コロナ鬱に打ち勝つ!6つのメソッド『世界一受けたい授業』

2020/6/13放送『世界一受けたい授業』
あなたは知らないうちにコロナ鬱になっていませんか?
- コロナ関連のニュースを見ると気が滅入ってしまう。
- ようやく出社できるようになったけどうちの会社は持ち直せるのかな?
- 大会中止って…高校最後のの大会なのに…
これらはコロナ鬱の兆しです。
コロナ鬱とは新型コロナウイルスの影響でメンタル不調に陥ってしまう状態です。
病気ではない段階から「適応障害」「うつ病」を含む広い意味で使われています。
LINEなどメールに返信することが面倒になってくると鬱の兆しです。
これは明らかな意欲低下の表れです。
コミュニケーションをとることが億劫に感じるようになってきた人はコロナ鬱の危険性があります。
そんなときは在宅ワークでもためにスーツを着ると生活のリズムが整います。
教えてくれるのは、うつ病治療のスペシャリスト坂元薫先生です。
誰もがなりうる鬱に打ち勝つ6つの方法を教えていただきます。
あなたは大丈夫?コロナ鬱チェック(全10項目)
コロナ鬱になっていないかチェックをしてみましょう。
アメリカで作られたうつ病の国際的な診断基準をベースに坂元先生がコロナ鬱用に考えた10個のチェック項目になります。
最近こんなことありませんか?
- 憂鬱・不安になることが多い
- 何に対しても興味が持てない・楽しめない
- 食欲がない/食べすぎる
- よく眠れない/眠りすぎる
- 何もする気力がわかない
- 考えがまとまらない・集中できないことが多い
- 疲れやすくだるさが取れない
- 自分を責めてばかりいる
- 3密に対して過敏になりすぎる
- 新型コロナ関連のニュースを見ると落ち着かなくなる
この10項目のうち3項目以上当てはまれば既にコロナ鬱の可能性があります。
コロナ鬱に打ち勝つ方法
最近コロナ鬱の方が増えているようです。
これまでの数ヶ月ずっと溜め込んできたストレスに耐えられなくなってメンタル不調になってしまう時期が今です。
コロナ鬱に打ち勝つ6つの方法をご紹介します。
情報を意図的に制限する!
1つ目は生活する上で情報を意図的に制限することです。
四六時中テレビやネットなどであらゆるニュースをチェックしてしまう人は要注意です。
いだずらに不安材料を増やすことにしかなりません。
ややもすると誤報を信じてトイレットペーパーを過剰に買いだめするなど誤った行動に出てしまうこともあります。
1日に情報収集をする時間を決めて入ってくる情報をなるべく意識的に絞るというのが必要です。
リアルタイムのコミュニケーションを積極的にする
LINEのようなチャットでも良いのでリアルタイムのコミュニケーションを積極的に増やしましょう。
特に1人暮らしのお年寄りはSNSを使いこなせず孤立してしまいがちです。
ご家族が頻繁に電話をかけてあげましょう。
先のことを考えすぎない
女性として初めて単独でヨットで単独の世界一周を果たした冒険家イザベル・オティシエさん。
彼女は航海に出てすぐ「いつゴールできるのだろう」と先の見えない状況率面した大きな不安に襲われました。
そこでイザベルさんは真っ先に日数を数えることをやめました。
「この状況で必要なのは先のことを考えすぎない」
1991年 イザベルさんは誰の助けも借りられない過酷なレースで139日間女性で初めて単独での世界一周を果たしました。
これはただ単に気楽にいこうということではなくて「ネガティブ・ケイパビリティー」という能力が大事です。
いま注目の「ネガティブ・ケイパビリティー」とはすぐには答えの出ない どうしようもない事態を受け入れる能力です。
例えば「規制は緩和されてきたけれどどこまで生活を律するれば正解なのか?」
そこに明確な答えはありません。
なので、自分のできる最善の新型コロナ対策をしたら後は運を天に任せる、そのぐらいの気持ちでいる方がコロナ鬱の予防になります。
楽しかった思い出の写真を見る
精神的に不安定なときは楽しかった思い出の写真を見ると良いです。
楽しかった思い出の写真や懐かしい写真を見るとリラックス状態を表すアルファ波が増えて脳がリフレッシュすることも確認されています。
この方法はライフレビューと呼ばれていて実際の治療でも使われています。
特に年配の方は若い頃の写真を出すと話が止まらなくなります。
これがストレス発散になり、うつ予防だけでなく認知症の予防にもなるのでたくさん話を聞いてあげてください。
感謝の気持ちを持つ
不安な状況であれば感謝の気持ちを持っている人は精神が安定しやすいです。
こんな実験があります。
参加者をグループ分けし、一夫には1週間を振り返って感謝できる出来事を数えさせ、もう一方には不満と感じる出来事を数えさせます。
すると、感謝を数えてグループは不満を数えたグループより幸福度が25%も高かったのです。
頭を切り替えるには映画鑑賞がオススメ
ストレスがたまる環境で生活しなければならない潜水艦の乗組員。
元海将の伊藤俊幸さんは仕事と休養で頭を切り替えるときに映画鑑賞をしていたそうです。
実は潜水艦は他の潜水艦に絶対探知されてはいけないので音を出せないためヘッドホンを使います。
このヘッドホンのおかげでより映画に没頭できてとても効果的だったというわけです。
先生からのメッセージ
コロナ鬱は誰でもなる可能性があります。
適切に対処しないでいると適応障害の生活に支障が出ます。
さらに薬を使わないと良くならないような鬱病にまでなってしまうこともあります。
今回 紹介した方法をぜひ実行していただき、それでも憂鬱が続く場合には躊躇なくメンタルクリニックなどにまずは相談の電話をしてみてください。
あとがき
幸いわたしはコロナ鬱にはかかっていません。
むしろ好きなことをやる時間が増えて以前よりとても元気になっています。
新型コロナ関連ニュースは初めこそチェックしていましたが、最近は展開がなく飽き飽きして見ることがなくなりました。
「ネガティブ・ケイパビリティー」という言葉を初めて知りました。まさに今こそ必要な能力です。
手洗いやうがいをしてなるべく外出を控えること以上に我々にできることはないので色々考えても仕方がないと思っています。
ドーンと構えて生きていきましょう。

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