お地蔵さんってだれ?『チコちゃんに叱られる』 | 頑張ることをやめたら人生楽しくなった

お地蔵さんってだれ?『チコちゃんに叱られる』

2020/8/21放送『チコちゃんに叱られる』
天海祐希さん、笑福亭鶴瓶さんをゲストに迎えています。

チコちゃん「お地蔵さんってだれ?」

お地蔵さんは閻魔大王

詳しく教えてくださるのは、曹洞宗 宝林寺 千葉住職です。

お地蔵さんは閻魔大王のことだといわれています。

2500年前に亡くなったお釈迦様に代わり、私たちに寄り添うために戻ってこられたのがお地蔵様、そのお地蔵様が閻魔大王のことだと信じられるようになりました。

『望月 佛教大辞典』という仏教学について書かれた本、あの世で地獄行きか極楽行きかの審判について書かれた「十王」という項目に「閻魔王は地蔵菩薩」と記述があります。

そもそも皆さんが「お地蔵さん」と呼んでいるのは「地蔵菩薩」のことです。
「地蔵」はサンスクリット語でインドの大地の恵みを司る神のことです。
「菩薩」は仏教で悟りを得るために修行する者という意味。
つまり、インドの大地の恵みを司る神が仏教に取り入れられて「地蔵菩薩」が誕生したというわけです。

インドで大地の恵みの神から全ての人を救う修行を課された地蔵菩薩になり、やがて中国へ仏教が渡ると閻魔大王と重ね合わされるようになりました。

全ての人を救う地蔵菩薩が、あの世でも人々は救ってくれると考えられていました。
すると次第にあの世にいる怖い神様の閻魔大王と同一視されるようになったと考えられます。

宋の時代の経典にはすでに「地蔵菩薩は閻魔大王である」という記述があります。
そこにはとても深い話があります。

ここから中国昔話でお送りします。

中国昔話「地蔵菩薩と閻魔大王」

昔々 中国の四川省で知事をしているカクジョアンはみんなから尊敬される立派な人物でしたが、仏様を信じていませんでした。

あるとき、カクジョアンは大変な熱病にかかってしまい、なかなか治りません。
信心深いカクジョアンの妻は、夫の回復を願って1日中 地蔵菩薩を作りました。
それを見たカクジョアンは妻に「そんなことをしても無意味だ」といい、とうとう息を引き取りました。

目を覚めたカクジョアンの前には長者の列がありました。
その先には閻魔大王がいました
「なんてこった!仏を信じてこなかった自分はきっと地獄行きに違いない。」

ちらりとカクジョアンを見た閻魔大王は彼に近づいて名前を尋ねました。
「カクジョアン、あなたの名前はリストにない。あなたはまだこちらに来るべきではない」
閻魔大王はそう言ってカクジョアンを現世の入り口まで送りました。

不思議に思ったカクジョアンは「どうして私を助けてくれるのですか?」と尋ねました。
すると、閻魔大王の姿がおじそうさんに変わり「ここでは閻魔大王で捌いているが現世では地蔵として見ている。あなたの妻が作った地蔵からあなたを見ていたのだ」
そういうとお地蔵さんは光に包まれて消えていったそうな。

そして再び目を覚ますと、そこには泣き崩れる奥さんの姿がありました。
「お地蔵さんが私を地獄行きから救ってくれた」と話し、それから2人はいくつもの地蔵を作り、人々にもその信仰を広めながら幸せに暮らしたそうです。

めでたしめでたし。

道徳心を育てるためにお地蔵さんが閻魔大王として広まった

元々はヒンズー教の「裁きの神」だった閻魔大王が仏教で「救いの神」として取り入れられ、その救いの姿が全ての人を救う地蔵菩薩の化身として重ね合わされるようになったのです。
この思想は平安末期に日本にも伝わりました。

現世だけでなく地獄でも人々を救うとされるお地蔵さんは同時に閻魔大王として人々の行いを監視し裁くという一面も持っているのです。
閻魔大王の前では嘘がつけないといいますが、いつもお地蔵さんの姿でどんなときでも見ているということですね。

お地蔵さんは平安時代に日本に伝わってから様々な宗派の仏教や全国各地の民間信仰と結びついてきました。
仏教においてお地蔵さんはお釈迦様だと考えられていますが、日本でそのお地蔵さんが閻魔大王として広まった理由は恐ろしい閻魔大王が人々の道徳心を育てると信じられていたためです。

あとがき

驚きだらけです。

まず、お地蔵さんが閻魔大王であることに非常に驚きました。
仏教ではお地蔵さんはお釈迦様と考えられていますが、いろんな信仰の考えがごっちゃ混ぜになっているようですね。
日本らしいといえば日本らしいです。

そして、お釈迦様が2500年前に亡くなったことにも驚きました。
お釈迦様って元は人間でしたの?実在していたの?

あまり詳しくなかったので非常に驚いてしまいました。

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