外に出られない今だからこそ気をつけたい!脳の悩み&解消方法『林修の今でしょ!講座』

2020/5/12放送『林修の今でしょ!講座』
外に出られない今だからこそ気をつけたい。
体の部位&悩み解消方法スペシャル
お医者さんに聞いてみると自宅で簡単にできる対策があるそうです。
名医100人が選んだ、外に出られない今だからこそ気をつけたい脳について、その悩み解消法を徹底的に解説します。
新型コロナウイルス感染防止のため外出自粛の生活が続くこの時期。
医師によると外に出られないことである2つの行動が不足し、脳の機能を低下させる恐れがあるそうです。
その2つとは「人とのコミュニケーション不足」と「運動不足」。
脳神経内科の内野先生に教えてもらいましょう。
自宅で簡単にできる対処法もあります。
コミュニケーション不足で認知症のリスクが高まる!?
まずは1つ目「人とのコミュニケーション不足」は脳にどういう影響をもたらすものでしょうか?
テレワークや外出自粛が続いてますのでほとんど家に閉じこもって家から出ない方ばかりだと思います。
閉じこもりが続くと家族以外とはほぼコミュニケーションがないという方がほとんどかと思います。
基本的に人と喋るときはある程度緊張とかしますし、脳のいろんなところを使っています。
人と会うことや会話が減る、つまりコミュニケーション不足となりがちな今、特に2つの大きな原因により認知症へのリスクが上がります。
その原因とは一体?
記憶を司る海馬の働きが低下
コミュニケーション不足で記憶を司る小脳の海馬の働きが低下します。
海馬に刺激を与えるためにはいろんな感情が一緒に入らないといけないのです。
身内とのコミュニケーションは慣れているので緊張をすることがなく刺激が入ってきません。
実際 同居人以外との交流が週1回未満の人は、毎日他人と会うという人に比べおよそ1. 4倍認知症になりやすいという研究結果もあります。
コミュニケーション不足が認知症・アルツハイマーのリスクを上げてしまうのです。
認知障害の早期発見が遅れる
続いて2つ目は「認知障害の発見が遅れる」。
人に会わないことで認知障害の早期発見が遅れてしまいます。
みんながみんな急に認知症になるわけではありません。
認知症の前段階の「軽度認知障害(MCI)」はコミュニケーションをとってないと発見しにくくなります。
普段できていたことができなくなるのが認知症やMCIなので、やっぱり何もしなければ当然何ができてないかわかりません。
名医オススメ!自宅でできる認知症3大予防法
人とのコミュニケーション不足が認知症のリスクを上げてしまう。
それを解消するには脳に刺激を与えることがとても大事です。
そこで、外に出られなくてもできる認知症の3大予防法を先生に教えていただきます。
オンラインで会話をする
まず1つ目は「オンラインで会話をする」。
今はいろいろなツールがあります。
外に出なくてもオンラインを使って人と話すこともできます。
家族以外の人との会話で脳に刺激を与えて認知症を予防ができます。
また、オンラインだけではなく電話で人と話すことも脳に刺激が与えられて同様の効果が期待できます。
とにかくコミュニケーションが大事です。
話を聞いてリアクションする
続いて2つ目は「話を聞いてリアクションする」。
話を聞いてリアクションをすることが大事です。
ちゃんと聞いてリアクションするでも脳はちゃんとトレーニングになります。
1番良くないのは無感情です。
情報をスルーしていると脳に何の刺激も与えられません。
テレビを観るにしても問題を解決するために情報を得ようと思うことが海馬をどんどん活性化させます。
指を動かす
3つ目は「指を動かす」。
指を動かすことでとても簡単に脳に刺激を与えられます。
視覚情報や聴覚情報が入ってくる時代になってきましたが、実際にそれで動くのは考えたりする海馬や側頭葉という記憶の場所だけです。
しかし、手を使うことによって頭頂葉や前頭葉まで相当広い範囲の脳をマルチに使うことができて海馬だけでなく脳自体の活性化を図ることができるといわれてます。
家事をすることで脳が刺激されて活性化する!
さらに手を動かすことの中でも最適な より効果的に脳に刺激を与えられることがあります。
それは家事です。
家事をすることで脳が刺激され、活性化します。
家事は脳を鍛えるのにすごく効果的です。
料理は完成品を想定して、そこから何が必要でどういうふうに調理してどう下ごしらえをしてと逆算して考えます。
掃除するにしても干したり拭いたりと同時進行したりしていろいろやってるわけです。
そう考えると女性の頭の使い方はすごいと思います。
それを普段やってない男性がやることによって普段使ってない場所を使うことができます。
料理や掃除などほとんどの家事は手を動かす、つまりこれも脳を刺激していることになるのです。
その結果 奥様からも良い評価が得られて褒められて気持ち良くなって海馬としても良くなる、良いこと尽くめです。
漢字の書き取りやクロスワードもオススメ
他にも漢字の書き取りやクロスワードなども手と頭を使って脳に刺激を与えるのでオススメです。
さらに面白い動画でいっぱい笑うと非常に脳には良い刺激になります。
笑うということは脳にも大事です。
運動不足が脳梗塞の原因になる!?
運動不足が続くとドロドロ血になるので脳梗塞の原因になります。
また、筋肉動かさないと血管から血がちゃんと戻ってこなくなります。
血が戻ってくることで脳の方にも新鮮な血液がいきますので、大きな筋肉を動かしてあげてしっかりポンプ機能を働かして全身の血液を回すことで脳の血流も上がっていくことが大切です。
とはいえ、なかなか外に出られず運動不足の今、その分は食べ物でカバーしていきましょう!
脳梗塞予防の効果が期待できる2大食材
舞茸
まず1つ目は血管を拡張させる働きを持つというキノコ類。
キノコ類の中でも特に舞茸をオススメをしています。
キノコ類 全部にナイアシンというビタミンB群が豊富に含まれています。
その中でも舞茸は非常に多く含まれていています。
ナイアシンは毛細血管を拡張する作用効果があり、脳梗塞などを予防する効果に期待ができます。
甘酒
他にもビタミンCは身体にとても良いというのは皆さん聞いたことあると思いますが、甘酒を推しています。
甘酒は「飲む点滴」といわれてます。
オリゴ糖等が腸内細菌も良くしてくれるので便秘が改善されて免疫も上がります。
まとめ
なかなか外出できない今、脳の機能を維持するには手を動かして脳に刺激を与えることがとても大事です。
考えて手を動かす家事は特にオススメ!
家族みんなでやるとベストだそうです。
「収束後に何をしよう」とできるだけ前向きに危機を乗り切っていただければと脳の医者としては思っております。
あとがき
実は外出自粛になってオンライン飲み会をやりました。
遠く離れている友人ともオンラインで気軽におしゃべりできる時代になったと実感して感慨深いと思いました。
そして今は週1回オンラインで謎解き会を開催しています。
謎解き好きの友人がオンライン上で集まって1時間ぐらいひたすら謎解きをするという会です。
最初はどうなるかと思いましたが、これがなかなか面白くて気付いたら1ヶ月以上継続しています。
週1回オンライン会話をして謎解きもしているので脳をめちゃくちゃ鍛えています。
皆さんもぜひ試してみてください。

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