なぜ猫はニャーと鳴くの?『チコちゃんに叱られる!』

2020/4/18放送『チコちゃんに叱られる!』(この番組は2019/5/17に放送したものです)
瀬戸康史さん、高橋みなみさんをゲストに迎えています。
チコちゃん「なぜ猫はニャーと鳴くの?」
そこに人がいるから
詳しく教えてくださるのは、猫が人をどう認知しているかを研究する上智大学総合人間科学部 齋藤准教授です。
大人猫の「ニャー」は人間に向けたもの
猫の鳴き声といえば「ニャー」ですが、本来猫が「ニャー」と鳴くのは子猫のときだけです。
大人の猫同士は「ニャー」と鳴きません。
我々人間が聞いている大人の猫の「ニャー」は人間に向けて鳴いているものです。
そこで猫カフェで猫の様子を観察してみると、確かに猫同士では「ニャー」という鳴き声は聞こえてきません。
ところがスタッフが顔を出すと「ニャー」と鳴き出しました。
明らかに人に対して「ニャー」と鳴いています。
なぜ猫同士では「ニャー」と鳴かず人に対して鳴くのでしょうか?
猫の祖先は大人になると単独で暮らしていた
我々の周りにいる猫、いわゆるイエネコはその祖先種がリビアヤマネコといわれています。
リビアヤマネコは大人になると単独で暮らします。
単独行動のため繁殖のときや敵に出会ったとき以外は鳴き声を出す必要がありませんでした。
ただし、子猫のときは「お腹がすいた」「かまってほしい」と母猫に対してアピールする必要があります。
本来「ニャー」は母猫に甘えたり世話をしてもらったりするための鳴き声です。
つまり「ニャー」は自立すれば必要がなくなる鳴き声なのです。
ところが猫が人と共存するようになって変化が現れました。
人と共存を始めた猫はニャーと鳴くようになった
リビアヤマネコと人が共存を始めたのが、およそ1万年前。
畑や倉庫の穀物を食い荒らすネズミを駆除するために野生の猫を身近に置いたのが始まりです。
餌を与えてくれる人と共存するようになったことで「お腹が空いた」「かまってほしい」と人に甘えたり世話をしてもらうために子猫のときのような鳴き方である「ニャー」を使うようになったと考えられています。
つまり猫の「ニャー」は猫同士ではなく、そこにいる人間に対してのアピールだといわれています。
ネオテニーの特徴を持つ猫と人間
動物の中には生物学用語で「ネオテニー(幼形成熟)」といいますが、幼い頃の特徴を持ったまま大人になる動物がいます。
猫はそれに含まれるといわれています。
研究者によっていろいろな解釈がありますが、ネオテニーの身体的な特徴の1つが頭蓋骨の形です
犬は成長とともに鼻先が伸びて幼いころとは形が変化します。
しかし、猫は幼い頃とほぼ同じ形のまま大きくなります。
これがネオテニーの特徴の1つです。
猫は大人になっても1人遊びができる数少ない動物です。
これも幼い頃の特徴が残っているからだと考えられています。
実は私たち人間もテオテニーの特徴を持つといわれています。
例えば頭蓋骨の形はチンパンジーに比べると幼い頃からあまり変わりません。
それに私たち人間も大人になっても遊びますよね。
あとがき
去年の番組の再放送でした。
絶対に見ていたはずなのに覚えていないものですね…。
猫と人間はネオテニーの特徴を持つから大人になっても甘えたりするみたいに紹介されていましたが、ネオテニーの特徴を持たない犬も甘えますよね?
なんなら猫以上に犬の方が甘えますよね?
そこに疑問を持ちました。

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