最新医学で分かった家&近所でできる脳育法!主治医がセレクト 3大脳の若返り『主治医が見つかる診療所』

2020/5/21放送『主治医が見つかる診療所』
『主治医が見つかる診療所』へようこそ。
今回は今だからこそ聞きたい新型コロナウイルスの疑問に6人の番組主治医がそれぞれ専門とする視点から回答します。
テーマは脳の若返り法です。
家にこもる時間が長くなると脳の機能も衰えそうと不安な人も多いのでは?
でも大丈夫です。
実はこんなときこそ脳を活性化させるチャンスです。
そこで最新医学では今のこの状況でも家や近所でできるとっておきの脳の若返り法をご紹介します。
親指を動かして脳を刺激!超簡単リズム脳トレ
教えてくれるのは、岐阜県にある土岐内科クリニック院長 脳神経内科専門の長谷川先生です。
独自の視点で認知症予防法や改善方法を数多く考案し、その中で脳の若返りが期待できる方法を見つけ出しました。
長谷川先生によると親指を動かすことが脳を効果的に刺激できるといいます。
認知症は実は物忘れより前に意欲が落ちています。
親指を使ってする行動を思い出していただきたいです。
例えばペットボトルの蓋を開ける、ドアノブを開ける、テレビのリモコンボタンを押す、蛇口をひねる。
つまり、人が何をしようと思って行動するかしたり、親指を使うケースが多いです。
親指は意欲の伴う行動に必ず使う指です。
親指が実は意欲の象徴なのです。
長谷川先生によるといろいろな指を意識的に動かすと血流が良くなり、脳の様々な部分を活発にできるそうです。
5本の指の中で最も稼働範囲が広い親指を意識して動くようにすれば脳が活性化して若返り、しかも認知症の予防にもつながります。
そこで長谷川先生が考案した親指運動がリズム脳トレです。
リズム脳トレ:親指タッピング
リズム脳トレ1つ目が「親指タッピング」です。
親指タッピングは、親指の腹で人差し指から小指までを順番にタッチしていく、ごく簡単な指運動です。
親指が動いていることを意識してリズミカルに動かします。
慣れてきたらテンポを上げてみましょう。
ポイントは指先同士ズレないようしっかりとタッチすること。
血流がアップして脳内の感覚を司る部分を刺激します。
1回5往復を目安に行います。
リズム脳トレ上級編:ピンピン刺激法
2つ目はは少し難度がアップした中級編「ピンピン刺激法」です。
両手を1度グーにしてから片方の手は親指、もう片方は小指をピンと伸ばします。
親指と小指を交互に伸ばす指体操です。
最初はゆっくり10回、慣れてきたらテンポを上げてみましょう。
左右別々の動きをすることで脳に効果的に刺激できます。
脳と手の指の深い関係
脳神経の専門家 上山先生が脳と手の指の深い関係について解説します。
脳の働きと手の働きは非常に関係があることがいわれています。
脳の中で手の領域が多いのです。
手を動かすことは非常に脳の刺激になります。
認知症の研究で職業と認知認知度を調べたところ、1番認知症になりにくかった人は職人でした。
職人なので手を動かしてやはり細かいをしているということで認知症になりにくいということがわかりました。
なので手を動かす認知症の予防になります。
散歩しながらできる!脳の若返り法
続いて教えてくれるのは今まで診察した認知症患者が3万人以上という奥村歩先生です。
家庭で簡単にできる方法を教えてくれます。
かつて織田信長が居を構えたという岐阜城が建つ金華山。
奥村先生は頂上の岐阜城を目指して週に1回は脳育を兼ねた散歩をしているそうです。
奥村医師流 脳育法:意識的にデコボコ道を歩く
山登りのウォーキングが非常に脳育に良いです。
ジムのルームランナーでは、体にはある程度良いですが、脳は元気になりません。
岩っころや気の根っこ等のデコボコを足の裏で感じることが脳を元気にします。
もちろん山道でなくても大丈夫です。
普段の散歩のときに舗装されていないデコボコ道を意識的に歩くようにすると自然と脳が体のバランスを取るように働き、同時に足の裏が刺激されて脳の活性化に繋がります。
奥村医師流 脳育法:普段から五感を刺激する
さらに匂いを集中してみてください。
脳が元気になるには自然に囲まれて私達の眠っている五感を踊らせるような散歩をするのが良いです。
自然の中での光を浴びたり花の匂いを嗅いだり鳥の鳴き声を聴いたりして普段から五感を刺激するよう心がけれることで脳がどんどん活性化されます。
奥村医師流 脳育法:必ず手書きでメモをとる
私たちは手を自由に使うことによって脳を進化させてきました。
マメに手で書くという行為自体が脳を活性化させます。
奥村医師流 脳育法:物事は切りの悪いところで辞める
脳的にはやり遂げてしまわない方が良いです。
あと少ししたらゴールというところ引き返した方が今日の出来事が脳に深く刻み込まれます。
実はこれ、旧ソ連の心理学者が提唱したゼイガルニク効果を応用したものです。
物事を達成する前にあえてやめる方が達成した場合よりも記憶に残りやすく、脳の刺激にも良いのです。
連続ドラマでも急展開して「次はどうなる?」というところで「つづく」と終わりますよね。
これもゼイガルニク効果を利用したものといえます。
漢方の名医が教える!わずか20秒ツボで脳力アップ
私たちの体に361ヶ所もあるといわれるツボ。
実はその中に簡単に押すことができて脳を活性化できるというすごいツボがありました。
脳を活性化させるツボを教えてくれるのは、久島達也先生です。
帝京平成大学の教授として教壇に立つつ、学内にある帝京池袋鍼灸院・鍼灸臨床センターの院長も務めている東洋医学を極めたツボのスペシャリストです。
サンチクを刺激して脳を活性化
そのツボはズバリ顔です。
眉毛の内側の端から下のくぼみの辺りにあります。
東洋医学ではサンチクと呼ばれるツボです。
実はサンチクは脳の血流と親密な関係にある三叉神経の近くにあります。
つまり三叉神経が刺激されたことで脳の血流が増えて脳が活性化するのです。
さらに久島先生らの研究ではサンチクを刺激することで前頭前野が活性化して暗算力がアップしたという結果が出たそうです。
皆さんも脳が活性化するツボをしてみましょう。
あとがき
山登りのメリットは以前『健康カプセル』でも紹介されていました。
肩こりや腰痛の改善にもなり免疫力アップにもなるのでいつか登山しようと思いつつもう直ぐ1年が経とうとしています。
今回改めて登山の素晴らしさを認識しました。
まずは1回、初心者コースを登山してみたいです。
そして認知症予防として親指を使うことが大切と聞いて意外だと思いました。
ところが、理由を聞いて納得しました。
寝たきり予防には腕を鍛えると良いと同じ原理ですね。
寝たきりになるのは足腰が弱るのではなく、先に立ち上がるための腕力が衰えていくから立てなくなるという理由でした。
親指を使うことが認知症の予防になるとのことですが、スマホのタイピングは違うのでしょうか?
むしろ腱鞘炎になって親指の機能が低下して認知症の拍車にかかりそうですね。
最後にサンチクというツボです。
目が疲れると無意識につまむ部分ですね。
本能的にツボを押していたと思うと感慨深くなりました。

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