なぜ爪楊枝には溝があるの?『チコちゃんに叱られる』

2020/9/8再放送『チコちゃんに叱られる』(2018/8/24に放送したものを再構成したものです)
長嶋 一茂さん、朝比奈彩さんをゲストに迎えています。

チコちゃん「なぜ爪楊枝には溝があるの?」

こけし

やってきたのは大阪府河内長野市。
実はこの地域では古くから爪楊枝作りが盛んで、最盛期には日本国内で生産されている爪楊枝の約9割以上が河内長野市で作られていたそうです。
詳しく教えてくださるのは、爪楊枝を作り続けて51年 その歴史にも精通している稲葉修さんです。

もともと爪楊枝に溝はなかった

もともと爪楊枝には溝がありませんでした。
先が尖っていれば爪楊枝として役に立ちますから溝は関係ありませんでした。

溝がある爪楊枝が生まれたのは昭和30年代の中頃です。
それまでの爪楊枝は両端を尖らせた棒の中心をのこぎりで切断して作っていました。

しかし、そこに問題があったのです。
のこぎりで切るのものですから切断面がささくれます。

その切断面が汚いことが業界の悩みでした。
しかし、そんなささくれ問題を救うあるものが登場します。

それは「グラインダー」というと呼ばれるヤスリです。
グラインダーで削るとささくれがなくなりました。
グラインダーを高速回転させることでささくれを削り取り断面が綺麗に仕上げることができるようになったのです。

黒く焦げた部分を活かすためにコケシを真似た

こうしてささくれ問題に決着がついたと思いきや、新たな問題が発生します。
グラインダーで削ったため、断面が摩擦で焦げて黒くなっていたのです。

焦げた部分を活かすためにこけしを真似て溝を入れることにしました。
あわせて国内シェア9割を誇る爪楊枝会社の代表者たちの方針でこけしを真似することが決定したのです。
その作り方は爪楊枝を凹凸のあるグラインダーで削り、こけしにしているのです。

溝を入れてようやく市販にこぎつけましたが、結果売れませんでした。
こけしを入れることは作る側の自己満足であってお客さんの方は先さえとがっていれば良かったのですね。

粘り強く販売を続けてうちに徐々にお客さんがそれをよしとしてくださりました。
見た目もいいっていうふうになるのに時間がかかりました。
お客さんってそういうものなのでしょう。

苦労してこけしにしなくても大丈夫だったのでは?という疑問はさておき、今でも爪楊枝はこけしを真似して作り続けられています。

あとがき

こけしを真似ていたのですね。
爪楊枝の溝をポキポキ折る癖がありますが、チコちゃんが「それってこけしの首を折っている」を言っていたので怖くなりました(笑)

断面が黒く焦げていることを気にするお客さんはいないじゃないかと見ている途中で思いましたが、案の定売れなかったようで笑ってしまいました。
いまや当たり前に溝がある爪楊枝が使われていますが、すぐに受け入れられたわけじゃなかったのですね。

お客さんにとって何が必要なのか、何を求めているかを調査してそれに応えることは本当に大切なことですね。

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