なぜ中華料理は回転テーブルで食べるの?『チコちゃんに叱られる!』

2020/4/25放送『チコちゃんに叱られる!』
足立梨花さん、鈴木雅之さんをゲストに迎えています。

チコちゃん「なぜ中華料理は回転テーブルで食べるの?」

チップの習慣が日本に根付かなかったから

詳しく教えてくださるのは、民俗学を研究している江戸川大学の斗鬼正一名誉教授です。

回転テーブルは日本で生まれた

中国料理を回転テーブルで食べるのは、日本でチップが根付かなかったからです。
そもそも回転テーブルは本場 中国ではなく日本で作られたといわれています。

中国では食事のときの座順が決まってます。
偉い人から順に図ように座るという決まりがあります。

座順

そして取り分けるのもこの順番です。
そのため回転テーブルを使うと回転テーブルがあちこち回らないといけなくなり使いづらいです。

チップ要らずの回転テーブルが広まった

中国では生まれるはずのない回転テーブルが日本で生まれた訳は何でしょうか?
その要因は文明開化にありました。

江戸時代が終わり、明治時代になると西洋をはじめとする海外の文化や生活習慣が日本に入ってきました。
そのときに食文化・ファッション等と一緒に入ってきたのは、日本にはなかった「チップ」異文化でした。

チップとはサービスに対して支払うお金のことです。
中国料理は大皿で出されるため従業員などが小皿に取り分けるのが一般的で、その際のチップを払っていたといいます。

しかし、このチップが当時社会問題になってきました。
チップでお金がもらえているからいいだろうということで従業員に給料を払わないようなお店が出てきてしまったのです。

昭和5年の昭和恐慌で日本も不景気に突入します。
しかし、飲食店は依然としてチップを当てにした経営を続けていました。

それに対し、割高のチップを払っていたお客さんの不満もあり、新聞や雑誌でチップ廃止が叫ばれて地域によってはチップを禁止するところまで現れました。

そんな中、チップ不要を売りにするお店が出てくるようになります。
そうすると今まで通りにチップをもらっている店にだんだん客足が遠のきます。

しかし、大皿料理が中心の中国料理店ではチップを廃止して従業員がいなくなるとお客さんが自分で料理を取り分けなければなりません。
これを解消するために生まれたのが回転テーブルだったと斗鬼先生はいいます。

大皿が乗ったテーブル自体が回れば、お客さんは座ったまま自分で取れるようになります。
チップを渡さなきゃいけない従業員がいなくなっても大丈夫ということになりました。

こうして日本で回転テーブルが生まれたと考えられています。
日本で生まれた回転テーブルは本場中国に渡り、今では世界中の中国料理のお店で使われるようになりました。

あとがき

回転テーブルは日本で発明されたことは知っていましたが、発明された理由も中国で回転テーブルが生まれなかった理由も知りませんでした。
中国の座順を知って納得しました。

中国にチップ文化があるなんて知りませんでした。
日本同様にないものだと思いました…。

そして日本にチップ文化が定着しなかったから回転テーブルが生まれた…。
このテーブルも面白いと思いました。
チップをもらっているからと従業員に給料を払わないなんてとても考えられませんね。

まさか回転テーブル一つで2つの文化を学べるとは思いませんでした。
すごく面白かったです。

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