なぜティーカップにはお皿がついているの?『チコちゃんに叱られる!』

2020/6/12放送『チコちゃんに叱られる!』(2019/4/26に放送されたものの再放送)
増田恵子さん、出川哲朗さんをゲストに迎えています。

チコちゃん「なぜティーカップにはお皿がついているの?」

カップがポットでお皿なカップだったから

詳しく教えてくださるのは、紅茶の文化や歴史を研究している川谷眞佐枝先生です。

お茶の歴史

始まりは中国

そもそもお茶が飲まれるようになったのは紀元前2700年頃の中国といわれています。
日本にお茶が伝わったのは平安時代 9世紀の初め頃でした。

17世期にヨーロッパに日本の緑茶が伝わる

その後 17世紀初頭になるとオランダの貿易会社が日本からお茶を輸入し始めたことでヨーロッパ全土にお茶の文化が広まっていきました。

実はヨーロッパに初めて伝わったお茶は日本から輸入した緑茶でした。
つまり、ヨーロッパでお茶を飲まれるようになったのは日本から輸入された緑茶が始まりだったのです。

当時 緑茶は西洋人の憧れの飲み物だった

その後 日本が鎖国を始めるとヨーロッパでは中国から輸入された緑茶が主流になっていきました。

当時 緑茶は「東洋の神秘薬」と呼ばれていました。
飲むと「長寿になる」「病気が治る」などと考えられていて西洋の人にとってはまさに憧れの飲み物です。

17世紀中頃に紅茶が生まれる

17世紀中頃になると中国で紅茶が誕生しました。
コクのある味わいが西洋人の好みに合い、緑茶より人気になり、貴族から庶民まで紅茶を飲むようになりました。

ティーポットがない!?

ヨーロッパには1つ大きな問題がありました。
お茶を入れるためのティーポットがなかったのです。

お茶が輸入され始めた頃、オランダ・イギリス・ポルトガルの3国はアジア諸国との貿易の支配権を争っていました。

中国からお茶を輸入していたオランダやイギリスはお茶を飲むためのティーボウル(茶碗)の輸入はしていたのですが、お茶を作るためのティーポット(急須)はポルトガルに独占されていたため輸入できなかったのです。
そのためティーポットは値段はとてつもなく高く ごく一部の貴族しか手に入れることができませんでした。

お茶を飲みたいのに入れるためのティーポットがない。
そこで考えたのが直接そのティーボウルにお茶の葉を入れて飲む方法です。

ティーボウルに直接茶葉を入れて飲む

ティーボウルに茶葉を入れてお湯を注ぐ。
ティーポットがなくても簡単にお茶が飲めるとこの飲み方は瞬く間にヨーロッパ全土へ広がっていきました。

しかし、この方法では飲むときに茶葉な口の中に入って飲みづらかったのです。

お皿にお茶を注ぐ

そこで登場するのが調理を盛るためのお皿です。
お皿にお茶を注ぐことで口の中に茶葉が入らずにお茶が飲めると考えたのです。

当時ティーボウルと一緒に輸入されていたお皿がよく似た柄で違和感がなく、この方法は自然と受け入れられるようになりました。

18世紀にようやくティーポットが使えるようになった

18世紀になるとヨーロッパでもティーポットが作られるようになり、お皿にお茶を注ぐ習慣はなくなっていきました。
その後 ティーボウルは持ち手がついて「ティーカップ」と呼ばれるようになり、現在のティーカップのセットになりました。

つまり、ティーカップにお皿が付いているのはこの当時の名残です。
現在では受け皿として役割を変えながらも紅茶を飲むときにはなくてはならない存在となっているのです。

あとがき

ティーカップについているお皿にはそんな歴史があったのですね。
もうちょっと早く自分でティーポットを作れなかったのかなと思いましたが、きっと何かの事情があったのでしょうね。

紅茶に砂糖もミルクも入れない派の私にとってお皿は何の意味もないものです。
当時の名残として残っているだけならば、別になくても良いんじゃないですかね。
そう考えるさわみでした。

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