なぜマラソンをすると横っ腹が痛くなるの?『チコちゃんに叱られる!』

2020/01/31放送の『チコちゃんに叱られる!』
泉 里香さん、久保田 利伸さんをゲストに迎えています。
チコちゃん「なぜマラソンをすると横っ腹が痛くなるの?」
右の脇腹は肝臓が揺れて横隔膜を引っ張るから
左の脇腹は大腸の曲がった部分にガスがたまるから
詳しく教えてくださるのは、筑波大学附属病院 消化器内科の松井裕史先生です。
左右の痛みの原因が違う
人間の臓器は左右で作りが異なっているために右と左で痛くなる原因も違います。
人間の内臓は左右対象にはなっていません。
右脇腹が痛むのは肝臓が揺れているから
まず、右の脇腹が痛くなる理由は主に走る振動で肝臓が揺れることが大きいな理由です。
肝臓は右の脇腹にあり、重さは大人でおよそ1. 5キロ、人間の体の中で最も重い臓器です。
走ることによってこの重たい肝臓が揺れます。
揺れると横隔膜と肝臓をつないでる靭帯が引っ張られて痛みを感じるようになります。
右の脇腹の痛みの原因は肝臓が揺れることで引っ張られる靭帯の痛みなのです。
左脇腹が痛くなるのはガスが溜まるから
続いて左の脇腹が痛くなってしまう理由は大腸ガスが溜まることが原因と考えられています。
誰でも腸の中にはガスが溜まっています。
腸内のガスは呼吸や食事の際に口から飲み込んだ空気と腸内の発酵によって発生するものがあります。
通常、腸は「蠕動運動」という筋肉を収縮させて送り出すような動きをしてガスを排出しています。
しかし走っているときは腸よりも筋肉に血液が集中するため走ると運動が止まってしまうのです。
そして左の脇腹には大腸の大きな曲がり角があり、走る振動によって軽いガスがそこに溜まってしまいます。
腸には神経が集中しており、ガスで大腸が膨れるとこの神経が刺激されて痛みの原因になっている、そう考えられています。
脇腹の痛みを和らげる方法
もし走っていて脇腹が痛くなったらどうすればよいのでしょうか?
右脇腹の痛みを和らげる方法
右側はインナーマッスルを鍛えると肝臓の揺れも少なくなると考えられます。
普段から腹筋をしておくと良いそうです。
左脇腹の痛みを和らげる方法
左側が痛くなったときは、肋骨の下左側を押してガスを逃がします。
2つ目は左手を上げるとこの肋骨が上に上がって左側の腸の曲がり角のスペースを広くします。
これが効果的だと思います。
【補足】脾臓が腫れて左脇腹が痛くなることもある
左の脇腹が痛くなる理由として大腸にガスが溜まる以外にも理由があります。
胃の下ぐらいの位置に「脾臓」という血を貯めておく臓器があります。
走ると脾臓から筋肉に向かって急激に血液を送り出そうとして過剰に働くので、脾臓が腫れて痛むこともあるということです。
あとがき
大人になって久しく走っていませんが、学生の頃はマラソン大会が嫌で嫌でしょうがなかったです。
どちらの脇腹が痛くなっていたか今となっては覚えていませんが、和らげる方法があったなら学生の頃に知りたかったですね。

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