲酒を制限しているときよりお酒を飲んでいるときの方が日中の血圧が高いという結果になりました。

まだまだ新年会のシーズンです。
適量であれば問題ないそうですのでお酒の飲み過ぎには注意しましょう。

1日のお酒の適量目安

酒の種類適量
ワイン180mL
日本酒1合(180mL)
ビール500mL

血圧急上昇の落とし穴その4「真夜中のトイレ」

寝室の温度が10℃の場合、布団の中はおよそ30度になるため、トイレの温度差は実に20℃以上になります。
寒暖差による血圧上昇が起きてしまいます。

【対策】しっかり防寒する

真夜中にトイレに行く時は、カーディガンや半纏などをしっかり羽織ってスリッパを履いていきます。
また、男性の排尿時は座って行うとより血圧の上昇を抑えることができるそうです。

最も危険なこの季節、しっかり対策して血圧の急上昇を防ぎましょう。

1日の中でも朝が1番危険

外へ出る以外でも、1日の中で朝が1番危険です。

起床1時間以内が最も心筋梗塞が発生しやすい時間帯です。
朝起きて暖かな布団から出た瞬間が要注意です。

対策として目が覚めたら2~3分間布団の中で手足をゆらゆら揺らして血液循環を良くしてから布団を出るようにしましょう。

塩分の摂り過ぎは高血圧の原因になる!

血圧が上がる要因としてよく知られているのが塩分の摂り過ぎです。
厚生労働省が定める1日あたりの塩分摂取量目標値が2020年4月に改定されます。

男性女性
8.0g7.0g
7.5g6.5g

低血圧人はそれほど塩分を控える必要はありませんが、ずっと塩分摂取が多い状態でいると将来的には血圧が高くなってしまう虞がありますのであまり塩分をたくさん摂ることは推奨できません。

塩分を摂りすぎると高血圧になるメカニズム

なぜ塩分を取りすぎると高血圧になるのでしょうか?
そのメカニズムに迫ります。

水だけを通す半透膜で濃度が違う液体を隔てた時、半透膜を隔てた液体が濃度が薄い方から濃い方へ移動して濃度を平均化する働きがあります。
この働きを浸透圧といいます。

実はこれと同じことが血管の中にも起きています。
塩分を取ると塩分を摂ると血中のナトリウム濃度が上がり、その濃度を薄めようと他の部分から血管内に水分が移動します。

その結果 血管内の圧力が高まり、高血圧になってしまうのです。

先生オススメの高血圧対策メニュー

その鍵を握るのがお酢です。
現在 先生が最も注目する調味料です。

実はお酢には血管を広げる働きあります。
毎日大さじ一杯ほどのお酢を飲むと血管を拡張させるアデノシンの働きによって血圧を下げます。

酢ピーナッツ

お酢と相性抜群な一品は「酢ピーナッツ」です。
酢ピーナッツとは皮付きのピーナッツをお酢に漬けただけの簡単なおやつです。

ピーナッツの渋皮にはポリフェノールの一種 レスベラアトロールが豊富です。
お酢と同じように血圧を下げる効果があります。

また、ピーナッツに含まれるオレイン酸は悪玉コレステロールを減らす働きがあるため、動脈硬化の予防にもなるそうです。

酢ピーナッツの作り方

用意するものは以下の3つです。

  • ピーナッツ200g
    (薄皮のついている無縁のもの)
  • お酢300mL
    (調味酢は避けてください)
  • 煮沸消毒した保存容器

ピーナッツを酢につけて冷蔵庫に入れて5日間で完成です。
冷蔵保存で1ヶ月以内に食べ切ってください。

あとがき

高血圧怖いですね!
わたしは低血圧なので今のところ心配することはありませんが、あまりに血圧が急激に上がったり下がったりするのも体に悪そうなので気をつけたいと思いました。

特に暖かいところから寒いところに移動する時はしっかり防寒対策をしていこうと思っています。

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