なぜトイレットペーパーにシングルとダブルがあるの?『チコちゃんに叱られる』

2020/10/6放送(2018/12/21に放送した番組を再構築)『チコちゃんに叱られる』

チコちゃん「なぜトイレットペーパーにシングルとダブルがあるの?」

業者さんは本当はダブルにしたいけど根強いシングルファンがいるから

詳しく教えてくださるのは、紙製品の普及に努める日本家庭紙工業会の元会長で、現在トイレットペーパー製造会社の社長でもある黒崎暁さんです。

トイレットペーパーはアメリカからやってきた

そもそも今 私たちが使っているトイレットペーパーはアメリカから日本に入ってきました。
アメリカから伝わる前に主に日本で使われていたのは「ちり紙」といわれる長方形の和紙でした。

太平洋戦争の後 アメリカ軍がトイレットペーパーを日本に持ち込み、洋式便器が普及するにつれてトイレットペーパーも徐々に日本の家庭で使われるようになりました。

ダブルのトイレットペーパーは革命的!

60年代頃までトイレットペーパーはシングルしかありませんでした。
そこに、当時 トイレットペーパーの革命ともいわれたダブルのトイレットペーパーが登場しました。

実は紙には必ず表と裏があり、表面はツルツルとして肌触りがよく、裏面はザラザラとしています。
シングルの場合、表面が肌に触れるとは限らず必ずしも使い心地は良くありませんでした。

それを解決したのがダブルのトイレットペーパーです。
紙の裏面同士を合わせるため、ツルツルした表面だけが肌に触れてとても評判が良かったのです。

さらに紙と紙の間に空気が入るのでフワッと柔らかい仕上がりになっています。
ダブルのトイレットペーパーは非常に革命的でした。

シングルとダブルの葛藤

ダブルのトイレットペーパーの登場が業界に新たな葛藤を生みます。

現在売られているトイレットペーパーをみてみると、例えばシングルが 60m 、ダブルは紙を重ねているので長さはシングルの半分の 30mで、どちらも同じ値段で販売されていることが多いようです。

シングルの方が製造コストが高い

ダブルは手間・コストがかかっていると思われる方も多いですが、実はシングルの方が使っている紙も多く材料が多くかかります。

ダブルに比べてシングルで使われている紙は紙自体が分厚く、60m のシングルと 30m のダブルではシングルの方が材料となる紙の量が多く使われています。
さらにシングルの方が長いため 巻く時間や紙を乾燥させる時間も長くなります。

結果 電気代など製造コストも高くなるのです。

というわけで、コストが高いシングルを作り続けるべきか業界関係者は苦悩していました。

シングルの方が長持ちする

ある調査によれば、シングルの場合 1回の平均の使用量は 1.77m で 1ロール 60m だとすると、約33回分です。
一方、ダブルの場合 1回の平均使用量は 1.46m で 1ロール 30m だと約21回分になります。

つまり、シングルの方が 12 回分多く使えて約 1.6 倍長持ちするのです。

シングル派が44.9%も存在する

シングル派とダブル派の全国アンケートでは、ダブル派が55.1%、シングルはが44.9%でした。

関西地方では大阪のシングル派は 50% 越え、京都は約 57% 、なんと奈良県に至っては驚異の85%超えでした。
関西では長持ちするシングル得だと思っているお客様が多いようです。

さらに商業施設や学校などのトイレでは どんな人がどの程度のトイレットペーパーを使うのかわかりません。
そのため長持ちしやすいシングルであれば交換する回数が少なくて済むのでシングルが多く使われています。

以上の理由から、苦悩の末シングルもそのまま作り続けることにしました。
なぜシングルとダブルを同じ値段で販売しているのかわかりません(笑)

あとがき

ダブルの方が2枚である分、そして重ねる分、製造コストがかかっているだろうと予想していました。
シングルの方がコストが高いということに驚いています。

シングルの方がお得とわかっても、わたしはやはりダブル派です。
肌触りは大事ですよ。

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