ついついやってしまう保険のトラブル!自分の身は自分で守ろう『ソクラテスのため息』 | 頑張ることをやめたら人生楽しくなった

ついついやってしまう保険のトラブル!自分の身は自分で守ろう『ソクラテスのため息』

2020/2/26放送『ソクラテスのため息』


「人生100年時代」が到来するといわれている今、新しい人生設計のためにももう1度保険について考えてみませんか?
ということで、今回は知らないだけで損している本当は簡単な保険の話スペシャルです。

村尾さん率いるソクラテス軍団が知らないだけで損をする保険の話を徹底解説します。
学ぶのは、これだけは押さえておきたいこちらの3つのテーマです。

今回は「ついついやってしまう保険のトラブル」です。
しっかりルールを知らないと掛け金をドブに捨てることになるかもしれません。

保険のトラブルケース1「告知義務違反で生命保険の支払いゼロ」

結婚して5年、夫・博明さんは受取人を妻にした生命保険に加入しました。
毎月1万円の保険料を支払い、65歳までに亡くなった場合は5000万円の保険金が支払われる予定でした。

そんな中で、生命保険に加入して3年後に夫孔明は肝臓ガンで亡くなります。
妻には生命保険5000万円が支払われるはずでしたが、今まで指定された保険料を支払ってきたにもかかわらず保険金ゼロ、しかも契約解除の通知が届いたのです。

生命保険の支払いがゼロの理由は、生命保険加入時にありました。
加入の際、必ず記入するのが自らの健康状態などを告知するチェックシートです。

夫・博明さんはついつい内容を詳しく確認もせずチェックして生命保険に加入したのです。
しかし、このチェックシートか落とし穴でした。

実は生命保険に加入前に健康診断の結果に「肝臓に炎症の疑いがあり」と出ていて再検査が必要でした。
健康診断で肝炎の疑いで再検査が必要だったにも関わらず、チェックシートで事実を告知していませんでした。

死亡保険会社が志望理由を調査し、肝炎が原因で肝臓がんになっているため告知義務違反とみなされて保険金が支払われなかったのです。

保険金はいろんな理由で支払いを拒まれる

生命保険に入っていたからといって亡くなったらすぐに保険金が下りるわけではありません。
保険会社からいろんな理由でお支払いを拒まれるケースあります。

その中でも一番多いのがこの告知義務違反です。
肝炎というのはその後 肝硬変になったり肝臓がんになったりしやすい過程ですから検診を受けてそれが引っ掛かっていたら告知する義務があります。

今、保険ショップとかも増えており、いろんな保険を比較しながら保険に貫入するため、保険会社によってチェックシート内容が違うのに機械的に答えていると申請ミスが起こりやすいです。

保険のトラブルケース2「マイナス金利政策のせいで学資保険が元本割れ」

学資保険とは、子供の教育資金を貯蓄しながら、契約途中で万が一親が死亡してしまうとそれ以降の支払いが免除されて保険金を満額受け取ることができるというものです。

「子供のために絶対学資保険に入りなさい。貯蓄もできるし補償も万全で払った額より増えて戻ってくる」と母の強い勧めで子供のために学資保険に加入しました。
そして18年後、子供は大学に合格、学資保険は満期となったのですが、支払われた額は増えている元本割れしました。
得すると母に勧められたのに一体なぜ?

お金を10年間 毎月毎月一定の額を貯めていくとき、10年が経ったら「期が満る」で期限が来た、満了したことを「満期」といいます。
元本というのは、例えば最初に私はカレンさんから10万円もらった場合、カレンさんからもらった10万円のことが元本といいます。

利率が高い学資保険は昔の話!今は元本割れが当たり前!?

確かに母が子どもを授かった時代の学資保険は利率が高く、支払った総額よりも大幅に上回る保険金を受け取れる時代でした。
しかし2016年 政府が不景気対策で打ち立てた政策「マイナス金利政策」のおかげで、学資保険は利率が低くなってしまったのです。

保険会社は加入時に説明をしていたのですが、「学資保険は増えて戻ってくる」という母からの話だけを信じて加入した結果、元本割れとなってしまったのです。
学資保険というのは儲けるために加入する斧ではないということを知っておかないといけません。

保険のトラブルケース3「残高不足で知らぬ間に医療保険が失効」

毎月5000円支払う医療保険に加入していた博明さん。
不整脈が原因で入院経験があり、その後の通院の保障を受けていました。

保険に加入してから5年、いつものように通院代を請求するために保険会社に電話をすると医療保険が失効されたという衝撃の事実を告げられました。
一体なぜ医療保険が執行されたのでしょうか?

2ヶ月前から保険料の口座引き落としが確認されないため、医療保険が失効されたというのです。
博明さんは毎月の支払いを口座引き落としにしていましたが、2ヶ月前に給与の振込口座を別の銀行に変更したため、保険料が引き落とされる口座に残高が不足していたのでした。

とはいえ「突然失効はひどい」と憤る博明さんでしたが、保険会社から何度も通知書を送っていたといいます。
実は、昭博さんは保険会社からの通知を新たな保険の勧誘と思い封も切らずに捨ててしまったのです。
その通知こそが失効を予告するためものでした。

たった2ヶ月間放置しただけで強制執行となってしまったのでした。

知らなかったでは通らない

これはよくある落とし穴で生命保険入るときになんか分厚い冊子でルールが書いてありますよね。
約款と言いまして、あれが契約内容です。

そこに2ヶ月間払わなかったら失効します、つまり保険がなくなってしまいますと書いてあります。
そうするといざというときみんな「あんなの読んでないよ」と言いますが、「読んでない」では通りません。
裁判をやっても負けます。

あとがき

保険ってややこしいですよね。
生命保険なんか毎月欠かさず支払ったのに告知義務違反だからと保険金が下りてこなかったら「詐欺か!」と言いたくなります。

告知義務を違反したこちら側に非があったとしても納得できません。
加入時に「申告漏れがあったら告知義務違反で保険金が下りてこないことがあるので注意してくださいね!」と保険会社側が徹底してくれたらいいのに…と思います。

保険会社も利益を上げないといけないので毎月保険料を支払ってもらっていざという時に保険金を支払わない方が得策だと思います。

やはり自分の身は自分で守るしかないので、ある程度保険についてのメリットやデメリットを学んでから比較するのが良いと思いました。
自分で保険加入するのに心配があるなら、やはり有料のファイナンシャルプランナーに相談するのが一番です。

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