なぜ卒業式で呼びかけをするの?『チコちゃんに叱られる!』

2020/3/13放送の『チコちゃんに叱られる!』
持田香織さん、山崎弘也さんをゲストに迎えています。

チコちゃん「なぜ卒業式で呼びかけをするの?」

カリスマ校長の学校改革

詳しく教えてくださるのは、卒業式の歴史に詳しい立教大学の有本真紀教授です。

1人の校長が卒業式のあり方を変えた

昭和30年、ある小学校のカリスマ校長が学校改革の1つとして、それまでとは違う革新的な卒業式を始めたことがきっかけで今の卒業式の形ができました。

その校長とは斎藤喜博校長です。
「昭和を代表する教育者」とも呼ばれ、彼が行った様々な「学校改革」は後々の教育界に大きな影響を与えました。

子供達の自主性を育むために学校改革した

斎藤校長の「学校改革」がスタートしたのは昭和27年。
群馬県島小学校へ赴任したことがきっかけでした。

それまでに見てきた学校と比較すると島小学校は自主性のない子供たちや疲れ切った教師たちが多いと感じ、学校の状況を変えるべく様々な学校改革を始めます。

  • 通信簿の5段階評価をやめる。
  • 運動会は子どもたち主導で進行する
  • 合唱を多く取り入れ、大きく元気な声を出す習慣をつける

など、子供たちのために学校改革を行いました。
すると、明るい子供たちが増えました。

先生の働き方も変えた

さらに教師の働き方も見直して

  • 休みを取りやすくするべき
  • 無駄な仕事をさせない
  • 教員会議の終了時間を決めて絶対にオーバーしない

などしたことで教師たちは生き生きと授業を行うようになりました。

卒業式は学校改革の集大成

そして斎藤校長が行った学校改革の学校改革の集大成が卒業式でした。

今では卒業式といえば感動的なものと思っておられる方が多いと思いますが、卒業式の歴史を振り返っていくと昔の卒業式は決して感動的なものではありませんでした。

当時行われていた一般的な卒業式の内容は『君が代』斉唱、勅語奉読、町長祝辞、来賓祝辞などなど。
これでは子供たちが形式的に行事を行うだけになってしまうと考えた斎藤校長は本当の感動が得られるイベントにしようとあることを始めます。

それが呼びかけでした。
台本を斎藤校長自身が書いて子供たちが演じていくという形です。
卒業式の呼びかけは子供たち一人一人が作り上げるイベントにしてほしいと考えられたものでした。

こうして昭和30年 日本で初めて島小学校の卒業式で行われました。
呼びかけの台本には教師や保護者にもセリフがありました。
さらに斎藤校長が考えた卒業証書授与が演劇のような動きになり片手で証書を受け取ったと腕を大きく回したりします。

斎藤先生が勉強会を開いたことで全国に広まった

その後、カリスマ斎藤校長は教育者に向けた勉強会を開きました。
ここで学んだ先生たちが自分の学校に持ち帰ったことで呼びかけは全国に広がりました。

65年前、群馬県の小さな小学校から始まった呼びかけは今でも日本人の卒業式の思い出として生き続けています。

あとがき

小学校卒業の時、呼びかけの練習が面倒臭くてしょうがないと思っていました。
今となっては思い出です。

呼びかけの始まりがたった65年前だったとは知りませんでした。
てっきり昔から、これこそ大日本帝国とやらで生まれたものだと思いました。

斎藤校長、すごい人ですね。

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