信号の緑色をなぜ青信号というの?『チコちゃんに叱られる!』

2020/5/15放送『チコちゃんに叱られる!』
もう放送したのにまだ質問が来てるので教えてあげるスペシャル
(平成30年6月22日に放送されたものを再放送)


チコちゃん「信号の緑色をなぜ青信号というの?」

新聞が青と報じてしまったから

詳しく教えてくださるのは、人間が色を見る脳の仕組みを研究している東北大学の栗木一郎先生です。

信号の色は世界共通で赤・黄・緑

赤と黄色緑が1番人間が色を区別するのに感度が良い組み合わせだと考えられています。
なので信号の色は世界共通で赤・黄・緑と国際照明委員会によって決められています。

そして外国人は信号の緑色を「Green」と呼んでいます。
なぜ日本だけが青と呼ぶようになったのでしょうか?

新聞記事が「青信号」と呼んだことが始まり

日本で1番最初に信号機が設置されたときにそれを報じた新聞記事が「青信号」と報じてしまったことがきっかけだといわれています。

日本で最初の信号機が設置されたのは東京・日比谷の交差点です。
さかのぼること88年前の1930年のことでした。
ニュースを伝える当時の新聞記事に「青、黄、赤」の文字がありました。

当時は写真が白黒だったため、実際は緑色だったにも関わらず多くの人が新聞に書かれた青に疑問を持つことなく「青信号」が広まったのかもしれません。

日本では古くから緑を「青」と呼んでいる

そもそもなぜ新聞は緑色を青と報じてしまったのでしょうか?

もともと黒・白・赤・青しかなかった

いしにえの日本では全ての色を黒・白・赤・青の4つに分類していました。
そのため緑は青の中に含まれていたのです。

例えば8世紀頃『万葉集』の中にある「あをやまを」の「あを」が表すのは木々の緑です。
緑のものも青と呼んでいました。

10世紀の初めに「緑」が誕生する

ところが、10世紀の初めになると緑の表現が現れます。
緑の語源は「みずみずしい」という言葉であり、新緑の若葉を表す色名でした。

そこから徐々に区別が進んで概ねはっきり分かれたようになったのは、おそらく平安の末期から鎌倉の初めぐらいです。
つまり、もともと青と呼んでいたものの中から新たに緑という概念が生まれました。

いまだに日本人は緑のものを青と呼ぶ習慣がある

ところが、その後も日本人は緑のものを青と呼び続けています。
例えば緑色の野菜は青菜、緑色の虫は青虫。

もともと日本では緑のものを指して青と呼ぶ習慣があったため、つい信号の緑色を青と書いてしまっただろうと思います。

まさに日本人が招いた曖昧さの結果です。

あとがき

緑の語源が「みずみずしい」と聞いてなるほどと思いました。
「みずみずしい→みずい→みどい→みどり」になったのかなと想像しています。

さておき、昔の日本人は色を黒・白・赤・青の4つしか分類されていないらしいです。
そこで紫は赤と青のどちらに分類されるか非常に気になりました。
私の想像では青ではないかと思っています。根拠はありません。

日本人は曖昧さを好みますので緑のものを青と呼ぶ文化がいまだに残っているんですね。
日本を「にっぽん」「にほん」のどちらで表記のが正しいかという議論で「どちらでもよい」と結論づけたところもまた日本人らしいといえますね。

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