新型コロナウイルスに負けるな!視聴者が抱える健康生活のお悩み一挙解決スペシャル『健康カプセル!ゲンキの時間』

2020/5/10放送『健康カプセル!ゲンキの時間』
今朝の健康の時間は「新型コロナウイルスに負けるな!視聴者が抱える健康生活のお悩み一挙解決スペシャル」です。
生放送でお送りいたします。
大変な方々がたくさんいると思いますが、自由の利かない日々が続くとストレスたまるものなんですね。
気分転換しながら乗り切っていくっていうのが必要かもしれません。
視聴者の皆様から疑問や質問を、組ホームページで受け付けております。
また本日ご紹介できなかった質問は今後の放送でも紹介しますので ぜひお寄せください。
ここからは感染症に詳しい先生に伺います。
昭和大学医学部客員教授 二木先生です。
ここ1ヶ月の新型コロナウイルス感染者数の推移
ここ1ヶ月の新型コロナウイルス感染者数の推移を見ていきたいと思います。
4月7日に緊急事態宣言7都府県に出されました。
その後4月16日に全国に拡大されます。
ここ一週間を見ますと7~8日は100人を切る日がありました。
新規の感染者数の数は明らかに全国的に減ってきております。
これは皆さん方が自粛要請などにきちんと応じていただいたおかげだと思います。
緊急事態宣言の解除となりますと、まだ医療提供体制が逼迫しているエリアもあります。
うっかり緩めると北海道のように第二波があっという間にやってくることもありますので慎重に対応していく必要があります。
もし緊急事態宣言が解除されるとなったら、エリアによってもう少しご自由に外に行けるようになったりするとおもいます。
しかし、患者さんの数が多いところや医療提供体制が不十分なところは段階的に少しずつ解除を緩めていくということをしないと危険だと思います。
視聴者が抱える健康生活のお悩みを解決しよう!
ここからはですね視聴者の皆様から事前にいただきました疑問・質問を紹介していきます。
Q.固形石鹸でも新型コロナウイルスの膜は壊せる?
まずは東京都の46歳の女性からです。
「最近 薬用ハンドソープが品薄で手に入りません。
そこで、薬用ではない固形石鹸でも新型コロナウイルスの膜を壊すことはできますか?
商品によって成分がバラバラですが、この成分が入っていれば大丈夫という目安があったら知りたいです。」
この質問の答えは固形石鹸でもOK。
重要なのは成分に関わらず よく泡立てることです。
30秒を目安に泡立てながらウイルスをしっかり洗い流すことが大切です。
その際に注意してほしいのは、洗い残しがしやすい指先や手首を忘れずに洗うようにしましょう。
アルコールや石鹸でウイルスの膜を壊せる
コロナウイルスは膜の外側にエンベロープという脂質油があります。
これはアルコールや石鹸の成分で非常に簡単に壊すことができます。
それによってウイルスが死んでいきますが、石鹸の成分にこだわらずに石鹸と水で手洗いをしてウイルスを洗い流すということが非常に重要です。
洗い残しのないようにそしてじっくり時間をかけて洗っていけばウイルスを洗い流せると同時に大半のウイルスを殺すこともできると思います。
「もしもしかめよ」を2回歌う間に手洗い
時間をかけて手洗いをすることが大切ですが、小さい子供はやりにくいと思います。
そこで歌を歌いながら手洗いをすることをオススメします。
アメリカでは「Happy Birthday」を歌いながら手洗いをオススメしています。
日本の場合は「もしもしかめよ」を2回一緒に歌ってあげながらお母様がご指導されると良いと思います。
Q.感染した方の血を吸った蚊に刺されて感染することはある?
次は愛知県の48歳の男性からです。
「新型コロナウイルスに感染した方の血を吸った蚊に刺されて感染することはあるのでしょうか?
ランニングなどで半袖になる機会も増えるので心配です。」
リスクに関しては、感染した人の血が蚊の体内に入るとウイルスが死滅するだろうと考えられます。
今までWHOもそういうようなリスクがあるということは一言も言っておりませんし、そういう事例もありませんのであまり心配になることはないと思います。
Q.手作りマスク、布なら何でもいい?
埼玉県の48歳女性の方からです。
「手作りマスクが流行っていますが、布なら何でもいいんでしょうか?」
基本的にはどういうものでも構わないですが、ある程度の通気性が必要です。
空気の出入りがありませんと息苦しくなりますので、かえって鼻のところをつまんだりわきを開けて息苦しさを解消しようとするとマスクの効果がなくなってしまいます。
Q.布製マスクの洗い方を教えてほしい
質問視聴者の皆様から「布製マスクの洗い方を教えてほしい」とたくさん依頼がありました。
布製マスクを長持ちさせる洗い方をご紹介します。
- 用意するものは衣料用洗剤、清潔なタオル、大きめの桶です。
- まず桶に水を張り、洗剤を混ぜます。
一般的な衣料用洗剤であれば水2リットルに対して洗剤0.7グラム(小さいスプーン半分程度)が目安です。 - 洗剤を混ぜた水の中にマスクを入れて10分浸けたら優しく押し洗いをしてください。
ここで1つ注意です。繊維を傷つけてしまうのでもみ洗いをしてはいけません。 - そして水道水を溜めた桶でマスクについた洗剤を十分にすすいでください。
- あとは清潔なタオルに挟んで水気を切り、乾燥機を使わず日陰で自然乾燥させればOKです
1日1回の洗濯をオススメします。
Q.抗体検査はできるようになる?
続いては東京都は32歳女性の方からです。
「抗体検査はできるようになるのでしょうか?
主人はまだ通勤しており、私自身も買い物などに行っています。
すでに感染しているものの、症状が出ていないだけのような気がします。
抗体検査はできるようになるんでしょうか?
受けれる病院などはありますか?」
確かに症状が出てないだけで感染していたかもしれないという不安がありますね。
抗体検査はまだ承認はされていませんが、現在 厚生労働省が一所懸命このキットの評価をしています。
ですのでおそらく年内、もう少し早くて秋口ぐらいにはできるようになるかもしれません。
しかし、キットの準備などもありますのでどこの病院でもいくらでも受けられるというふうな状態になるには少し時間がかかると思います。
抗体があるから新型コロナウイルスにかからないとは限らない
基本的にウイルスに1回感染すると抗体ができて再び同じウイルスにかかることがない身体になります。
しかし、新型コロナウイルスに関してはどういうタイプの抗体ができるか、2度とかからないような強い抗体ができるのか、あるいはその効果が長く続くのかということは、まだ研究段階でわかっていません。
その辺がしっかりわかってくれば検査も早く広がるでしょうし、実際に抗体があるということで安心できるという状況になると思います。
抗体検査自体は全体の把握や今後の対策の手がかりになっていくと思います。
しかし、だからといって安心せずに「もしかしたらまたかかる可能性があるかもしれない」と思いながら基本的に対策しながら過ごしていく必要があります。
Q.紫外線でウイルスは退治できる?
埼玉県は57歳女性の方からです。
「紫外線でウイルスは退治できますか?」
新型コロナウイルスは紫外線に大変弱いということがわかっています。
紫外線以外にも気温や湿度が高い環境にも弱いことがわかっています。
これから日本はそういうシーズンに向かっていきますので、我々には良いかと思います。
ただ、紫外線を直接当てないと効きませんので、外にいるウイルスに対しては有効だと思います。
今これだけ流行してしまうと気温や紫外線だけでコントロールすることは難しく、やはり基本的な感染対策をしっかりした上で暑いシーズンを迎えると我々若干有利な条件が揃うというふうに考えた方がいいです。
人混みになる人が多いところなど行かれる場合は、暑いと思いますが、ぜひマスクをしていただければと思います。
Q.家の中でもマスクはした方がいい?
愛知県44歳男性からです。
「93歳の祖母と一緒に暮らしていますが、家の中でもマスクはした方がいいですか?」
家の中に高齢者の方やご病気の方など一旦感染すると危険な状態になりうる方がおいでになるときはマスクも必要です。
やはり手洗いといった基本的な感染対策はできるだけお取りいただくということがよろしいと思います。
最後に二木先生からのメッセージ
皆さん方の頑張りのお蔭でかなり感染者数が減ってきています。
おそらく緊急事態宣言も少しずつ解除に向かうと思いますが、決してゼロになりませんのでこれからも継続して基本的な感染対策をぜひお守りいただいて、秋以降に来るかもしれない第二波に備えていただくということが重要かと思います。
全員で頑張りましょう。
あとがき
みなさん同じような疑問や不安を抱えていますね。
わたしも疑問に思っていたことを知れて少しだけスッキリしました。
蚊に刺されても感染しないことには非常に安心しました。
そして抗体検査をすぐにでも受けたいと思っていましたが、抗体ができたからといってその効果が発揮するかどうかはわからないと知りハッとしました。
これまでの常識が新型コロナウイルスにも通用するかどうかわからないという事実に改めて気づかされました。
基本的な感染対策をしっかりしていって身を守ることが第一ですね。

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