夏の体臭対策2020!爽やかに汗をかいて夏の嫌なニオイを防ぎましょう『健康カプセル!ゲンキの時間』

2020/6/14放送『健康カプセル!ゲンキの時間』
長く続いた外出自粛により私たちの体にある問題が発生しています。
その問題とは自分では気づきにくい自身の体臭です。
驚くなかれ おしっこのようなアンモニア臭がなんと全身から漂うというのです。
また、外出自粛の影響で夏の気になる臭いもMAXレベルになる可能性があるとのことです。
そして女性の体臭も要注意です。
実は30代は大衆の曲がり角!?
男性よりも強烈な嫌な匂いになる可能性も…。
そこで今回は番組がこれまでに取り上げてきた臭いにまつわる様々な知識を総動員。
夏の体臭、その緊急事態に備える術を教えます。
今回はニオイに詳しい東海大学理学部化学科の関根先生にリモートで話を伺います。
自分で簡単にできる!体臭チェック方法
なかなか気付きにくい自身の体臭ですが、実は自分で簡単に体臭をチェックする方法があります。
用意するはビニール袋と朝から晩まで実際に着たTシャツや肌着など洗濯前のものです。
- まずはシャツをビニール袋に入れて口を縛ります。
- そして窓の外の空気を嗅いで嗅覚をリセットします。
- 先ほどの袋の中の臭いを嗅ぎます。
体から臭うアンモニア臭
おしっこのようなニオイの正体はアンモニア臭です。
さらにニオイに慣れることで自分では変化に気付かず 周りは大迷惑しているかもしれません。
しかもこのニオイは全身から漂うというのです。
アンモニア臭はいくつか原因があります。
食生活の乱れがアンモニア臭を起こす
1つ目は食生活です。
おしっこのようなアンモニア臭は、実は肉や魚が原因であることが多いです。
アンモニア臭は皮膚ガスというものが関係しています。
皮膚ガスとは体の表面から出る生体ガスのことです。
誰でも皮膚からガスを発生しており、普段はあまり臭いません。
その発生経路は表面反応由来・皮膚線由来・血液由来の3種類です。
このうち食事に関係しているのは血液由来の皮膚ガスです。
これは皮膚の表面の毛細血管などから血液中に含まれるニオイ成分が体の外に出てきたものです。
アンモニア臭は肝臓で処理しきれなかった物質のニオイ
そもそも体内では食べたタンパク質が腸で消化・吸収される際にアンモニアが発生します。
そのアンモニアは主に肝臓に送られて処理されてから大部分が尿として排出されます。
しかし、タンパク質の取りすぎで肝臓での処理が追いつかなくなるとアンモニアが増えて血液から皮膚ガスなどが体の外に押し出されてしまいます。
アンモニア臭は身体を洗っても落ちない
しかもこの臭いはやっかいな問題があります。
アンモニア臭は血液由来なので体の中から出ています。
なのでお風呂入って身体を洗ったりしてもニオイが落ちません。
ストレスがアンモニア臭を起こす
アンモニア臭の原因はもう1つあります。
それは自粛によるストレスです。
実際、心理的ストレス値がどれほどアンモニア臭が増えるか実験したところ、ストレスを感じて交感神経優位の時間が続くとアンモニア臭も比例して高くなることがわかっています。
こちらもストレスによる肝機能の低下が原因の1つと考えられています。
ストレスは自覚できるものと無自覚なものがあるので、無自覚のものを早く見つけることが大事です。
アンモニア臭対策にオススメの食べ物
ヨーグルト等の発酵食品
腸内の善玉菌を増やしてくれる食べ物、例えばヨーグルトを食べることをオススメします。
特に「ラクチュロース」と呼ばれるものが入っているヨーグルトはオススメです。
アンモニア臭を消すには体内から改善することが大切です。
キノコ類
アンモニア臭を防ぐオススメの食べ物はきのこ類です。
きのこ類に含まれるオルニチンがアンモニアの分解を助ける働きがあります。
中でもシメジはオルニチンの量がダントツです。
毎日の食卓に取り入れましょう。
体から発生するニオイは300種類以上!?
体から発生するニオイは確認されているだけでも300種類以上あります。
普段はあまり臭いませんが、生活や体調の変化によって嫌な臭いに変化することがあります。
- にんにく料理を食べながら翌日まで臭う
- 便秘のときは体まで臭い
- 無理なダイエットすると甘酸っぱいニオイがする
これらも全て皮膚ガスによるニオイなのです。
酒臭いの正体
さらに自粛期間でお酒の量が増えたという方は結構いらっしゃると思います。
お酒の中のエタノールが分解されますとアセトアルデヒドという物質になります。
これがお酒臭い原因です。
口から出るニオイ場合はだいたい30分〜1時間ぐらいで消えてしまいます。
しかし、皮膚から出るニオイは血液由来のためじわじわと10時間以上続くことがあります。
歳を取ると臭う加齢臭
悲しいかな、男性は年を取るにつれて体臭が変化します。
30代後半から50代は鼻につく酸っぱいニオイが特徴のミドル脂臭。
40歳を超えると古本や枯れ草のような臭いの加齢臭。
これらは皮脂の酸化などによる表面反応由来のニオイです。
で、ミドル脂臭にはこんなデータも!
男女で良いの感じ方の違いを調べたところ、男性よりも女性の方が敏感だというのです。
つまり自分では気づかないうちに周りの女性からは嫌がられている可能性もあります。
加齢臭の対策は入浴!
加齢臭は皮膚の表面でできるニオイなので洗えば落ちます。
オススメは夜にお風呂に入る、そして寝てる間に少し加齢臭が出てしまいますので、朝にもう1回お風呂に入ることです。
つまり朝晩のお風呂で対策はOK!
洗い方に注意が必要です。
あまりゴシゴシ洗ってしまうとかえって皮脂の分泌が増えて加齢臭が多く出てしまいます。
優しく洗ってあげることが大事です。
さらにカンゾウ根エキス入りのジャンプーに変えればより効果的です。
カンゾウ根エキスは漢方薬としても使われている成分で、ミドル臭を抑える効果があります。
気になる方は一度お試しあれ。
女性の体臭も要注意!?
そんな年齢によるニオイは実は男性だけの問題ではありません。
女性の体臭も要注意です。
実は30代が体臭の曲がり角です。
というのも、歳と共に減ってしまう女性のニオイ成分があります。
30代を超えると激減する女性のニオイ成分とは、桃のようなニオイがする「ラクトン」と呼ばれる成分です。
10代がピークで年とともに減り始め、30代で急激に減少します。
一方、加齢臭の原因物質の増加は女性も40代から男性並みに増えていきます。
女性が一番気になるニオイは頭皮
実は女性は年を重ねると頭皮に潤いがなくなり乾燥します。
するとそれを補おうと皮脂が多く分泌されて頭髪と頭皮のニオイがきつくなるのです。
つまり良いニオイは減り嫌なニオイは増える。
これが女性の年齢によるニオイの変化です。
ラクトンを若干回復させる方法
ラクトンは実は食べ物を少し工夫することで若干回復することができます。
例えば先ほどご紹介したラクチュロースでで腸内環境を改善すると若干ラクトンが回復します。
抗酸化成分、例えばアントシアニンやビタミンCが含まれた果実をとることでラクトンが若干回復することもあります。
ブルーベリーやキウイフルーツ、カシスなど抗酸化作用の強い果物がオススメです。
汗のニオイは汗腺機能の衰えが原因!?
そしてこの夏、例年に増して心配なのが汗のニオイ。
長く続いた外出の自粛におって警戒レベルMAXのニオイになる可能性があるのです。
実は私達の体の表面には汗腺という汗を出す腺があります。
これが全部働いているわけではありません。
特にこの汗をかく習慣がないようなとき、例えば外出を自粛してずっと家にいると休んでる汗腺が増えてしまいます。
そうすると残り少ない汗腺から一気に汗が出るような状況になります。
こうなるとベトベトした汗が出てきます。
このベトベトした汗が実は嫌な臭いの原因になりやすいのです。
そもそも一般的に汗の成分は塩分や尿素が含まれているものの、99%が水分といわれています。
そのため汗自体は無臭なのです。
しかし、皮膚常在菌等の細菌が汗に含まれる皮脂やタンパク質を分解することでニオイ成分が生み出されます。
そのニオイをさらにきつくするのが汗腺に含まれるミネラル分です。
正常に汗腺が働いているミネラル分は血液吸収されますが、働きが鈍っているとミネラル分が残ってしまい、そのまま汗と一緒に過剰に体外に出てしまいます。
そのためベトベトして蒸発しにくく菌が繁殖しやすくなるので表面反応由来の皮膚ガスが増加して嫌な汗のニオイも増すのです。
汗腺の機能を高めるトレーニング
夏本番へ向けて汗腺の機能を高めるトレーニングを紹介します。
オススメは湯船にしっかり浸かることです。
41℃のお湯でおよそ15分浸かることを2〜3週間続けると汗腺が刺激されて良い汗がかけるようになります。
お風呂に入ると熱中症対策にもなりますのでこれはぜひ行っていただきたいです。
爽やかに汗をかいて夏の嫌なニオイを防ぎましょう!
あとがき
これから暑い夏が始まります。
体臭が最も気になる時季です。
わたしは肉や魚が大好きで毎日のように食べています。
これがアンモニア臭を発生させているなんて…!!
逆に言えば、大事な用事がある日や前日には肉や魚を控えれば体臭を気にしなくて良いということですよね。
そう考えるとまだ対策のしようがあると思いました。
問題は汗腺です。
あまり運動をしないので間違いなく汗腺が衰えています。
入浴やサウナでがんがん鍛えたいなぁ

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