膝寿命が切れると変形性膝関節症に⁉︎膝寿命を延ばすセルフケアでずっと元気に『健康カプセル!ゲンキの時間』 | 頑張ることをやめたら人生楽しくなった

膝寿命が切れると変形性膝関節症に⁉︎膝寿命を延ばすセルフケアでずっと元気に『健康カプセル!ゲンキの時間』

2020/3/8放送の『健康カプセル!ゲンキの時間』


突然ですがしゃがんでみてくれませんか?
しゃがんだときに膝から音がすることはありませんか?

膝が鳴る方は膝寿命が短くなっている可能性があります。
膝の音には膝寿命が短くなっていると出るサインです。
危険な音もあるんだとか。

そこで今回は膝寿命の延ばし方について徹底リサーチします。
膝寿命に詳しい、さいわい鶴見病院の大沢先生と竹内先生に教えていただきます。

膝寿命チェックポイント

  • O客になっている
  • 深くしゃがめない
  • 膝の裏が床につかない
  • 扁平足

これらに1つでも当てはまる方は膝寿命が縮んでいる可能性があります。

膝が鳴る低い音は要注意

実は膝の音でもポキパキといった高い音で痛みがなく、何度もならない場合は単なる生理現象で膝に大きな問題はありません。

しかし、ギシギシ・ゴリゴリといった低い音で痛みを伴ったり膝を曲げるたびに音が鳴る場合は膝寿命が縮まっている可能性があります。
低い音は膝関節の表面を覆っている軟骨がすり減っているため、膝の痛みに繋がる可能性があるのです。

O脚の人は脚に負担がかかりやすい

O脚は膝に負担がかかりやすいです。
O脚とは脚がアルファベットの「O」のように変形してしまった状態をいいます。
脚を閉じた状態で両膝の間に指が1本以上入るとO脚です。

膝周囲の筋肉が硬くなると膝に負担がかかる

立ち仕事がメインで1日に何時間も立ちっぱなしの人は膝が痛くなることがあります。

脚を閉じた状態でしゃがむときに、膝がしっかり曲げられない人は膝周囲の筋肉がこわばっています。
膝周囲の筋肉が硬く鳴ると膝への負担が増えるため膝寿命を縮めてしまう原因になります。

長年の立ち仕事により足の筋肉がこわばり、O脚になってしまうことがあります。

セルフケア「背伸び体操」

膝周囲の筋肉がこわばっている人におすすめのセルフケアを大沢先生が伝授します。

まず板などを使って2~3センチほどの段差を作り、足を指先から半分ほど乗せます。
あとはそのまま背伸びを繰り返すだけです。
これを10回1セットとし、1日3セット行いましょう。

ふくらはぎのの筋肉がつくようになり、さらに膝の裏が伸びてきます。
さらに、立ち仕事の人に多い足のむくみの改善にもつながります。

床に膝裏がつかない人は膝に負担がかかっている

長時間しゃがむことが多い人も膝が痛くなりやすいです。

平らな床に仰向けに寝転がった状態で膝下に手が入るほどのスペースがあるかどうかチェックしてみてください。
床に膝裏がつかない人は足をまっすぐに伸ばせず、膝が曲がってしまった状態です。

これはひざ裏の筋肉がこわばっている証拠です。
膝関節の支えが悪くなり、膝寿命を縮めてしまいます。

セルフケア「タオル体操」

膝裏がこわばっている人におすすめのセルフケアです。
その名も「タオル体操」。

やり方は簡単です。
指先にタオルをかけて引っ張るだけ。

足の指先をタオルで引っ張ることで、膝の裏が伸びて固まった筋肉をほぐすことができます。
5分間のタオル体操を1日3回やるだけでだいぶ変わります。

扁平足は膝を痛める原因となる

偏平足の人は膝を痛めやすくなります。

足の裏が正常な場合、足のアーチの部分が足に受ける衝撃を吸収してくれます。
しかし、偏平足だと衝撃が足の裏で吸収されにくく、衝撃が膝に及んでしまい、膝を痛める原因になってしまいます。

セルフチェック「グーパー体操」

そこで偏平足を改善するセルフケアを伝授します。
紹介するのは、「グーパー体操」。

座って足の指を繰り返しグーパーするたけです。
これを10回で1セット、1日3セット行いましょう。

膝に負担のかかる行動に気をつけながら、あなたに合ったセルフケアを実践して膝寿命を延ばしましょう。

膝の寿命が尽きると日常生活に支障をきたす

膝の寿命が尽きると、最終的に変形性膝関節症になります。
変形性膝関節症とは、体重や加齢などが原因で膝関節がO脚に変形してしまう病気です。
日本で約2,500万人がこの病気にかかっていると推定されています。

多くの場合 O脚になって膝の内側の軟骨がすり減り、骨同士が直接ぶつかるため強い痛みが生じてしまいます。
その痛みから歩行困難になってしまうこともあります。

歩き始めや立ち上がるとき、または階段上り下りで膝に痛みを感じるときは変形性膝関節症の可能性があります。

変形性膝関節症の治療方法

変形性膝関節症を発症すると階段の上り下り等で痛みが生じて日常生活に支障がきたすようになります。

この変形性膝関節症は「高位脛骨 骨切り術」という手術で治療していきます。
骨切り術とは文字通り 骨の一部を切り取ってO脚になった脚をまっすぐに戻す手術です。

この手術の利点は自分の膝が残るということです。
自分の膝が残るということは自由に何でもできるということになります。

そう話す竹内先生は今までに2,000人以上の膝を救ってきた骨切り術のスペシャリストです。
彼は手術前日に患者のX線画像を見ながら骨切り術を行うための計算をしています。
実はここに先生がスペシャリストと言われる大きな秘密があります。

従来の骨切り技術ではどの患者さんも関節面と水平に骨を切っていたため、切除する範囲が大きくくっつけたときに骨に段差ができ、入院期間は3ヶ月ほどかかっていました。

しかし、竹内先生は患者さんの足の状態に合わせて切り込みを斜めに入れ骨を切除、その後に骨を切り離します。
そうすることで、切除範囲と段差を最小限に抑えられるため入院期間を2週間ほどまでに短縮することができます。

骨切り術を受けられる条件としては、内側・外側のどちらかの関節に軟骨が残っていることです。
どちらも軟骨が削られて残っていない場合は受けられません。
その場合は人工関節になります。

あとがき

「骨切り術」って名前からしてとても痛そうですね。
2週間程度で退院できるそうですが、変形性膝関節症を発症しないに越したことはありません。

膝周り・膝裏・扁平足の改善を日常から意識してセルフチェックを行ったりいつまでも健康に歩ける身体に保っていきたいです。

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