コロナ詐欺の手口と対策を全部教えますスペシャル『ソクラテスのため息』 | 頑張ることをやめたら人生楽しくなった

コロナ詐欺の手口と対策を全部教えますスペシャル『ソクラテスのため息』

2020/6/17放送『ソクラテスのため息』


新型コロナウイルスによる規制も段階的に緩和されました。
少しでも街に人が戻ってきた今だからこそ気をつけたいのが新型コロナ便乗詐欺

実際に一律10万円が支払われる特別給付金を狙った詐欺や
友人が新型コロナに感染したした息子を装って電話し80代の男性から現金をだまし取った詐欺など、
3月〜5月末までのわずか3ヶ月でコロナに関する詐欺被害が17都道府県で計45件、被害総額はなんと計4,028万円です。

さらに専門家によると、6月以降 詐欺被害が急増する可能性があるといいます。
ということで、今回は今後増える衝撃のコロナ詐欺の手口と対策を全部教えますスペシャル!

  • 給付金詐欺
  • コロナパニック詐欺
  • コロナ疲れ詐欺

わかりづらい制度を悪用!給付金詐欺

まず誰しもが被害者になる可能性がある、わかりづらい制度を悪用した給付金詐欺。
家計への支援を目的に国が1人10万円を支給する特別定額給付金をめぐり、様々な詐欺が増えています。

電話で政府給付金アンケートなどと名乗り、ダイヤル操作を促す音声ガイダンスがかかってきてマイナンバーや口座番号などの個人情報を聞き出す詐欺や
手続きの際にキャッシュカードと印鑑証明書が必要といって訪問してキャッシュカードをだまし取るものなど、今後も給金に便乗した詐欺の増加が予測されます。

中でも これから要注意なのが給付金代行詐欺です。
給付金の手続きの仕方がわからないという方のために給付金の手続きを代行すると言ってお金を騙し取る詐欺です。

元埼玉県警 警察本部 刑事部の佐々木さんが今後起こりうる可能性があるというケースをご紹介します。

給付金代行詐欺の手口

  • 区役所職員と名乗り訪問する
  • ノートパソコンで給付金の代行サービスが始まったという偽ニュースをみせる
  • 申込者リストを見せる
  • 偽の給付金申請サイトに個人情報を入力させる
  • 代行手続きをするため銀行口座や暗証番号等の個人情報を聞く
  • 代行手数料を請求する(例「手数料20%なので今回は10万円の20%で2万円いただきます」)
  • 手数料の領収書を見せる
  • 「手数料を払わないなら申請を取り下げる」と不安を煽る

この詐欺の手口はその場でどれも一般人には本物か偽物かの判断がつかないものだらけです。

詐欺を見破るポイント

この詐欺を見破る上で最大のポイントがありました。
それは給付金申請ページのURLに鍵マークがついていないことです。

特にURLを使った詐欺全体にいえることですが、個人情報を扱う正式なサイトには鍵マークがURLについています。
鍵マークがついていないときは詐欺と思ってください。(※)

※さわみ意見:アドレスバーに鍵がついていても本物のページである証拠にはなりません。SSLサーバ証明書は誰でも簡単に取得できますので偽ページでも鍵がついている可能性があります。注意してください。

元埼玉県警 警察本部 刑事部の佐々木さんが今後起こりうる可能性があるという給付金代行詐欺を詳しく解説します。

鍵マークがついていないサイトはリスク高!

鍵マークが付いているということはSSLサーバー証明書が導入されているサイトという証拠です。
SSLはインターネット上でやりとりされるデータの盗聴やなりすましを防止するためのシステムです。

例えばショッピングサイトで入力したクレジットカード番号やパスワードが第三者に盗聴される可能性がありますが、SSLはそれを防ぐ役目があります。

しかし、残念ながら今 鍵マークが付いている詐欺のサイトもゼロではありません

SSLサーバー証明書をクリックすると所有者・ドメインを確認することができます。
これらをチェックすることをオススメします。

インターネットのURLに関して詐欺を見分けるポイント

さらに、佐々木さんから今知っておくべきインターネットのURLで作業を見分けるポイントがあるそうです。

今のインターネットのURLは「https」で始まるものが主流です。
これはデータの暗号化が保護されているというサイトの証拠です。

URLの始まりが「http」と「s」がついてない・鍵マークがついていないサイトに個人情報を入力するは危険です。

実際の給付金詐欺の手口とは

さらに詐欺対策の専門家は多田さんによると給付金詐欺の手口はいろいろあるそうです。

実際には電話をかけてくる事例も多いです。

  1. 電話で銀行口座を聞き出す
    銀行口座を伝えてしまうと「ありがとうございました」と一旦切る。
  2. 偽の銀行員に成り済ましてまた電話かけてきて銀行口座を確認する
  3. 「お金が振り込めなかった」と告げる
  4. 「キャッシュカードが(古くて)使えないから新しいのに変えないといけない」と告げる
  5. 家に来てキャッシュカードを受け取る

見ず知らずの人に個人情報を教えることは絶対にやめましょう。
大切なのは、何事も疑問に思うことです。

少しでも怪しいと思ったら1人で悩まず「118」で繋がる消費者ホットラインに連絡してご相談を。

感染への不安につけ込むコロナパニック詐欺

続いてはコロナウイルス感染への不安に付け込んだ頃のパニック詐欺。
給付金詐欺とは違い、コロナウイルスに対する人々の不安な気持ちにつけこんだ悪質な詐欺が増加の一途をたどっています。

例えば保健所の職員と名乗る男からこんなメールが来てこうして個人情報や検査費用をだまし取ろうとする大胆な詐欺。
「○○地区の方限定で早期PCR検査内容が可能。法定検査代の4万円の入金が確認でき次第、検査キットを当日中に宅配ボックスまでに届けします。」

さらにコロナパニックを利用したオレオレ詐欺の進化形コロナコロナ詐欺など様々な形のコロナパニックにつけこんだ大胆な手口の詐欺や善良な市民を襲っています。
中でもこれから要注意なのが新型コロナバスター詐欺

詐欺対策の専門家 多田さんが今後起こりうる可能性があるというケースでご紹介します。

新型コロナバスター詐欺の手口

感染の不安に付け込むようにターゲットは1人で暮らす高齢者です。

詐欺師は水道局員を名乗って家にやってきます。
詐欺師は全身を防護服に身を包み、明らかに穏やかではない様子です。

この男は不安な気持ちにつけこみ、とにかく口数で相手を追い込むタイプの詐欺師です。
この詐欺師は一人暮らしの高齢者の不安な心につけ込み騙していくのです。

「新型コロナウイルスの患者の方の大便からウイルスが発見されました。」
新型コロナウイルスの患者の大便からウイルスが検出され、そこから感染する可能性があると報じられたのは、実際にあった話です。
このように実際にあった話で不安をあおり、ここから嘘でまくし立てていくのです。

「この辺で新型コロナウイルスの感染者が出ています。便器を調べていきますが、検査代として10万円かかります。検査しないとウイルスにかかって死にますよ。」
「残念ながら便器からウイルスが検出されました。消毒していきます。感染するといけないので離れてください」

こうして詐欺師は30分間トイレにこもってウイルスなど付着しているはずもない綺麗な下水道を洗浄しているフリをします。
その後 高齢者は検査費として10万円を手渡しました。

新型コロナバスター詐欺を回避するポイント

詐欺悪徳商法ジャーナリストの多田さんが今後起こりうる可能性があるという新型コロナバスター詐欺を詳しく解説します。

新型コロナバスター詐欺の手口は語る際、弱い立場の人間がコロナでさらに不安になっているところへつけ込んでいくというものです。
この詐欺を回避する上で最大のポイントがあります。

「とにかく一旦お帰りください」

これが詐欺を撃退する重要な言葉です。

「帰ってください」と要求を受けたにもかかわらず人の住居等から退去しないと不退去罪が成立します。
こういった強引な押し売り系の詐欺師は不退去罪を理解していることが多く、「帰ってください」と断言すると一気に尻尾を巻くことが多いです。

まず前提として詐欺師を家の中に入れないことが大切です。
もし家の中に入れてしまった場合の対策として「帰ってください」という言葉が有効です。

日本人ははっきり言えず「考えさせてください」「それはちょっと…」と遠まわしな言い方になってしまうことが多いです。
強引な詐欺には勇気を持ってここは「出て行ってください」とはっきり言うことが大切です。

行政や公共団体様なのって突然の訪問があった場合は一旦帰ってもらい、その団体に問い合わせて事実確認をすることが大事です。
「帰ってほしい」ということを伝えても退去しない場合は警察にすぐに相談を

心の隙をつくコロナ疲れ詐欺

最後は今の時期は危ないコロナ疲れ詐欺。

コロナウイルスによって外出自粛やテレワークの推進などライフスタイルが大きく変化しました。
するとお小遣いや収入が減り、お金に困る主婦や学生を狙った詐欺があります。

例えば、SNS上にアンケートに答えるだけで1万円の現金をラクラクGETとうたう勧誘。
お金欲しさに仮登録会員になりアンケートに答えて1万円をゲット。

すると今度は「本登録会員になると高額月収が得られる」
その言葉に踊らされて入会金を支払い、アンケートに回答。
しかし、これは多額の入会金だけを支払わせる詐欺なのです。

そんな中、最も気をつけなければならないのは免疫力アップ詐欺です。
詐欺対策の専門家 多田さんが今後起こりうる可能性があるというケースでご紹介します。

免疫力アップ詐欺の手口

免疫力アップに効果ありと偽商品を売りつける詐欺です。
ターゲットは男女を問わず全ての世代。

詐欺師は一般社団法人の者だと名乗って家を訪問します。
この詐欺師は序盤は細かい情報で相手の出方を伺い、最後の一打で必ず仕留める一発KO型のタイプです。

  1. 新型コロナに関する国データを見せる
  2. 特許を取った免疫力をアップさせるサプリメントを紹介する
  3. 高額だけど品薄状態と話す
  4. お客様の声や医者の推薦するコメント広告を見せる
  5. 顔を見れば誰もが知る有名な人がテレビ電話で「このサプリメントを飲み免疫力がアップしてコロナを回避できた」と説明

画面に現れるのは誰もが知る有名人であることが多いです。

突然テレビ電話を通して現れた、顔を見れば誰もが知る有名な人。
有名人がそう言うなら…と信じて購入してしまう人も少なくありません。

顔を見れば誰もが知る有名な人、実際は全くの別人です。
テレビ電話の画質や音質の悪さを悪用してゴムマスクと声真似で有名人に成り済ましていたのです。

少し現実味がないように感じるかもしれませんが、実際にフランスで起きた事例は犯人が画質の悪いテレビ電話で外務大臣に成りすまして大統領や国王を含む150人から94億円をだまし取りました。

詐欺を見破るポイント

詐欺悪徳商法ジャーナリストの多田さんが今後起こりうる可能性がある免疫力アップ詐欺を詳しく解説します。

詐欺を見破るポイントは、詐欺師がサプリメントを勧めるときに「効果があります」と断定するところです。

そもそもサプリメントは食品であり医薬品ではありません。
サプリメントの医薬品的な効能効果や用法があると断定した場合、医薬品医療機器等法違反になります。

免疫力アップ詐欺で詐欺と見破ってもすぐに警察に逮捕されるかというと微妙ですが、私たちが身を守る上で知っておいてほしいことです。

サプリメントは食品であり医薬品ではありません。
サプリメントは医薬品ではないので「効果がある」「必ず治る」と断定してはいけません。

断定してしまったら医薬品医療機器等法違反に問われます

あとがき

給付金詐欺の対策でアドレスバーに鍵がついていなければ偽のページ、ついていれば本物のページであるみたいなことを言っていて「うん?」と思いました。
また、https がついていれば安全みたいなことも言っていて、これは危険だと思いました。

その後に元刑事さんが鍵がついていても偽ページの可能性があると注意していましたが、その言葉が伝わらずに「鍵がついていれば絶対に安全!」と勘違いする視聴者が出てきそうです。

そもそも詐欺師は本当に頭が良いと思うので、偽ページを作るなら必ず鍵マークをつけるし、その鍵マーク(SSLサーバー証明書)は誰でも申請すれば付けられる者です。

鍵マークをクリックして詳しい企業を調べることができると言っていますが、まず一般の人はそこまでやらないでしょうし、そこまでやったとしても判断できるほどの知識はないのではないかと思っています。

他の詐欺もそうですが、対策として一番手っ取り早いのは「家に上げない」ことですかね。
突然の見知らぬ人の訪問は無視するに限る!

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