なぜ年を取るとアイドルの顔の区別が付かなくなるの?『チコちゃんに叱られる』

2020/7/31放送『チコちゃんに叱られる』
小堺一機さん、中川翔子さんをゲストに迎えています。

チコちゃん「なぜ年を取るとアイドルの顔の区別が付かなくなるの?」

顔が外国人のように見えるから

詳しく教えてくださるのは、脳のメカニズムについて研究を行っている 柿木隆介 名誉教授です。

どれくらい区別できないか検証

年を取るとこのくらいの見分けがつかなくなるのでしょうか?

6人のイケメンアイドル写真を2種類用意して検証してみました。
同じ人物同士のペア6組を揃えるまでの時間を計測します。

まずは、20代の女性。
初めは戸惑ったものの、6組のペアを揃えるのにかかった時間は1分22秒。
続いては20代の男性の結果は1分19秒。

そして高齢者の男性 大竹まこと(71歳)。
6組揃えるのにかかった時間は6分18秒でした。

人の顔を見分ける仕組み

歳をとるとアイドルのような若い人の顔の区別がつきにくくなる。
例えば 外国人の顔の区別がつきにくい、それと同じような現象が起きています。

私たちが人の顔を区別するとき、目で見た全ての視覚情報は脳の一番後ろにある「第一次視覚野」というところへ送られます。
そこから人の顔に関する情報を脳の一番下にある「紡錘状回」という場所に送られ、過去に見た顔との照合やその人がどんな人かの情報を詳細に分析しています。

紡錘状回で起こっている「人種効果」という特殊な現象が若い人の顔の区別がつかなくなるということに関して非常に大きな関わりを持っています。

人種効果は環境で決まる

認知心理学でいう「人種効果」とは、自分と同じ人種の顔を他の人種の顔よりも早く正確に認識できる現象のことです。

日本人は小さいときから日本人の顔をたくさん見て育ち、その時 脳内の紡錘状回では日本人の顔を基準とした顔認識空間が作られます。
例えば、生まれてから日本人の家族と暮らし、普段の生活でも日本人に接することが多い子どもの場合、認識空間の中心には日本人の顔が集まり、接点の少ない外国人の顔は外側に分布されます。

このとき中心に近い顔ほど正確に素早く認識することができます。
ところが、中心から遠いと判断が雑になってしまって顔を区別するのが苦手になってしまいます。

ほぼ日本人の多くが自分の生活空間で目にする機会の少ない外国人の顔は認識が遅れる傾向にあるという研究結果があります。

歳を取ると若い人の接点が激変する

ではなぜ同じ人種であっても歳をとると若い人の顔の区別がつかなくなるのでしょうか?

歳を取ると付き合う人はほとんど同じ年齢層になってきてしまいます。
つまり、若い人の顔を見る機会が激減してしまうからです。

歳を取ると顔の認識空間の中心に日常で接することが多い同じ年齢層の顔が集中します。
中心から離れたところには普段接することの少ない若者の顔が分布されます。

歳を取ると脳の中では若い人の顔が外国人の顔と同じに見えてしまって区別がつかなくなってしまうのです。

あとがき

親や祖父母がテレビに出ている若い有名人を他の有名人と間違えたりするので「違う人や!」と毎回正していました。
あまりにも間違えが多いのでイライラしていましたが、間違える理由が今ようやくわかりました。

私も外国人を区別できません。皆同じような顔に見えます。
親や祖父母は若い人たちが外国人のように見えてしょうがないのですね。

イライラして「違う人や!」と強く言ってしまってごめんよ。
こういうときは「そだねー」と流すのが正解でしょうか。

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