なぜバナナの皮は滑るの?『チコちゃんに叱られる』

2020/9/27放送『チコちゃんに叱られる』
秋野暢子さん、EXILE・松本利夫さんをゲストに迎えています。

チコちゃん「なぜバナナの皮は滑るの?」

踏むと皮の中のつぶつぶが潰れてヌルヌル液が飛び出すから

詳しく教えてくださるのは北里大学の名誉教授 馬渕清資さんです。

バナナの皮で滑るをギャグしたのはチャップリン

バナナの皮で滑るのは もはや世界の常識です。

人類がいつからバナナの皮で滑ってきたのかは定かではありませんが、国民的漫画やアニメ、ゲームの世界まで何人もの人がバナナの皮で滑り人々を笑顔にしていきました。

この現象に光を当て初めて笑いを作ったといわれているのが喜劇王として知られるチャールズ・チャップリンです。
1915年に公開された映画の中でバナナの皮で滑るギャグを初披露しました。

4年の研究でバナナが滑る理由を解明

なぜバナナの皮が滑るのかは長らく解明されてきませんでした。
そんな中 2014年に世界の定番ギャグの謎が明らかになりました。

北里大学の馬淵先生の専門は「人口関節」です。
馬淵先生は滑かな関節の動きがどういう仕組みで出来てるのかを説明するときに「関節はまるでバナナの皮が滑るように滑っている」と説明をしていたのです。

ところが、バナナの皮はどれくらい滑るのか疑問に思った馬渕先生は2010年から4年間に渡りバナナの皮の滑りやすさを研究し、ついに解明したのです。

馬淵先生が「バナナの皮の滑りやすさ」の研究で人々を笑わせ考えさせてくれた業績に贈られるイグ・ノーベル賞を受賞しました。
バナナの皮が滑るメカニズムを科学的に解明し、世の中に知らしめたのです。

バナナの皮が滑るメカニズム

バナナの皮を踏むと内側の白い部分の小さい粒々が破裂し、その中にあるヌルヌルの粘液が飛び出します。
そのヌルヌルの液体が摩擦力を低下させてよく滑るという仕組みです。

バナナの皮の内側を拡大してみてみると「小胞」と呼ばれるヌルヌルした粘液が入った粒々がびっしり並んでいます。
そのため バナナの皮を踏んで粒々が潰れると中のヌルヌルの粘液が飛び出して靴底と地面の間に粘膜の膜ができて摩擦力の低下します。

踏みつけた人はすっんころりん滑りやすくなるのです。

バナナの皮の滑りやすさは雪の上のスキー板と同じ

滑りやすさの目安になるものが摩擦係数という数字です。
それを求めるために、測定器の上にバナナの皮を置き足で踏んで滑るという作業を行います。

詳しいデータを取るためにバナナの皮の表を踏んだり裏を踏んだり ひたすらバナナの皮を踏んで滑ってみた結果、バナナの皮がない場合の摩擦係数が 0.412 だったのに対し、バナナの皮がある場合の摩擦係数が 0.066 まで下がったといいます。
これは雪の上のスキー板の滑りやすさとほとんど変わりません

バナナの粘膜は暑さと乾燥から身を守るためのもの

なぜバナナは皮の内側にヌルヌルした粘液があるのでしょうか?
植物学者でバナナの構造にも詳しい甲南大学 特別客員教授の田中修さんに聞いてみました。

バナナのヌルヌルした液体には「保水性」という性質があります。
暑い地域で育つバナナは暑さと乾燥に耐えるために分厚い皮をして中の実を守っているのです。

あとがき

バナナの皮の滑りやすさが雪の上のスキー板と同じであることに驚きました。
いつかアメリカ人あたりがYouTubeで坂一面にバナナの皮を敷いてスキー板で滑るみたいな企画をやりそうです。(もうやっていたりして)

温暖化にあたり雪が積らなくなってきているので、いつかどこかの会社がバナナの皮の滑りやすさを利用した新しいスキー場を開発しそう。
もし本当に開発されたら雪山にこだわらなくて良いので楽しみです。

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