実は怖い春の感染症!健康な人も数日で死に至る!?『健康カプセル!ゲンキの時間』

2020/3/22放送の『健康カプセル!ゲンキの時間』


瞬く間に世界中をパニックに陥れた新型コロナウイルス。
様々な経路で広まってしまう感染症は実に恐ろしい病気です。

感染症といえばインフルエンザのように冬に流行するイメージがありますが、そう思い込むのは危ないと専門家は警鐘を鳴らします。
暖かくなってくるこの時期から猛威を振るう感染症もたくさんあります。

そこで今回はこれからの季節に気をつけたい感染症徹底リサーチ!
昭和大学病院 感染症の専門医 二木先生に話を伺います。

これからの季節に気をつけたい3つの感染症

ウイルスや細菌が体内に侵入してきて像祝すると炎症を起こして症状が出るとそれ全体をまとめて感染症といいます。
いわゆる風邪も感染症の1つです。

一口に感染症といっても単なる風邪から命に関わるものまで様々です。
特にこれからの季節に気をつけたい感染症が3つあるといいます。

  • 溶連菌感染症溶連菌
  • ロタウイルス
  • マダニが運ぶ感染症

溶連菌感染症溶連菌

まず1つ目は溶連菌感染症溶連菌です。

溶連菌感染症にかかるのは多くが5歳以下の子供です。
しかし、大人がかかるケースも少なくありません。

溶連菌は主に喉の扁桃腺に感染して炎症を起こし喉の腫れや痛み、38度以上の高熱などの辛い症状を引き起こします。
溶連菌感染症は1年中起こりえますが、特に冬と春がピークであり、これからの時季に注意が必要です。

大人が溶連菌感染症にかかるほとんどの原因が子供からの感染です。
しかし、子供からの感染ん以外の経路で感染することがあります。

溶連菌の感染経路は大きく2つあり、
感染者の咳やくしゃみで飛ぶ菌を含んだ唾液などの飛沫を吸い込む飛沫感染、
そして、電車のつり革やドアノブなど菌がついたものに触れた手で鼻や口の周りを触ることで感染する接触感染。

さらに、感染症にかかる原因にはもう1つの要素があります。
1番大きく関与するのはいわゆる免疫力の低下です。
若い人でも疲れていたり無理をしていたりすると溶連菌が余計に移りやすくなります。

溶連菌は正しく対処しないと肺炎や腎炎など重い合併症を起こすことがあります。

さらに稀ですが、劇症型溶連菌感染症になってしまうこともあります。
劇症型溶連菌感染症とは、溶連菌が何らかの原因で変異して凶悪化したものです。

身体を壊死や皮下出血をさせるその症状から“人食いバクテリア”とも呼ばれています。
あっという間に身体中にこの菌が広がって身体の機能が麻痺し、健康な人でも2日ぐらいで死に至るケースがあります。

溶連菌感染症を予防するには手洗いやうがいが有効

重い合併症を引き起こすこともある溶連菌感染症をどのように予防すればいいのでしょうか?

溶連菌感染症のような呼吸器系の感染症の予防には原則があります。
インフルエンザや新型コロナも同様です。

その原則とはご存知の「手洗い・うがい・マスク・人混みを避けること」の4つです。

昨年のインフルエンザの患者数は例年通り1月の半ばから急増していますが、今年はなんとピーク時で比べても3分の1程度に抑えられています。
これについて仁木先生は、新型コロナウイルスの影響で皆が「手洗い・うがい・マスク・人混みを避けること」を徹底しているため結果としてインフルエンザ対策となっていたと考えています。

感染症予防4原則を普段から心がけましょう。

ロタウイルス

春に気をつけたい感染症、次はロタウイルスです。
ロタウイルスの症状は「高熱・吐き気・下痢」とノロウイルスとほぼ同じです。

ロタウイルスとノロウイルスの違いはウイルスの量にあります。
ロタウイルスは便の中に非常にたくさんいて、1グラムあたり1,000億から1兆個いるといわれてます。
これはノロウイルスと比べて約100万倍多いといわれています。

しかもロタウイルスは感染力が強く、1兆個のうちたったの10個のウイルスが体内に入るだけで感染する虞があります。
実は今の時期に起こる感染性胃腸炎のおよそ半数はロタウイルスが原因といわれています。

そんなロタウイルスは暖かくなってくる時期に猛威を振るいます。
まさに今が要注意の感染症です。

主な感染経路は経口感染で食べ物を介してウイルスが口から入ることで感染します。

ロタウイルスは主にトイレに多く存在する

1番不潔になりやすいところがトイレです。
特にペーパーホルダーやレバーなど手の触れるところにはウイルスが付着している可能性があります。

また、自分がかかってしまったときに家族に感染を広げてしまう落とし穴があるといいます。
それは便器の蓋です。

便器の蓋を閉めずに水を流すを水ハネが起こります。
結構勢いの強い流水であれば、壁まで跳びます。

もし感染者が使ったトイレの場合、この小さな1滴に数万個のウイルスが含まれている可能性があります。
感染を広げないためにトイレの蓋は閉めて流しましょう。

漂白剤を薄めたものでロタウイスルを除菌しよう

また、トイレのお掃除や感染者の便などを片付ける際にもポイントがあります。
我々が殺菌や消毒に使うアルコールに対してロタウイルスは抵抗性があります。

ロタウイルスのようにアルコールが効きにくいウイルスには家庭の漂白剤を薄めたものが効果的です。
普段の掃除に使う場合、2リットルの水にペットボトルのキャップ2杯分の漂白剤を合わせて作りましょう。

マダニが運ぶ感染症

そして3つ目、近年春に注意したい意外な感染経路があるといいます。
それが「マダニ」。

ダニと聞いてまず思い付くのは家に住み着く目に見えない小さな虫ですが、マダニは山の中など自然に生息し、人間や動物に噛みついて血を吸う習性があります。
家に住むダニは大きさが0.5ミリ程度なのに対し、マダニは3ミリから1センチもあり、肉眼でも見えるサイズです。

中にはウイルスを持つマダニがおり、血を吸うために噛み付いたときに人に感染してしまいます。
そんなマダニが運ぶウイルスはいくつかありますが、中でも近年 日本の医学界が注目する感染症が「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」です。

「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」はマダニに噛まれることで感染し、発熱・下痢・嘔吐・内出血などの症状が起こります。
他にも意識障害や言語障害などの神経症状を起こし、最悪の場合 死に至ることもあります。

マダニ自体は日本中にいます。
マダニはどこでもいるダニですが、私達に害を及ぼすウイルスを持っていないマダニの方が圧倒的に多いです。

ウイルスを持っているマダニは圧倒滴に西日本に多いです。
ところが、温暖化の影響でじわじわとウイルスを持つマダニが北上してきています。

ここまで広まっている原因の1つが山から動物が下りてくることです。
最近では熊だったりイノシシだったりそういう動物が山から降りてくるときにマダニを持ってきます。

さらに、ある中国地方のエリアでは子供が遊んでいる公園のすぐ横にマダニがいます。
そのマダニがウイルスを持っているかまではわかりませんが、そういうことで非常に私たちの身近にウィルス移す可能性のあるマダニがいるということです。

マダニに噛まれないようにすることが大切

SFTSの対策として何より大切なのはマダニに噛まれないことです。
この春 登山など自然と触れ合う予定を立てている人は要注意です。

長袖・長ズボンを着用し、袖口は輪ゴムで止めてマダニの侵入を防ぎましょう。
虫除けスプレーも有効です。

徹底した対策をしましょう。

しかし、万が一 マダニに噛まれてしまったら無理に自分ではずそうとしないですぐに病院へ行ってください。
無理に外そうとするとマダニの一部が体内に残り化膿する虞があります。

手洗いの注意点

感染症防ぐのに大切なのが手洗いです。
多くの人が見落としがちな点をこちらにまとめました。

  • 指輪や腕時計を外す
  • 30秒ほどかけてしっかり洗う
  • 水分を拭き取りしっかり乾かす

指輪や腕時計の隙間に汚れやばい菌が残りやすいので外してしっかり洗ってください。

まず30秒かけるというのは、指のしわの隙間等の細かいところまで石鹸の泡を行き渡らせるためには最低30分ぐらいは必要と考えています。

正しい手の洗い方

ここで新型コロナウイルス対策にもなる正しい手の洗い方をおさらいしましょう。

  1. まず水で濡らした手に石鹸をつけて泡立て、手のひら手の甲を洗います。
  2. 続いて、指先・爪の間を手のひらでこすります。
  3. 指を組むようにして指の間もしっかり洗います。
  4. 親指は反対の手で握って捻るようにこすります。
  5. また手首の方まで洗うようにしましょう。
  6. そして、水でよく洗い流した後、水分を拭き取り乾かします。

手が濡れたままだと菌やウイルスが付着して増殖する虞があります。
水分はしっかり拭き取りましょう。

加湿器の使い方を誤ると死亡率70%以上の「レジオネラ症」を発症してしまう!?

花粉症対策でやりがちなミスが恐ろしい感染症を引き起こすといいます。
それは「レジオネラ症」です。

レジオネラ症はレジオネラ菌が呼吸器に感染し、命にも関わる重い肺炎を起こす感染症です。
正しく治療しないと70%以上の死亡率が報告されています。

一昨年とある高齢者施設で3人がレジオネラ菌に感染し、うち1人が死亡するというケースがありました。
その原因は加湿器の水の中と意外なものでした。

レジオネラ菌は水や土の中に生息するどこにでもいるありふれた菌です。
特にヌメリなど汚れの中で増殖します。

例えば加湿器の場合、やってしまいがちなのが「水の継ぎ足し」です。
長時間続けているとタンクが汚れてレジオネラ菌が増殖する虞があります。
万が一タンク内でレジオネラ菌が増殖すると水の粒子と共に舞い上がる菌を吸い込むことで感染してしまいます。

そもそも加湿器を使うこと自体は感染症の予防になります。
湿度を上げておくということでウイルスを長く生かさないので加湿器を使うことは良いことです。

加湿器は清潔に使えば花粉が舞い上がるのを防いでくれるので花粉症対策にも効果的です。
なので使うたびにしっかりタンクを水洗いしてよく乾燥させて正しく使いましょう。

あとがき

先に挙げられた3つの感染症よりも最後に挙げられた「レジオネラ症」が怖かったです。
いまも加湿器を使っていますが、タンクを洗う習慣がなかったのでゾッとしました。

死亡率70%以上って今流行している新型コロナウイルスよりも怖いじゃないですか!
感染症の予防として手洗いはもちろん徹底するとして、これからは加湿器のタンクを水洗いしようと思いました。

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