なぜ人はポケットに手を入れるの?『チコちゃんに叱られる』

2020/7/3放送『チコちゃんに叱られる』
五木ひろしさん、若槻千夏さんをゲストに迎えています。
チコちゃん「なぜ人はポケットに手を入れるの?」
不安だから
詳しく教えてくださるのは、人の行動と心の関係を研究している新潟青陵大学大学院の碓井真史教授です。
自分で自分を触って安心しようとしている
人がポケットに手を入れるのは不安だからです。
では なぜ人は不安だとポケットに手を入れてしまうのでしょうか?
ポケットに手を入れて自分で自分に触れることで安心しようとしてるのです。
自分で自分を触ることをセルフタッチングといいます。
セルフタッチングとは、不安を感じたときに自分の肌に触れて不安を取り除こうとする行為です。
人は親しい人などと触れ合うことでオキシトシンというホルモンが分泌されて安心感を覚えます。
しかし、周りに誰もいないとき私たちは自分自身を触ることで不安を取り除こうとしているのです。
人は自分で自分のことをあまり自覚できないことがあります。
そのときに人は意識しなくても適切な行動を自動的にすることができるのです。
セルフタッチングの代表的な仕草
セルフタッチングの仕草には腕をを組んだり髪をかき上げたりなど。
さらには歯医者さんで治療中に不安を感じて無意識に足を組む。
このように足でもう片方の足を触るのも代表的なセルフタッチングです。
ちなみに足を組む姿勢をとるのは男性の方が多い傾向にあります。
男性は不安を人に悟られたくない
男性は自分の弱さを出せないという弱さを持っているので、なるべくわかられないように無意識のうちに現れるのが歯医者さんで足を交差させるという行動です。
そもそも雄は猿人の時代から続く縄張り争いを勝ち抜くために不安を表に出さないという行動が身についていったと推測されています。
最近の研究では、男性の方がオキシトシンの不安を軽減する作用が強いことがわかっています。
ポケットに手を入れる行為は男性に多い!?
この不安を悟らせない習性とポケットに手を入れる行為は密接に繋がっていると先生はみています。
自分が今 不安がってることを人に別れたくない、でもセルフタッチングをしたいというときのとても良い方法がポケットに手を入れることだと思います。
手を入れると包まれている感覚が安心感ですし、指先が温まるというのも安心感に繋がるので2重3重の意味で心を落ち着かせるためには良い行動でしょうね。
だから人はポケットに手を入れてしまうのです。
あとがき
そういえばポケットに手を入れる行為は男性に多く見られますね。
女性がポケットに手を入れるのは比較的見かけません。
女性の服装の構造上 ポケットに手を入れられないということもあると思います。
あるいはポケットに手を入れて不安を和らげる必要がないからポケットをなくしていった可能性も考えられますね。
そもそもバッグを持っているのでポケットに物を入れないから不要という考え方もあります。
一方で男性の服装は深いポケットがついています。
あれこれなんでもつっこめて便利です。バッグがなくても困りません。
ポケットが深い理由は手を奥まで突っ込めるから…。その可能性も考えられますね。
街でポケットに手を突っ込んでいる人がいたら「あの人不安に思っているかな」と見ているのも楽しそうです。
わたしはそう悟られたくないので意識的にポケットに手を入れないよう気をつけていきたいと思いました。

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