てるてるぼうずって何者?『チコちゃんに叱られる!』

2020/5/22放送『チコちゃんに叱られる!』
もう放送したのにまだ質問が来てるので教えてあげるスペシャル Part2
(平成30年5月11日に放送されたものを再放送)

紫吹淳さん、大竹まことさんをゲストに迎えています。


チコちゃん「てるてるぼうずって何者?」

悲劇のヒロイン

※諸説あり

詳しく教えてくださるのは、曹洞宗宝林寺の住職 千葉先生です

てるてるぼうずは中国から伝わった風習

てるてるぼうずの起源は、もともと中国にあった ある風習が日本に伝わり、それが民間信仰として広まったといわれています。

江戸時代の子供の日常を描いた書物には「てりてりぼうず」と紹介されています。
呼び名は「天を照らす法師」であり、それが次第に「てるてるぼうず」と呼ばれるようになりました。

中国に似た風習「挂掃晴娘(グアサオチンニャン)」がある

江戸時代に活躍した儒学者・榊原孝宗の資料によると「この国(日本)の女たちは雨が降り止まないときに照法師というものを作って晴れを祈る。唐の国では掃晴娘という。」と書かれています

かつて中国の北京郊外の地域では雨が続いたりすると晴れを祈って門先に晴娘を模した切り絵をぶら下げる風習「挂掃晴娘(グアサオチンニャン)」があります。
その風習はもとではないかという説があります。

つまり、てるてるぼうずの起源は両手に持ったほうきで雨雲や災いを払ってくれる少女 晴娘(チンニャン)だったのです。

では、その晴娘とは一体何者でしょうか?
実はある哀しい物語がありました。

朗読劇・掃晴娘物語

その昔、北京にたいそう美しい晴娘という女の子がいました。
晴娘は頭が良く手先が器用で切り絵が得意でした。

ある年の6月 北京には来る日も来る日も大雨が降り続きました。
町は1メートルもの水に浸かり、人々は困り果てました。

ある夜 晴娘は雨が降り続く天に向かって祈りました。
すると、突然大きな音が響き渡りました。

雨を降らせる力を持つ 雨の神がそなたをきさきにしてやるをおっしゃっている。
それは天からの使いの声でした。

晴娘は街の人々を救うために命令に従うと心に決めました。
次の瞬間 強い風が吹き抜けました。

そして、風が過ぎ去った後そっと目を戻すととそこにはもう晴娘の姿はなく、空は一面晴れ渡っていたのでした。
その空の向こうで晴娘がどんな暮らしをしていたのか…それはまた別の話。

晴娘は神に捧げられた生贄

てるてるぼうずに隠された悲劇の物語は単なる作り話なのでしょうか?

中国に限らず世界の古代社会においては自然の荒ぶる神を慰めるため、あるいは穏やかな天候を願うためにいわゆる人身御供として女性や子供をお供えする儀式があったものと考えられます。

天気は あるいは自然の恵みは当たり前ではなく、多くの願いや犠牲のもとに成り立っているということを昔の人は言い聞かせていたのではないでしょうか。
自らの命と引き換えに町の人々を救った少女のことを忘れてはいけないと挂掃晴娘の風習は語り継がれているのかもしれません。

日本に伝わった時にお坊さんのイメージが先行して白いてるてるぼうずになった

では、切り絵だった掃晴娘がどうして白いてるてるぼうずの姿になったのでしょうか?

仏教の伝来とともに御祈祷はお坊さん すなわち男の人になっていったと考えられます。
そのお坊さんや修験道を修行する方々は白装束ということでお坊さんの姿をした白い着物を模していった人形になったと考えられます。

また頭の形もどこかお坊さんに似ていますからね。

あとがき

わたしが子供の頃に聞いたのは首切りがてるてるぼうずの由来だというお話です。
あまりの怖さにてるてる坊主を一切作らなくなりました。

中国の風習で語り継がれている晴娘のお話は怖いというよりはどこか悲しげでした。
儀式というものは日本でも昔からあるものなのでこの説が濃厚な気がします。
日本で言い伝えられている首切りよりも晴娘のお話の方が受け入れられます。

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