2人に1人が既になっている!?放っておくと突然死する心臓の異常『主治医が見つかる診療所』 | 頑張ることをやめたら人生楽しくなった

2人に1人が既になっている!?放っておくと突然死する心臓の異常『主治医が見つかる診療所』

2020/3/12放送『主治医が見つかる診療所』


今 知っておきたい令和の新国民病をご紹介します。
日本人の2人に1人が既になっている、放っておくと突然死の恐れもある心臓の異常です。

  • 急に同期がして脈を測ると何だか速い
  • 体にだるさを感じ、脈が妙に遅い
  • 脈が時々とんだように不規則になる

あなたはこういう経験はありませんか?
これらがあった場合 心臓がある異常を起こしている恐れがあります。

しかも、その心臓の異常は日本人の2人に1人が既になっています。
2人に1人ということは高齢者だけでなしに若い人にも深刻な問題であることが心臓の病気の一番怖いところです。

しかも最悪の場合 突然死になったり脳梗塞で半身不随になったり 怖い病気の引き金になります。
にも関わらず、チェックを受けるまでその心臓の異常に気付かない人が大半です。

実はこれこそが大問題です。
心臓の異常に気付かずに放ってと突然死する恐れもある心臓病に進行してしまうかもしれません。

心臓の異常について湘南東部総合病院の曽原寛先生に詳しく教えていただきます。

心臓の異常「不整脈」

放っておくと突然死の恐れもある心臓の異常は「不整脈」です。

不整脈とは、何らかの原因で脈の打ち方が乱れている状態です。
見られるパターンは大きく3種類あります。

  • 脈が速くなる(頻脈)
  • 脈が遅くなる(徐脈)
  • 脈が不規則になる(期外収縮)

日本人の約2人に1人が不整脈になっています。
実際は気づかない人がほとんどです。

例え脈の異変に気付いても重く考えず病院に行こうと思わない人が大半です。
これこそが大問題なのです。

不整脈から心房細動に進行してしまうこともある

日本人の約2人に1人が起こす不整脈の中に突然死する恐れがある「心房細動」という心臓病に進行してしまうものがあります。

心房細動とは、心臓の心房という部分が痙攣して脈拍が異常に速くなってしまう病気です。
しかも、そのまま放っておくと脳梗塞などのリスクも抱えてしまいます。

心房が細かく痙攣すると血液が淀み、心臓の中に血栓(血の塊)ができてしまうことがあります。
その血栓が血管の中に流れて脳の細い血管を塞いでしまうと脳梗塞を起こし突然死するケースもあります。

心房細動のない正常な人と比べてその発症率は5倍以上というデータもあります。

脳梗塞で即死するのは心房細動が原因

脳神経外科・神尾医師

心房細動から血栓が脳に上がるのを脳塞栓といいます。

普通 動脈硬化が起きると血が脳に行きにくくなりますが、虚血対応といって脳がそれに対応する準備をしていますのであまり重症になりません。

しかし、心房細動の場合は青天の霹靂のように血栓が飛んでくるので脳がそれに対応できず重症になりやすいです。
脳梗塞で即死するのは大抵 心房細動です。

不整脈から心臓病に進む危険な習慣

心臓病になる原因はいろいろありますが、その中でも相当大きな引き金になると思われるのは運動の最中に水分を摂らないことです。

運動中に水分を補給しないと脱水を起こして血液の量が減ってしまいます。
すると心臓は減った血液を頑張って循環させようと速く脈打ち、それが不整脈となり心房細動になるリスクを上げてしまいます。

そして、アルコールも不整脈を誘発し心房細動になるリスクが高くなるといわれています。

スポーツをがっつりやっていた人ほど不整脈になりやすい

内科・リウマチ科・山内医師

しっかりとスポーツをやっていた人は自分の身体に自信があり、特に心臓は大丈夫だろうと思ってしまいます。
実際はガッツリ運動をやっていた方のほうが不整脈は多いというデータもあります。

「スポーツ心臓」や「アスリートハート」といわれていますが、非常に心臓が丈夫だと1回の拍出で十分に血液が行くので脈の少ない徐脈性不整脈が多いです。

しかし、頻脈性の脈が多くなってしまう心房細動も多いといわれています。
プロレスラーやお相撲さんような胸部に刺激を多く受けた人はそれが原因で不整脈が多くなります。

がっつりスポーツやっていた方は自分の脈には関心を持っておいた方が良いです。

自宅で簡単にできる不整脈のチェック方法

循環器内科・秋津医師に機械を使わなくても自宅で簡単にできる不整脈のチェック方法を教えてもらいましょう。

  1. お医者さんが脈をとるように手首の動脈を人差し指と中指で軽く押さえて脈を測ります。
  2. 15秒間の脈拍数を数え、それを4倍すると1分間の脈拍がわかります。

落ち着いているときに測って50〜100回の間なら正常な脈といえます。

逆に一定のリズムで100回以上の場合は脈が速い不整脈や、50回以下の場合は脈が遅い不整脈、そして脈の回数に関わらずリズムが不規則な場合も不整脈になります。
これら3つのどれかに当てはまるようでしたら医師に相談することをオススメします。

調子が悪いときに脈を取ろうとして脈がどこにあるかわからないときは心房細動の可能性が高いです。

普段から自分の脈をチェックする癖をつけて自分の普段の脈を知っておくことが大切です。
夜寝るときに脈を測る習慣をつけることをオススメします。

あとがき

スポーツをがっつりやっていた人って部活動も含まれるのでしょうか?
実は私もスポーツをがっつりやっていた方です。

激しいスポーツをしていた時期に徐脈性不整脈と診断されたとことがありました。
ときどき脈がとんだりしましたが、ちゃんと診てもらっていないので期外収縮性かどうかはわかりません。

しかし、いまはスポーツもやっていないので不整脈の症状は現れていません。
スポーツをすることは身体に良いと言われていますが、過度な運動は身体に毒ですね。

常時スマートウォッチを身につけていますが、1度だけ睡眠時に一時的に脈が120までに上がったことがありあました。
1度きりですが、非常に気掛かりです。

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