肉じゃがってなに?『チコちゃんに叱られる』

2020/8/21放送『チコちゃんに叱られる』
天海祐希さん、笑福亭鶴瓶さんをゲストに迎えています。

チコちゃん「肉じゃがってなに?」

なんちゃってビーフシチュー

詳しく教えてくださるのは、元海上自衛で海軍料理研究家の高森直史さんです。

肉じゃがは海軍で生まれたメニュー

実は肉じゃがはビーフシチューを作ろうとして偶然できたのではないかと言われています。
どう見てもビーフシチューとは違いますが、肉じゃがは海軍で食事作りを任されていた主厨と呼ばれる人たちが作ったメニューです。

海軍で料理を任されていた主厨員が学んでいた教科書を見てみると「甘煮」という項目があり、この通りに作ると今でいう「肉じゃが」が出来上がります。

肉じゃがはもともと海軍の名将 東郷平八郎のために作られた料理ともいわれています。
東郷平八郎は日露戦争で海軍の連合艦隊司令長官として指揮を執った海軍の名将です。

東郷平八郎のために肉じゃがが作られたとは一体どういうことでしょうか??

肉じゃがは赤ワイン代わりに醤油で作ったビーフシチュー

東郷平八郎は持病のリウマチと気管支炎がひどく、海上は厳しいだろうということで陸上勤務をしていました。
主厨員は東郷平八郎のために滋養のある食事を作ろうとしました。

当時の海軍では白米が多くおかずが少量という食糧事情だったため栄養不足になりがちでした。
それを解消するため 牛肉を使うたくさんの西洋料理が献立表の中にありました。
その中にはシチュードビーフ、今でいうビーフシチューも載っていました。

しかし、主に和食が作られていたため西洋料理はあまり作られませんでした。
このシチュードビーフが東郷平八郎の好物らしいということで作ろうとういことになりました。

シチュードビーフの材料は牛肉にジャガイモ、玉ねぎ、赤ワイン…。
一度に300人分の食事を作りますから、それだけの量の赤ワインを急には用意できなかったと思います。

そこで赤ワインの代わりに、同じく発酵させて作られた醤油を使うことにしました。
醤油だけだとしょっぱくなるので甘みを加えるために砂糖も入れます。
大鍋で大量の牛肉を炒め、ジャガイモと一緒に醤油と砂糖で煮込みました。

出来上がったものは全くシチュードビーフと違うものでしたが美味しいと評判でした。
甘く煮られたものだから「甘煮」と名付けられ、メニューに加わることになりました。

海軍で生まれた牛肉とジャガイモの煮物は戦後 海兵から口伝えで一般家庭に普及していき、いつしか「肉じゃが」と呼ばれるようになり今や家庭料理の代表的なメニューとなりました。

※当時のシチュードビーフの作り方、また、肉じゃがの誕生については諸説ございます。

あとがき

肉じゃがは和食として昔から存在するものだと思いましたが、どんなものにも始まりがあるように「肉じゃが」が存在しない時代もあったのですね。
当たり前といえば当たり前ですが、肉じゃががない時代を想像できません。

ビーフシチューを作ろうとした結果、肉じゃがが誕生したというから面白いですね。
料理は科学と同じといわれていますが、偶然の産物が今や家庭料理の代表的なメニューになりましたから面白い化学反応だなぁと思いました。

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