お腹のトラブルの原因は小腸にあり!4つのSIBO予防法をご紹介『健康カプセル!ゲンキの時間』

2020/5/24放送『健康カプセル!ゲンキの時間』


突然ですが、繰り返す下痢や便秘、お腹の張りなどにお困りの方いませんか?
現在20歳以上の日本人の7人に1人、およそ1200万人がお腹のトラブルに悩まされています。

しかも現在のように長く自宅にこもる生活が続くとお腹の調子が悪くなる人がさらに増えるというのです。
そんなお腹のトラブル、実は近年 意外な臓器が原因であることがわかってきました。

ずばり小腸です。

でも小腸がどんな働きをしているのかご存知ですか?
そこで、今朝はお腹のトラブルの真犯人である小腸を徹底リサーチします。

小腸は身体に必要な栄養素を吸収している

小腸は大腸に囲まれている部分にあります。
胃と大腸の間にあり、1本に繋がった消化管に含まれる1つの臓器です。

小腸は体で最も長い臓器であり、日本人の平均の長さはおよそ6〜8メートルです。
このように小腸がとてつもなく長い作りをしているのには理由があります。

消化器内科の専門医 江田先生に話を伺いました。

余すことなく栄養を吸収しなくてはいけないので小腸はこんなに長いです。
口から入った食べ物は胃の中で2〜3時間かけて胃酸によってってドロドロになります。

そして小腸では胃から送られてきた消化物をさらに細かく分解して5〜8時間ほどかけて体に大切な栄養を吸収します。
そのため、小腸はこんなにも長いのです。

ちなみに、大腸では小腸で吸収しきれなかった残りの消化物の水分が吸収されて便となり排泄されます。

食後にお腹が出るのはSIBOが原因!?

食後にお腹が出ると悩んでいる方がいます。
ご飯を食べた後にお腹が出るのは胃下垂などが原因だと思ってらっしゃる方が非常に多いです。

胃下垂とは通常の位置ではなく胃が下に伸びて垂れ下がっている状態のことをいいます。
しかし、下に伸びているだけで胃は前には出ないのでお腹が出ることはほとんどありません。

お腹が出る本当の原因はSIBOの可能性が高いからだと考えられます。
SHIBO(シーボ)とは「Small Intestinal Bacterial Overgrowth」の略で、日本語にすると小腸内細菌増殖症という意味です。

そもそも腸内細菌は消化できない食べ物を栄養物質に作り変えるなど 身体になくてはならない存在です。
しかし、この腸内細菌が健康な人の場合、その多くが大腸にいて小腸にいるのはごくわずかです。

ところが小腸の中で細菌が過剰に増えすぎてしまうことがあります。
それがSIBOです。

増殖したのが例え善玉菌であってもお腹のトラブルに繋がります。
実はこのとき増えすぎた小腸内の細菌が流れてくる食べ物を餌にして大量のガスを発生させています。

このガスこそが小腸を膨らませてお腹が出てしまう原因です。
つまり、食後にお腹が出る人はSIBOの可能性が高いです。

SIBOセルフチェック

ここで皆さんもSIBOになっていないかチェックしてみましょう。

  • 少ししか食べなくてもお腹が張る
  • 下痢気味または便秘気味
  • 頻繁に腹痛がある
  • おならがよく出る
  • お腹がよくギュルルと鳴る

これらの項目に当てはまるほどSIBOの可能性が高いので要注意です。

お腹が鳴るのはガスのせい

小腸内にあるガスが動く時にギュルルと鳴ります。
お腹の症状で悩んでいる人がギュルルとなるとSIBOの疑いがありますが、不調でない方がお腹の音が鳴るのは特に問題ありません。

SIBOはお腹ではなく全身の不調を招く

小腸内の細菌が発生するガス自体がお腹のトラブルの引き金になることがわかっています。
小腸内の細菌が発生するガスには大腸の働きを過剰にしたり逆に抑制する性質を持つものも含まれており、それらが腸全体を刺激して便秘や下痢などお腹のトラブルを引き起こすのです。

SIBOの治療を受けた女性(62歳)の事例

SIBOが引き起こすのはお腹のトラブルだけではありません。
実際に先生が診断した女性(62歳)のケースをご紹介します。

彼女は20代の頃からお腹が弱く、そのせいで外出も億劫になっていたそうです。
そして昨年、すがる思いで先生のもとへ駆けつけました。

この方の呼気に含まれる小腸内のガスの量を調べるとなんと基準値より大幅に高くSIBOであることが判明しました。
そこで、食事や運動の指導、薬などの治療を受けたところ、やがてお腹の不調は治まったといいます。

さらに他にも変化がありました。
この方は風邪などをひきにくくなり、さらに健康な体に近づいたのです。

SIBOが免疫力を低下させる!?

実はSIBOはお腹のトラブル以外に、全身の不調に繋がります。
小腸には免疫機能を司る細胞が密集していますが、SIBOになるとガスの影響によりその機能が低下して様々な病気の引き金になってしまいます。

先ほどの女性は強いSIBOにより免疫力が低下し、風邪をひきやすい体になっていたのです。

SIBOになる主な原因はストレス

SIBOになってしまう原因は主にストレスが関係しています。

ストレスを受けると小腸が食べ物を移動させる運動機能が低下します。
食べ物を移動させるスピードが遅くなり、小腸の中にいる時間が余計に長くなってしまいます。

すると、その食べ物が小腸内の細菌のエサとなってしまい、細菌が増殖してガスを大量に発生させ、お腹のトラブルを引き起こしてしまうのです。

食べ物によってはSIBOになりうる

腸内の細菌を増やしてしまう原因は他にもあります。

実はヨーグルトに含まれる糖質(二糖類)が細菌の餌となりガスが発生します。
発酵食品などはお腹の調子を整えると考えている人が多いですが、これはお腹に不調がない人に効果的なのです。
しかし 便秘や下痢、お腹の張り等で悩んでいる方の場合はそれらが細菌のエサになってしまって小腸内の細菌やガスを増やしてしまうということがわかりました。

他にも、パン・納豆・にんにくなどに含まれる糖質は小腸内でガスを発生させやすいので要注意です。

間食がSIBOの原因になる

間食もSIBOの原因になります。

小腸は空腹のときにさざ波のように動いて上から下に食べ物を送る働きをしています。
常に間食をとって食べ物が入ってくると小腸のお掃除運動が止まってしまいます。
そうすると小腸に残った食べ物が細菌の餌になってガスを大量に発生させてSIBOの引き金になります。

お腹のトラブル解決!4つのSIBO予防法

お腹のトラブルや全身の不調にも繋がるSIBO。
先生が実際に患者さんにも指導している予防法を4つご紹介します。

食事前に歯を磨く

まず1つ目は食事前に歯を磨くことです。
食事前の歯磨きは口の中の細菌を体内に入れないためであり、SIBOの予防になります

口の中にはたくさんの細菌が潜んでいます。
中にはガスを出すタイプの菌も存在します。

なので、食事前に歯を磨くことで食事と一緒に細菌を飲み込まず、小腸への侵入を阻止します。
それがSIBOの予防にも繋がります。

適度に立つべし

続いての方法は、適度に立つべし。

立つことで胆汁の分泌量が増えることがわかっています。
実は胆汁には小腸内の細菌の増殖を抑える働きがあります。

時折 立つことで、胆嚢の収縮がスムーズになり、胆汁の分泌量が増加するのです。
座りっぱなしの方は1時間に1度は立つのがオススメです。

腹巻するべし

3つ目は、腹巻するべし。
お腹を温めて血流を良くすることがポイントです。

お腹を温めることで血流が良くなり、小腸の粘液が増加します。
すると、小腸の働きが活発になります。

また、温かい飲み物でお腹を温めるのも効果的です。

Jさすり

そして最後は、Jさすり。
これは実際に先生が患者さんに指導している方法です。

やり方は簡単です。
おへその左上5センチほど離れたあたりから右下にかけて“J”を描くようにさすります。

強さはお腹が少しへこむくらいで行いましょう。
これを朝晩2回ずつ行うだけです。

小腸に刺激を与えることで、その運動機能が向上します。
食べ物をスムーズに大腸まで移動させることができ、小腸内に細菌が発生しにくくなります。

結果、SIBOの予防に繋がります。
お腹のトラブルに悩むあなた、ぜひ実践してみては?

運動はウォーキングがオススメ

運動はウォーキングがオススメです。

小腸や大腸を動かす筋肉(骨盤底筋)が弱りますと便やガスが小腸に停滞してしまいます。
軽いジョギングやウォーキングで腸を支える筋肉をしっかり意識して活性化することが大事です。

激しい運動はあまり腸に良くないということが最近わかっていますので、マイルドな運動のほうが良いです。
今の時期はなるべく人の少ない早朝などの時間に人と距離をとってやると良いと思います。

あとがき

実はわたしも少し前までお腹がギュルルと鳴ることが悩みでした。
よくお腹が下るのでSIBOだったかもしれません。

SIBO予防法の1つに、腹巻が紹介されていました。
実は私も低体温は万病の元!その体温アップ法は間違っている!?『主治医が見つかる診療所』で腹巻が良いと紹介されて以来ずっと腹巻をしています。

そのおかげか、お腹がギュルルと鳴ることが少なくなり、お腹が下ることもなくなりました。
少し前に免疫力アップに良いと紹介されたヨーグルトキムチもほぼ毎日食べています。

おかげさまで新型コロナウイルスやインフルエンザにかかることなく健康な日々を過ごしております。

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