なぜ結婚式でお色直しをするの?『チコちゃんに叱られる』

2020/6/26放送『チコちゃんに叱られる』
浅田舞さん、山崎弘也さんをゲストに迎えています。


チコちゃん「なぜ結婚式でお色直しをするの?」

相手の家に染まるため

詳しく教えてくださるのは、ブライダルを研究し続けて25年 名古屋文化短期大学 道前美佐緒准教授です。

お色直しは日本独自の文化

お色直しは日本独自の文化です。

日本の結婚式の花嫁衣装はレンタルが一般的ですが、欧米では購入するか手作りするのが主流ですです。
ですから欧米の花嫁さんはお着替えをせずに一生に一度の思い出のために一日中同じドレスを着ます。

お色直しの意味は「夫の家に染まります」

お色直しは「夫の家に染まります」という意味から始まりました。
今は自分の好きな服に着替えますが、昔は夫からもらった着物に着替えたのです。

そもそもお色直しの起源は今からおよそ500年前の室町時代に遡ります。
当時の文化を表した礼法書(今でいうマナー本)の『嫁迎嫁入記』に色直しのことが詳しく書かれています。

かつて結婚式は丸三日かけて行われていました。
花嫁は初日と2日目は花婿と過ごすのですが、そこでは白装束を着用します。

3日目にようやく花婿の両親に挨拶。
ここで初めてお色直しをして嫁入りが認められたのです。
3日目にお色直しをして相手の家に染まったと認定されて晴れて嫁入り認められたのです。

三日三晩かけての結婚式となるとかなり大変…。
さらに明治に入ると、それまでは大名や将軍たちが行っていた結婚式は商人や農民の家でも行われるようになり、借金までする家も続出して結婚式は社会問題となりました。

内藤博文が結婚式を簡略化した

内閣総理大臣を務めた伊藤博文が明治33年、後の大正天皇の結婚の際に「誰でも応用できるような新しい式」として神前結婚式を推進しました。

そこで三日三晩かけて行っていた式三献を「三々九度」という一瞬で終わるものにして結婚式と披露宴を1日で終えるようにしたのです。
三々九度とは大中小の3つの盃を使い、交互にお酒を飲み夫婦の契りを交わす儀式です。

このお蔭で三日三晩かけていた結婚式は30分足らずで終わるようになりました。
こうしてお色直しも1日のうちにできるように簡略化されます。

ウエディングドレス登場し、お色直しの文化と融合した

さらに昭和34年 花嫁衣装ににある革命が起きます。
ウエディングドレスの登場です。

明治3年頃からウェディングドレスは輸入されていたものの、日本ではまだまだ馴染みのないものでした。
それを一躍日本中に広めたのが現在 上皇后 美智子さまでした。

当時の皇太子さまとご結婚なされたときに、美智子さまが純白のロープ・デコルテ、つまりウェディングドレスをお召しになられて、それがみんなの憧れの的になりました。
翌年、石原勇次郎・まき子夫妻の結婚式でもウェディングドレスが着用され、世間の憧れはヒートアップします。

昭和40年頃ウエディングドレスが花嫁衣装の定番となり、そこに日本独自のお色直しという文化が融合し、日本は純白のドレスからドレスに着替えるという不思議な国になったのです。

色々な派生はあれど「花嫁が夫の家の色に染まる」ために始まったというなんともトラディショナルな”お色直し”。
しかし、その背景を知る者は皆無です。

あとがき

わたしは「結婚式・披露宴やらなくていい」派です。
昔の結婚式は三日三晩、しかも借金してまでやる家もあったことに非常に驚いています。
そうしてまでやる必要があったのかと不思議に思っています。

そしてお色直し。
花嫁の単なるわがままだと思っていましたが、「夫の家に染まる」と言う意味が込められていると知り、なるほどと思いました。
よくは知りませんが、夫の家紋が入った着物に着替えるみたいなイメージかなと思っています。

いまや、お色直しの意味を知っている者は皆無に近いですし、そもそも離婚が増えているので「夫の家に染まる」もないじゃないですかね。
やはり結婚式も披露宴もお色直しも要らないですね。

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